ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

決めつけないテイスティング

2017年07月15日 02時22分37秒 | ワインの事
試験を受けようとする人に良くあることです。

「リースリングは鉱物臭がする」

「シャルドネは樽の香りがする」

「シラーはスミレの花の香りがする」

etc・・・・・

しかし、必ずしもそうではありません。

全体像を丁寧に寸法を測るようにテイスティングすれば、概ねの姿は見えるのですが

樽の香りを発見してしまうと「シャルドネに違いない」

鉱物臭が少なければ「リースリングではない」

などと決めつけてしまうのですね。


外観、香り、味わいの各要素を「真ん中より濃い、薄い」「中程度より強い、弱い」のようなデジタルな感覚を積み重ねる。

そうすると大体の様相が見えるのです。


品種を当てるのは「大事ではない」とは言いませんが、「どんなワインかを知る」のが大切です。

酸の具合やタンニンの強弱、酸化による変化を見ていれば「こんな風に使いたい」というのも見えてくるのですね。



あ、これは樋口の方法です。

受験生の皆さんは色々な教室で色々な方法を教えられていると思いますが、頭の片隅に置いていただければ幸いです。


          樋口誠