soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「フェイクシティ」ご都合主義全快!キアヌの映画

2009-02-23 00:09:05 | 大作映画ハリウッド系
「フェイクシティ」★★★
キアヌ・リーヴス 、フォレスト・ウィッテカー 、ヒュー・ローリー 、クリス・エヴァンス 主演
デヴィッド・エアー 監督、2008年、アメリカ、109分



「悪をやっつけるためなら、少々の過剰は
許されると思っていた主人公は、
仲間の裏の顔を知らずに正義を振りかざしていた」


映画から離れるが、
先週の一番驚いたニュースは
隣に住む女性を殺害し切り刻んで
処分した男性の判決だ。

「死刑に相当と言えるほどの
残虐性は認められない」という裁判長のコメントに
切り刻む以上に残虐なことがあるだろうかと
なかなかその考えは消えなかった。

自分達もいつか裁判員となり
量刑も含めて判断するとなると
感情に先走ってしまいそうだが、
今回の判決のように冷静ではいられないと思ったのも事実。

だからこの映画の描く
ちょっと正義の道からは外れるかもしれないけど、
悪いやつを徹底的に叩くというのは
分からないでもないと思いながらみていた。


そして主人公と同じように
自分自身もこの映画では、もっと悪いやつに
まんまと騙されて居たわけだ。

主人公のキアヌはこのあたりから
急に正義の味方のようになってしまい、
「そりゃあ、ないだろ、オマエも片足突っ込んだような
ものだったのに」と
突っ込みたくなるような豹変振りで
スターの映画ですな。

スターは最後は汚れを知らないヒーローになって
騙されていた迂闊な自分って言うのも
全部相手のせいにしてしまえるからね。
実生活ではこうはいかない、
ある部分、騙されるほうも悪いんだ。



大作と次の大作へのつなぎのような映画、
とりあえずまだまだ頑張るよーと
キアヌが言っているようだった。

レンタルでも充分だ。

★100点満点で60点

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フォレスト・ウィッテカー は迫真の演技の最中も
眠そうに見える。

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「13日の金曜日」怖いぞ、これ、無意味な大量殺人

2009-02-22 00:09:50 | 大作映画ハリウッド系
「13日の金曜日」★★★★オススメ
ジャレッド・パダレッキ、ダニエル・パナベイカー、
アマンダ・リゲッティ、トラヴィス・ヴァン・ウィンクル 出演
マーカス・ニスペル 監督、



「あの人気シリーズが帰ってきた、
これは続編じゃなく、
ジェイソンシリーズの新たなリメイク、
殺すことに意味は無く、
とにかく、怖かった、すごく怖かった」



クリスタルレイク、廃屋、
そして何故かこんなところに
若いグループがやってくる、
そして当然のように皆殺しとなる。


目新しさは無いが、
はっきり言って、「怖い」
せっかくなので先週の、
公開日の13日の金曜日に行ったので
ほぼ満席の中、
これじゃ、心置きなく
恐がれないなと思いつつ。

「そっちへ行かなきゃいいのに」と思うところへ
わざわざ行くんだよね

それで無惨な殺られ方であっさり
ジェイソンの餌食となる、
「バカだな」と思うが、その次の獲物が
またうろうろするから、
また息を潜めるように見入るのだ。

怖さは苦手だ、
だからその怖さに備えて身構える、
大袈裟に「オオッ!」と体を飛び上がらせないように
なんとか踏ん張る、
その自分のバカさ加減がまたいいのだ。

ジェイソンは少し前にはとうとう宇宙まで
行ったし、やり尽くした感があるが、

今回のはまた今までのが全く無視されて
「何も知らない」若者がどんどん殺されていく、
この説明の無さも、割り切っていて返って小気味良い。
理由なんてどんなふうに説明されても
納得なんて出来ないのだから。

何故、この時期に?とも思うが
十分怖さを堪能させてもらい大満足だった。

@隣の人はジェイソンの突然の出現に
お笑いのネタみたいに、手に持ってたポップコーンを
ばら撒いていて、
笑えるのと、怖いのとで堪能しました。


★100点満点で80点

@アメリカも同時公開、
13日(金)~15日(日)に3105館で
興行収入4220万ドルを記録し、
全米興行成績でホラー映画の歴代オープニング記録を樹立した。@

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劇場へわざわざ見に行くような映画じゃないが
第画面に良い音響だとホント怖いです。

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書籍「四人の兵士」友情というより絆をやさしく描く

2009-02-20 00:09:19 | 読書の時間
書籍「四人の兵士」★★★☆
ユベール・マンガレリ著、白水社、
186ページ、1890円




「ロシア赤軍の青年兵4人が、
ルーマニアやポーランド軍からの敗走の中で、
仲間として過ごした過酷だけど
穏やかな日々を描いている」



翻訳本を読むのは久しぶりだ、
この本も昨年の本の雑誌ダ・ヴィンチの
ある月のプラチナ本
に選ばれており、
年末にまとめて買っていた一冊。

「新世界より」を読み終えたので
どんな内容なのかの予備知識もなく読み始めた。
詠み始めて最初に感じたのは
説明が多いわけではないのに
読むと周囲の情景がスッと思い浮かぶことだ。



