里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

マンサクの花 鹿島台いこいの森

2017-03-09 | 日記
大崎市鹿島台の深谷地区の丘陵地に「町民いこいの森」があり、その一角にマンサクの
木が何本かあったのを思い出し、そろそろ花が咲く頃かと訪れてみました。
「たしか・・いこいの森の外周を巡る林道沿いだったか・・」と林道を東へ行くものの、
なかなかマンサクの花は見つかりません。1kmほど行くと林道の谷側法面から立ち上がる
木があって、その梢に黄色い小さな花が咲いているのを見つけました。
小さなリボン状の花ですから、マンサクで間違いないですね。
いつもは3月の中旬に観察していますから、今年は一週間以上早い印象です。





高い梢に咲いていますから、思ったような写真が撮れず困っていましたが、1本だけ林道際
に中低木が生えていたので、何とかクローズアップで撮ることができました。

早春の花は開花期間が長いと言われていて、花粉を媒介する虫が少ないためにそうせざるを
得ないのだとか。花の中心にある、濃い赤紫色の部分は4枚の萼片です。
この花の花粉を媒介するのはハエやハナアブで、彼らを呼び寄せるために、肉を連想させる
色になっているのだと言われています。



マンサク科マンサク属の落葉広葉樹で、樹高2~6mの小高木。
北海道~九州に分布し、丘陵地から山地の林に普通に見られる。
樹形はやや広がった株立ちで、枝はすらりと斜上する。
樹皮は灰褐色で小さな皮目が多い。成木になると縦に不規則な割れ目が生じる。
葉は単葉で互生し、葉身は長さ 6~9cm、幅 5~8cmの左右不同の広倒卵形。
側脈は5~6対で、葉縁に達する。縁には波状の粗い鋸歯がある。
葉の表面は濃緑色で光沢があり無毛。裏面は淡緑色で、葉脈上に星状毛がある。
花期は2~3月で、花は束状につき、両性の黄色の4弁花。花弁は長さ1~1.5cmの
ややちぢれたリボン状の線形。萼片も4個、卵形で暗紫色。雄しべ4個、雌しべ1個。
果実は蒴果で、直径1cmほどの卵状球形。褐色の短毛が密生し、種子を2個入れる。
種子は長楕円体で長さ7~9mm、光沢のある黒色。


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