たまに・・・・

ホテル学校に通った42年前から40年前の2年間を思い出します。

卒業生が業界にいたりもしますし、当時の同窓生がFBで「友達かも」と挙がってきたりします。

それより、協会行事で東京に来ていて「一度もアパートのあった練馬に行っていないな」と思ったことも何度か・・・

そう、練馬区下石神井というところで学生用の「4畳半風呂なしトイレ共同」のアパート時代。


センチになっているわけではないんです。

大阪の実家にいた頃と独り暮らしを始めてこそ知る「物価」とか「生活感」の差は忘れてはならないんだろうな、と大事にしたい時代なんですね。


そんなことを前回の会議で東京からの帰りの新幹線で考えていると「そういえば近所に美術館があったなあ・・」と思い出して美術好きの知人に話していました。

すると今日の休みに何げなくテレビを観ているとその美術館が特集されていました。

「ちひろ美術館」

いわさきちひろさんの優しい絵が一杯の所です。

いや、私には絵心がありませんし、当時もそうだったんです。

高校の先輩が「お前の住む近所にあるはずやから、上京した時に案内せい」と言われ御一緒したのです。

しかし絵心のない私もちひろさんの絵と思想に感化されたものです。


優しい絵とは裏腹に潜んでいるのは戦争への強いアンチテーゼ。

あの高畑勲さんもオマージュをもって「子供の尊厳を表す稀有な存在」と評しています。



この何年かは日帰りかそれに近い東京滞在ですが、いずれ訪れてみたい練馬は下石神井の地です。


　　　　　　　　　　　　樋口誠