「熱源」 川越 宗一著(読書の備忘録)
【第162回 直木賞受賞作】2020/2/10読み終えた。
文藝春秋 (2019/8/28)451ページ
この本は、読み物として面白いが
日本の歴史の一部と考えると
ただ楽しいでは済まされない。
学校の授業で今年の6月から
留学生に簿記を教え始めた。
「言葉を伝える」ということに
日々考えさせられている。
昨年2月から「日本語教師養成講座」に通い、
今年の3月に教育実習を終えて、
日本語を教えることや
その周辺の様々なことを学び、
沖縄の「方言札」や
アイヌ民族のための
「北海道旧土人保護法」なんて言葉に触れて、
知らないことが多いなあと感じていた。
故郷を奪われ、生き方を変えられた。
明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。
もともと住んでいた土地が
日本かロシアなのか
彼らにしてみれば、どうでもいいこと、
まさに時代の波に翻弄されていく。
「文明化」とか
いろいろ考えさせられた。
ただこの本に描かれる人物たちの
生きる力というか
その熱量には圧倒される、
現代の日本人では適応出来なんじゃないか
でもこれは近代の歴史の事実でもある。
読み物として面白かった。
日本の近代史なんかも
調べてみたいと思った。
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1899年制定の「北海道旧土人保護法」から
「アイヌ文化振興法」へ、そして
「アイヌ新法」(2019/4成立)
「ウポポイ(民族共生象徴空間)2020/7公開
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