「酔いどれ詩人になるまえに」★★★☆
マット・デュロン主演
ベント・ハーメル 監督、アメリカ ノルウェー 、2005年(94分)
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村上龍がなにかのインタビューで
何かになるという可能性を
全部消去していったら自分には
書くことしか残らなかったと言っていた。
この映画の主人公は
週に3本位の短編を出版社に送り、
全く採用されず、
あらゆる仕事を経験するがどれも続かず
最後には住所不定まで行き着く。
破天荒な生活から
人間の心理を深くついた言葉が出るとしたら
まさに彼のような人間からしか、
人の心を打つ詩は生まれないだろう。
最近のメジャーな作家は
日々ジョギングをしたり、
スポーツクラブに通い
健康な生活から健康な精神を生み出すのだと
言うように、この映画の主人公とは
対照的な生活をしている。
だからできあがるものが、
核心を突いているのか
そんなことは分からない、
しかし人間は常に真っ当に生きたいと願いながら
道から外れた人生をふと
羨ましく感じることもあるのだ。
小さな公園のベンチで
うたた寝をするホームレス、
あんなふうになりたいなとは思わないが、
その一瞬、仕事なんかほうり出して
同じように日だまりの中で眠れたら
気持ち良いだろうな。
ほとんどのシーンで飲み続け、
タバコを吸い、虚ろな目で世の中を見る主人公、
彼に残されたのは奇跡のような
詩を形作る言葉たちだった。
ダメダメな主人公を演じながらも
最後の一歩で崩れてしまえないマット・ディロンは
「クラッシュ」で完全にアイドル的な要素をふっ切り
演技派として脱皮したようだ。
この映画を見て
楽しい気持ちや、感動なんてものには
出会えないが、酒に溺れる日々を送りつつも
ギリギリ、言葉を捨てない男の生きざまを
見ることができる。
羨ましいとは思わないが、
それでも自分に最後は何が残るのかと考えると
★100点満点で65点、
期待したほどじゃないけど、見て損なし★
★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン
久しぶりに「アウトサイダー」や「ランブルフィッシュ」とかの
かつての代表作を見たくなった。
★映画ランキングはこちら
マット・デュロン主演
ベント・ハーメル 監督、アメリカ ノルウェー 、2005年(94分)
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村上龍がなにかのインタビューで
何かになるという可能性を
全部消去していったら自分には
書くことしか残らなかったと言っていた。
この映画の主人公は
週に3本位の短編を出版社に送り、
全く採用されず、
あらゆる仕事を経験するがどれも続かず
最後には住所不定まで行き着く。
破天荒な生活から
人間の心理を深くついた言葉が出るとしたら
まさに彼のような人間からしか、
人の心を打つ詩は生まれないだろう。
最近のメジャーな作家は
日々ジョギングをしたり、
スポーツクラブに通い
健康な生活から健康な精神を生み出すのだと
言うように、この映画の主人公とは
対照的な生活をしている。
だからできあがるものが、
核心を突いているのか
そんなことは分からない、
しかし人間は常に真っ当に生きたいと願いながら
道から外れた人生をふと
羨ましく感じることもあるのだ。
小さな公園のベンチで
うたた寝をするホームレス、
あんなふうになりたいなとは思わないが、
その一瞬、仕事なんかほうり出して
同じように日だまりの中で眠れたら
気持ち良いだろうな。
ほとんどのシーンで飲み続け、
タバコを吸い、虚ろな目で世の中を見る主人公、
彼に残されたのは奇跡のような
詩を形作る言葉たちだった。
ダメダメな主人公を演じながらも
最後の一歩で崩れてしまえないマット・ディロンは
「クラッシュ」で完全にアイドル的な要素をふっ切り
演技派として脱皮したようだ。
この映画を見て
楽しい気持ちや、感動なんてものには
出会えないが、酒に溺れる日々を送りつつも
ギリギリ、言葉を捨てない男の生きざまを
見ることができる。
羨ましいとは思わないが、
それでも自分に最後は何が残るのかと考えると
★100点満点で65点、
期待したほどじゃないけど、見て損なし★
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