読書 あかね空

今日は一日中、暑い位の快晴で、花粉も最盛期！
こういうときは家の中での読書に限ります.


　　　　（文春文庫のカバーページを使用させて頂きました）

「あかね空」　山本一力（やまもといちりき）著
あまり時代ものは読まない方ですが、なんとなく手にした本.
２００２年の直木賞受賞作品です.

江戸は深川での豆腐屋の２代にわたって描いたものだが、小説なのに
宝暦１２年（１７６２年）等具体的な時を記載していることは
ある意味、リアルなイメージを与えるが、それなりにその時代、
その時を熟知していなければならない.
よく調べたんでしょうね.

それにしても、著者はかなり、曰くありの人生（ゴメンナサイネ）を
おくってきた方らしいが、その分幅も、深みもあるんでしょうね.
読み終わった後の印象が、かなり充実した感じがあったのは
小説としては高い評価できるものと思います.

充実した感じとは、
当時の庶民生活をしっかり反映されている.
豆腐屋という庶民の代表の仕事であり、より身近に感じたこと.
書き方が、概要の後、かなりその後に再度具体的な描写をして確実に内容が理解できること.　
等です.