白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

手作り

2015年09月02日 23時37分02秒 | 日記

自分で小屋を作りたいと思い、作り始めたのは一昨年のゴールデンウィークの頃。

材木を加工し、角ログ風に壁を積み重ね、夏の頃には屋根に取り掛かるまでになった。

やねは流石に専門家に頼もうかと、ずいぶん迷った。

それでも、やっぱり手作りで最後まで仕上げたいと思った。

屋根材の選定は、値段や施工のしやすさを考えて、アスファルトシングルに決めた。

ところが、材料屋やホームセンターを当たってみてもこの近くで扱っている所はない。

それではネット通販で、と色々検索してみるが、思うように引っかかって来ない。

そうこうするうちに、年が明け、立春が過ぎた。

ようやくネットで販売先を探し当て発注したが、重いので結構配送料が高い。4万円以上かかった。

それでも、ようやく屋根が施工できる。

3月中に屋根は完了し、外部には防腐剤を塗った。

そして、入口に簡単なドアを付けた。

上部にはガラスを嵌めて明かり採りにしょうと思った。

窓も一つ作ったが、これも取り敢えず枠だけ作って、あとは古いサッシのガラスを切って嵌め込むだけだ。

ガラス切りも買った。

そして、ガラス切りに挑んだ。

ところが、うまく切れない。

真っ直ぐ切るつもりが、余計なところまで割れてしまう。

そこで、ドアの上部は隙間があいたままで、窓は取り敢えずアルミの板でふさいで、開け閉めだけは出来るようにしておいた。

そんな状態で1年以上が過ぎた。

今週は仕事が無いので、小屋の整理とドア、窓のガラス嵌めに挑むことにした。

小屋の内部は取り敢えず色々な物を押し込めておいたので、引き出しを作って整理した。

椅子に座って、休憩や作業が出来るようにした。

男の隠れ部屋、自分の城。

こうなれば、是非ともドアと窓も完成させなければならない。

注意深く、かつ大胆にガラスを切った。

多少凸凹にはなったが、溝を深く切って埋め込んでしまえばいい。

ガラスだって大きさを決めて、ガラス屋さんから買ってくればいいのだが、それでは手作りの流儀から外れてしまう。

1日かかって何とか完成した。

 

 

 

思えば、構想から2年半、ようやく形になった。

この満足感、達成感、充足感は手作りならではのことだろう。

基礎から電気工事まで、全て自分の手で作り上げた。

あとは、煙突を付けたいと思っている。

この煙突は部屋の熱を逃がすもので、電気を使わない換気扇だ。

ステンレスの煙突は太陽の熱で暖められ、上昇気流を生む。

天井付近の暖められた空気は空に吸い上げられるだろう。

寒い季節には吸い込み口に蓋をしておけばいい。

外壁に鉢植えの花を一鉢置ける飾棚でも付けようか、気のきいた看板でも下げて見ようか。

夢想は尽きない。