soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ドリーム・ガール」見逃したくない傑作娯楽映画

2007-02-22 00:15:12 | 大作映画ハリウッド系
「ドリーム・ガール」★★★★見逃すな!
ビヨンセ、ジェイミー・フォックス,ジェニファー・ハドソン主演



無名の黒人3人のコーラスグループが
頂点に上りつめた時、
関わったファミリー(仲間)の関係は
変わっていく。

圧倒的な歌声と
息もつかせない速いテンポで
これでもかと畳み掛ける前半30分くらい、
すごい映画だと
それしか思いつかない。

アカデミー助演女優賞にノミネートされた
新人のジェニファー・ハドソンは、
あふれる声量で画面を圧倒する。

まだ黒人の人権が正当に認められていない
60年代を舞台に
ショウビズ界もやっと確立されようとしていて、
まだ洗練さには遠いが、
その分原石のままでも
十分輝くスターを見ることができた。

こういう映画を見ると
つくづくハリウッドの映画創りに
羨望を覚える。

こんなゴージャスで圧倒的な映画は
日本では無理だろうし、
現在でもこういっったショウビジネスは
日本では成り立たないのが現実。

格の違いを見せつけられた格好で、
邦画を見渡すとみすぼらしくさえ感じるのだ。

ただし、歌がうまいのは充分分かったので、
もうお腹いっぱいのところに
さらに、張り上げた声が聞こえると
トゥーマッチな感じさえした。

それでも知り合いに
「最近何かオススメは?」と聞かれたら
もちろんこの作品を勧めるね。

ということで★4つ、劇場でこの
贅沢な時間に浸ることの出来る幸せ。

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映画を見ている時、映画を好きで良かったと思える
瞬間がごくごくたまに訪れる、この映画を見ているとき
そんな瞬間があった。嬉しい。

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「守護神」海で見守ってくれる存在があれば怖くない

2007-02-20 22:34:48 | 大作映画ハリウッド系
「守護神」★★★☆ケビン・コスナー、アシュトン・カッチャー主演
アンドリュー・デイヴィス 監督、2006年アメリカ



海難救助の伝説の男を
ケビン・コスナーが演じ、
久々にいい演技を見せている。

このところ、どの映画も精彩を欠いていたが、
誰からも尊敬されながらも、
救えなかった命に対して
その悪夢からなかなか逃れられない
深みのある男をさりげなく演じていて、
もうだいぶじいさんにはなっているが、
カッコよく年をとっているなーと。

彼が新しい救助員の教官を担当し、
そこに現れるのが
生きのいいアシュトン・カッチャーだ。

尊大で自信満々の男はそれでも
心に何かを抱えて訓練に参加している。

これはこの主演の二人の男の成長の物語だ。

ストーリー展開に目新しさはないが、
新旧のスターがお互い好演していて
違和感無くストーリーに入り込める。

人間は誰もがどんな職業にも就くことができる、
だけどやはりあろ特定の職業には
資質という重要なものがどうしても必要だ。

この映画を見ての教訓はこうだ、
嵐が近い時には海には出るな、
船はなるべく避けるように。

教訓を含んだ本作は★3つ半、
結構単純に感動できるが、ラストは余分か。

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アシュトン・カッチャーは「バタフライ・エフェクト」ぶりに
画面で見たが、これからどんどん主役級になっていきそうだ。

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「墨攻」崇高な理念も理解されない不毛な戦国時代

2007-02-19 00:15:40 | 香港・アジア映画
「墨攻」★★★
アンディ・ラウ主演

馬上の戦士達の群れが
砂埃をあげて荒涼たる山野を走る、
遥かに連なる山々をバックに
かなり壮大な物語が始まる。

そして主人公の登場、
城を囲まれ降伏寸前の窮地を彼の策略が
見事に救い出す。

このあたりから物語は映画的な
見た目の戦闘シーンや
敵と味方の錯綜する感情などから
墨家の思想に移っていく。

ただし、戦乱の世の中でそれは
必ずしも理解されない。

崇高な理想はいつも踏みにじられるのだ、
でもその思想がなくては
世の中は変わらないのだろう。

映画の出来としてはいまひとつ、
その情熱や迫力に欠けた印象がある、
やはり大スターのアンディ・ラウの力を借りて
もうひとつ踏み込んだ感情が伝わらない。

色んな要素を詰め込んだ結果、
エンドロールでは終わったことにほっとするような
気分だった。
映画を見たという満足感は味わえるが
長く心に残るような映画にはなっていた無かった、
ということで★3つでした。

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韓国の大スターのアン・ソンギが映画を引き締めている、
それに比べ王様はいくらなんでも軽く描きすぎ。

