例えば野球のバッティングもイチローさんのようなヒットを量産する技術と大谷さんのように「ビッグフライ」を打つ技術は違います。
剛速球で三振の山を築く投手もいれば、変化球でのらりくらりとかわす投手、球速は緩くてもコントロールと緩急で凡打を打たせる投手。
右でも左でも自在に蹴るサッカー選手もいれば、マラドーナのように左足だけで幻惑できる選手。
他の競技や仕事でも同じことです。
ワインも同じですが、例えば抜栓も開けるワインの種類や目的で違う方法を選択することもありますし、グラスへの注ぎ方も条件によって変わります。
先日、ソムリエの実技試験の話を書きました。
そこで求められるのは必ずしも一つの方法ではありません。
しかし、正確さ、速さ、スマートさ、ホスピタリティ等は方法こそ違えど求められます。
イチローさんのバッティングも大谷さんのそれも同様な基本から成り立っているのではないかと思います。
そういう試験の対策講座をする先生、ついつい煮詰まった方法を生徒に提示してしまっている様な話をよく聞きます。
どうぞ先生方は基本に忠実に教えてあげてください。
「応用」して「自分なり」のやり方は、その後に各々で自然と身につくもの(普段からその仕事に集中していれば、ですが・・・)なのです。
それはさておき、今日16日は土曜日ですが、まだまだお席アリ。
お待ちしています。
樋口誠