里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ニワトコの赤い実

2017-03-09 | 日記
石巻市の十三浜地区の林道を歩いていると、木々の枝が山側から被さるように
林道にはみ出していて、その中にニワトコの真っ赤な実を見つけました。
樹形は下部からよく分枝し、陽射しを求めて枝が弓なりに広がりますから、撮影しや
すい位置に実が生っています。

伐採跡地に逸早く進出する樹種ですし、林道法面や崩落地などでもよく見かけます
から、ニワトコもパイオニアプランツ (先駆植物) の一つなのでしょう。
実は野鳥の好物で、糞に混じった種が広範に播かれ、発芽するものと思われます。




                             二枚とも2016.6.11撮影

ある知人がニワトコの若葉を食べたそうです。
何でそんなものを食べたの ? と聞いたら、山菜図鑑に載っていたので食べたが、
後で下痢に苦しんだという。
初めて食べる時は少しだけ食べて、様子を見れば良いのにねぇ。
ネット記事を幾つか確認したら「新芽は山菜として食べられるが、食べ過ぎると
下痢をする」と注記が入っていました。


                                 2016.6.11撮影

スイカズラ科ニワトコ属の落葉広葉樹で、樹高3~5mの低木。
本州~九州に分布。日当たりのよい原野や林縁に自生し、樹形は株立ち状。
幹の古い樹皮は黒褐色で厚いコルク質があり、縦に深いひび割れが入る。
枝は灰褐色で皮目があり、若い枝は緑色。
葉は対生し、奇数羽状複葉で長さ8~30cm。小葉は2~3対付き、長楕円形で
長さ3~10cm、幅1~3.5cm、先端は鋭く尖る。縁には細かい鋸歯がある。
基部は円形か円いくさび形。
花期は4~5月で、新枝の先に直径3~10cmの円錐花序を出し、直径3~5mmで
淡黄色の花を密に付ける。花冠は5裂して反りかえる。雄しべは5本、雌しべは1本で
共に短い。果実は核果で、直径5mmほどの卵球形。6~8月に暗赤色に熟す。


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