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国会議員の収支報告書のずさんさと青空

2007-02-18 00:46:41 | soramove
国会議員の品格


政治家の事務所経費の管理の
ずさんさが表面化しているが、
自民のにならず公明や民主党でも
同じような会計が行われていたため
厳格な制度については
どこも踏み出せないでいる。

民主党は新たに
事務所費として支出した1万円超の経費は
領収書の保管を義務づけようと
提案し、全国の議員に理解を得たい考えだという。

5万が大ざっぱなら、1万でどうだと
いうことだろうが、結局大差ないと感じる。

折しも確定申告時期だ。
世の個人経営の事業主は使った経費のすべての
領収証の保存が義務づけられている。

一般庶民が全部保存できるのに
ほとんど最高の教育を受け、多くの人から
立派な人だと支持を受けた大人物が、
領収証の保管も出来ないなんてありえない。

だいたいもらった領収書を
1万円基準で保存したり、捨てたりする方が面倒だから、
全部ちゃんと支出を明らかにして
全部保存しておけばいいのだ。

大変事務が繁雑で忙しいから出来ないという声も
聞こえるが、法律を作る人が出来ないことを
一般庶民には義務づけているのは
おかしな話だ。

今度の選挙から、
ちゃんと領収書の保存が出来ることを条件に
立候補するというのは
どうだろう。

衆議院、参議院クラスの政治家は
年間で数億円の経費を使い、
その使途が曖昧なのだから、
そのための経費を管理する人を年間300万円の
収入で募集すれば
多くの人が手を上げると思う。

領収書の保管と記録つけなら
それほど難しくない、政治家の先生は
そんなこまごまとしたことに気を使わないで
もっと大きな大切なことに時間を使ってもらえば良い。

だいたい、何で立派な会議室があるのに
料亭で会議をしなくちゃいけないのか
分からない、政治家は接待をしても受けても
いけないはずだ。

民主党の1万円基準は
もしかしたら決めた時点で画期的と感じているのかもしれないが、
庶民から見たら50歩100歩、
全部保存以外認められないのだ。

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人件費の支出明細も不要らしいが、
そういうことが法律で決まってること自体
ホントにおかしい、誰かに全部キレイにしてもらいたい。

日の出は遠い(写真キャプション)

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「あなたを忘れない」お隣の国をもっと知りたい

2007-02-17 12:14:24 | 韓国映画・アジア映画
「あなたを忘れない」★★★☆
イ・テソン、 マーキー主演
花堂純次 監督、2006年、韓国、日本

先日も自殺しようとした人を
助けた警察官が
列車に撥ねられて死亡した。

この映画は2001年、
新大久保の駅で
線路に落下した人を助けようとして
死亡した韓国の留学生の話だ。

内容は創作の部分が多いそうだが、真実は
ただひとつ、彼が身を投げ出して人を
助けようとしたこと、そこに日本人も韓国人もない、
ただただ人間の根源のようなもの。


祖父は日本の統治時代に
強制連行され、
日本で苛酷な労働をさせられた。
彼の父親は5歳で
大阪から韓国の釜山に戻った。

そんな背景が語られると
本当に何も知らない自分を知る、
韓国映画が好きで、
高じて何度も足を運んでいる
その国のことを。

事故に遭うまでの彼は、
東京から大阪までマウンテンバイクで行き、
途中富士山にも昇り、
自分がやりたいことはなんだろうかと、
同世代の日本人となんら変わらない悩みを持って
日本で暮らしていた。

2年の兵役を終え、
これから好きなことをしようと
一歩踏み出したばかり。

無念だ、
最後がどうなるか分かってるからこそ、
彼の様々な行動に涙がでる。

こんなに力を尽くして生きているのに、
最後は酔っ払いを助けようとして
多くの日本人が見ている中、
線路に飛び降りた。

たぶん自分もホームで成り行きを見守る一人だ、
だから偉そうなことは言えない、
もうただ残念で空しくて。

日本人は平和でボケボケだ。
自分にもらいが少ないからと言って
格差社会は問題だと嘆いている。

勝ち組負け組なんていう言葉は
懸命に努力している人は簡単には使わない、
できるだけ楽をして、のんびり生きて
それで分け前だけは平等になんて
呑気なことを言っている。

そして自分の命を投げうってまで、
誰かを助けようなんて思わない、
その変わりに助けて助けてと
何もしないで叫んでいる。

なんだかこの映画を見ていたら、
歪んだ日本の現状が見えてきた気がした。

ということで★3つ半、
描かれた内容は素晴らしいもの、
多くの人に見てもらいたい。
ただし映画の完成度としては稚拙な演技や
中学生日記のような堅苦しさが目立った。


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エンドロールに槇原敬之 の歌が流れる、映画が終わると
いつもはすぐに席を立つが、映画のシーンが映り、彼の
短くも充実した日々が思い出される。
ラストのラストに本人の笑顔が映し出される、未来を絶たれた
優しい顔が笑ってる。

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