認知症を患った母と暮らし始めたのが5年前。
大正11年3月の生まれですから、その時91歳、私が57歳の時。
それまでの私、いや今でもそうですが、いい加減な人間であったことは周知の事かと思います。
両親の顔を見に実家に帰ることも少なく、小遣いすらあげていない親不孝者だったのです。
6年前に父が旅立ち、弟に負担を掛けていました。
ですので「認知症」の言葉を聞いた瞬間に「俺は長男なのに何をやってんねや?」と、母と暮らすことにしたのです。
最初の頃は「介護」ということの大変さを知らず、戸惑いました。
しかし、ちょっとずつ覚えるものです。
一年半くらい迄は「この調子で100歳までいけるかも」なんて甘いことを思っていました。
しかし、衰え始めると早いですね。
1年半過ぎ=母93歳=には歩けなくなります。
3年目が近づいてくると入院したきりになりました。
「あの時にこうしていれば」「もっと柔らかい食事を用意していれば」「もっと話しかけていれば」「もっと・・・・」と後から気が付いても手遅れ。
2018年12月30日の朝、母は天に召されていきました。
後悔先に立たず。
2年を経ても、その想いは変わりません。
皆様のご両親はどうしていらっしゃるのでしょう?
是非、早いうちに孝行をしてあげてください。
私にはお手伝いは出来ないかもしれませんが、「こんな失敗をした」とか「こういうものを買えば便利」位はお伝えできるかもしれません。
母が天国で健やかであることを祈ります。
母知恵子92歳時の写真です。
樋口誠
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