里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ビロードモウズイカ 線路沿い  

2017-06-25 | 日記
東北線瀬峰駅東側の道路を走行していると、路肩に背高のビロードモウズイカが
咲いているのを見つけましたが、後続車があって止まれず、通り過ぎてしまいました。
帰りも同じ道路を通るので、その際に撮影しましょう。

ビロードモウズイカは津波被災地の空地とか、車道脇や採石場跡地などいろんな所で
見かけて、翌年の花期に撮影に行くのですが、たいていは絶えてしまっています。
そんな訳で、見つけたときには、是非とも撮らねばならない植物なんですね。




                            二枚とも2017.6.23撮影

路肩に2株、線路脇の空地に4~5株生えていて、背高に育った株もありますし、花茎が
伸び始めたばかりの小さな株もあり、バラツキが大きいですね。
大きい株は二年草としてロゼット葉で冬を越し、春先から花茎を伸ばし始めたのでしょう。
小さな株は春になってから芽生えたのかも知れませんね。

荒地や空地に生える大型植物のくせに、他種との競合に弱いのだそうです。
それで、荒地に他の草が茂ってくると、いつの間にか絶えてしまうのでしょう。


                                2017.6.23撮影

ゴマノハグサ科モウズイカ属の二年草で、ヨーロッパ~西アジア原産の帰化植物。
明治初期に観賞用として持ち込まれたものが野に逸出し、現在では北海道や長野県などの
冷涼な地域で多く見られ、荒地、道端、河原、線路の脇などに生える。
茎は高さ1~2mになり、全体がビロードのような灰白色の星状毛に覆われる。
茎の下部の葉は長さ30cmほどの倒披針形で、上にいくほど小さくなる。無柄で、基部は
茎に沿って下方に流れ、翼をつくる。
花期は7~9月で  茎の先端に長さ20~50cmの総状花序を出し、黄色花を密に付ける。
花の咲く順は不定で、花序の中間から咲き始めたり、飛び飛びに咲いたりする。
花冠は直径2~2.5cmで先端が5裂し、外側に星状毛が生える。
1本の緑色をした雌しべと、5個の雄しべがあり、白色毛が密生する。
果実は球形の蒴果で、黄白色の毛が密生する。



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