里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

テングタケダマシ 雑木林内 

2023-10-03 | 日記

石巻市大川地区、山地中腹の林道を1時間ほど上がって行くと、尾根地形を外回りに半円
を描くように通過しますが、その道下の斜面に白っぽいキノコが何本か見えます。
少し斜面を下って確認すると、傘の直径は5~6cmほど、傘上にテングタケに見られるよ
うな白いイボが多数散在しています。1本抜き取ると、基部は塊状に肥大しています。
たぶんテングタケの仲間でしょう。
傘裏のヒダなども撮影し、帰宅後にキノコ図鑑と見比べて種を同定しましょう。

                              二枚とも2023.9.25撮影

キノコ図鑑のテングタケのページを開き、その前後のページをめくると、私の写真によく
似たキノコが載っていて「テングタケダマシ」とあります。
雑木林の林床に生える中型のキノコで、傘の表面が灰褐色~暗褐色、白いイボが散在とあ
ります。傘裏のヒダは白色でやや密、柄の基部も膨らんでいて、私の写真のキノコと特徴
が合致します。よってテングタケダマシと同定します。
なお食毒不明とありますが、仲間のテングタケは猛毒菌ですから、安易な試食は慎まねば
ならないでしょう。

                              二枚とも2023.9.25撮影

テングタケ科テングタケ属の小~中型キノコで、夏~秋にマツ混じりの広葉樹林下に発生。
傘は直径4~10cmの半球形~饅頭形~中丘扁平、表面は灰褐色~暗褐色、辺縁は淡色で条
線がある。傘全面に白色のイボが散在するが取れやすい。傘裏のヒダは離生~隔生、白色
~乳白色でやや密につく。
柄は長さ4~12cm、直径5~20mmで、 基部は塊状にふくらみ、その表面に小形のつぼの
破片が付着する。つばは極めて薄く脱落しやすい。肉は白色で薄い。



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