ワインの為の色々の葡萄。
中でも素性を見つけるのが難しいのがシャルドネです。
ソムリエの試験やブラインドテースティングでは「シャルドネは判りやすい」と思ってらしゃる方が多いのですが、実は違うのです。
ちなみに今月は先日書きましたようにブルゴーニュ系のワインが沢山グラスで開いていて、シャルドネも6種開いているのですが、全て印象が違います。
「シャルドネは白いキャンバス」と言われるのです。
生産者の意向、産地の気候特性、産地の土壌など、様々な要因で大きく変わります。
例えばシャブリは代表的なシャルドネですが、スタンダードのものは樽熟成しない酸のしまったものが多く、ニューワールドのものは酸の控え目な樽が効いたものが多い。
また、ニューワールドのもののインパクトの強さに憧れたブルゴーニュの造り手が昔より樽の効いたタイプを造るようにもなっていますし、それを追撃するかのように温暖化で酸が少なくなっている感じもあります。
また、その人気から広い範囲で植栽されていることから、収穫時期の違いでミネラル感も様々です。北の寒い産地のものはリースリングには及ばないものの、かなりのミネラルを感じますし、暑い産地では果実は爆弾のように弾けてもミネラルは控え目。
ま、文字だけで書くと「それは他の葡萄でも同じだろ!!」て怒られそうですが、やはり人気葡萄は栽培量が多いだけにその差が目立つのでしょうね。
バラエタルワインと呼ばれる葡萄品種表記のワインは「品種を知ればワインの中身を推測しやすい」という原理に従って市場を獲得しました。
シャルドネはバラエタルワインの白の先駆けだったのです。「推測しやすい」見本はブルゴーニュのムルソーやモンラッシェの様なグランヴァンでした。樽が効いて豊かな表情です。
しかし現実にはもっと複雑なのです。
それがワインの面白さです。
ワインはいずれにせよ、どんな葡萄からであっても温度、グラス、空気接触などで味わいが変りますし、ソムリエは合わせる料理を考えねばなりません。
皆さんもシャルドネを買うときは、それが樽の効いたタイプなのか、すっきりしたものなのか、ミネラルが効いたものなのか、店員さんに聞いてください。
その後は冷やせばいいか、ぬるめがいいか、小さなグラスでいいか、大ぶりにするか、デキャンタしたほうがいいか、どうか、確認してください。
そんな難しいこと、って言われますね、きっと。でも、これで味わいがグッと変わります。
その後は「料理はどうするか?」です。これはそむりえ亭に来て私と相談しましょう。なんてね!!
そういう意味ではファイトが湧く葡萄がシャルドネです。