soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「天然コケッコー」田舎ののんびりとしたリズムが映画になった

2007-08-23 00:50:27 | 邦画
「天然コケッコー」★★★☆
夏帆 、 岡田将生主演
山下敦弘 監督、2007年、121分




全校生徒が6人の山の分校、
中学生3人と、小学生3人。
ここに東京からの転校生が加わると、
今までの生活に新しい風が吹く。

のんびりとした田舎の空気や風が
映画館に漂う、
ゆったりとしたリズム、間延びしたような暮らし、
何事も誰と比べるでも無く、
朝起きて、おはようと言い、
ご飯を食べて、行って帰りますと言い
学校へ。

上級生が下級生の面倒を見て、
先生もいつも笑ったような表情。

きっと都会で暮らしてる人には
作られたような日常と感じるかもしれない、
でも田舎の暮らしはこんなものだ。

特には何も劇的なことなんて起こらない、
信号も無く、自動ドアも無く、
分刻みの地下鉄も無い。

無い、無い、無い、
何にも無いから見てる観客はそこに
多くのものを見つけるのだ。

大した事は起こらなくても年月は
様々なものを運び、変えていく、
変わったことさえ本人に分からないこともある、
でも確実に変わるのだ。

このゆったりした映画のテンポは
カット割りや次々と展開される話でラストまで
もっていくような映画の対極にあるが、
退屈になる一歩手前で
なんだか懐かしい、過ぎた日々を見せられて、
なんとなく満足して見終えた。

「どんな話?」と聞かれたら
どう答えるのが一番合っているかな、
淡々とした田舎の中学生の日々というところか。

この映画は結構うまくラストまで
見せてくれるが、致命的なのは
主人公にこの映画の主題のようなものを
語らせてしまった部分か。

映像で十分見せてくれたので、
蛇足という言葉が思い浮かんだ。

★100点満点で70点くらいかな、
文部科学省推薦ってところでしょうか★

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多くの人が登場するが、余計なサイドストーリーとか
あまり付け加えなかったのも良かったな。

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