冬のロシアあたりを大した防寒具なしに
しかも敗走という精神的にもダメージの多い中、
同じ境遇の若い四人の兵士達は
次第に打ち解けあい、古くからの友人のような
親密な関係になるあたりも
こんな中でなら信じられそうだ。


兵士の物語ではあるが、
戦闘シーンは無い、
主人公達が銃を手に
誰かを傷つけることもない。

だからそういう意味でこれは
戦争の物語とも言いがたいが
嵐の後のすっきりとした晴天のような
脆く儚い短い時間を
情景を思い浮かべながら
読み進めた。

彼らの到着する先に幸せがありますようにと。

詠み終わって
「えっ!」って軽く驚く、
これだけのページを費やしながら
実に何も起こらない物語だからだ。

でもその何か劇的なことが起こらないことが
「救い」なのかもしれない、

ひとたび戦場にいれば、
殺し合うという異常なことが
普通に行われるのだから。

胸を揺さぶられるようなものはない、
でもこの読後感はいい気分だった、
これが天気のいい公園で詠み終えたなら
そのあたりをしばらくいい気分で歩けそうだ。


★100点満点で70点

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翻訳本の新刊は値段が高いのが
購入するときのネックになる、
時間がかかって仕方ないのだろうが、
なんとかして欲しいもの。

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「キャラメル」何処も同じ美容室の会話

2009-02-19 00:09:26 | ミニシアター系映画
「キャラメル」★★★☆
ナディーン・ラバキー、ヤスミン・アル=マスリー、
ジョアンナ・ムカルゼル、ジゼル・アウワード 主演
ナディーン・ラバキー 監督、2007年、96分、
レバノン、フランス



「イスラム圏の映画はなかなか
見る機会がない、まして
女性が主人公となると、
見終えて思う、何処も同じようなものだと」



ここはベイルートの街角
美容室の経営者とその従業員、
そして店にやってくるお客たち、
これだけ揃えば映画が出来る。

見始めて気づくのは
もっと宗教色が強く、
伝統とかそいうったものが
映画に反映されるのかと思ったら、
これは登場人物を変えれば
どこの国の映画でも変わりないと。

例えば、ハリウッドが撮影すれば
もっと違うものになっただろう、
イスラムを意識した建物や
服装、慣習をさりげなく、でもしっかりと
見せつけるだろう、
でも実際にはそんなことはないのだ。

もっと普段着の映画になっていて
会話ひとつとっても、
くだらないなーと思いつつ
こんなに変わらないのに
でも分かりあえないのだなぁとつくづく思う。


タイトルの「キャラメル」は
ムダ毛処理のために砂糖を煮込み
やわらかくなったところで
ムダ毛を処理したいとろこに乗せて
一気にベリッとはがす。

これはどこか女性の心根が見え隠れして、
怖いなと思う、
気に食わない人の時思い切り
力を込めてはがすのだ、怖い怖い。

美容室に人は集まり、
ひとしきり喋って、髪をきれいにしてもらって
ドアを出ていく、
その同じ繰り返しながら
いくつかのエピソードにジーンときたり、
あきれたり、笑ったり、
つくづくいい脚本だと思った。

まだまだ自分たちの見ることが出来る
映画は限られている、
見たことのない風景、
是非行って見たくなる街角、
様々な場所のとりとめない日常を
もっと見たいと強く思った。

★100点満点で70点

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主人公たちが女性だからだろうか
この映画でも男はかなりダメキャラだったな。

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「シャッフル」もし未来が見えたら

2009-02-17 20:08:39 | 大作映画ハリウッド系
「シャッフル」★★★☆
サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン 主演
メナン・ヤポ 監督、2007年、96分、アメリカ




「子供二人と幸せに暮らす夫婦、
ある日、警官が訪れ
ご主人が事故で亡くなったと告げる」



葬儀の翌日目が覚めると
死んだはずの夫が隣に寝ている、
妻は驚き何が何だか分からなくなるが
洗面所には精神安定剤の空っぽの瓶があり、
何が現実で自分は正常なのかどうか分からなくなる。


もしこんなことがホントに自分の身に起こったら
どうなるだろう、
主人公はシャッフルされた
過去の数日間を次第に冷静に組み立て
何が起こっているのか正確につかもうとするが、
現実としてどうなんだろう。

ラスト付近までこれはもしかしたら
「バタフライ・エフェクト」みたいになるのかなと
思いながらみていると、結末は違っていた。


まあね、こっちのほうが現実的だ。

自分の気持ちだって常に揺れているのに
相手の考えていることなんて分からない、
でも知りたいと思う気持ちもよく分かる、
普通はそんなことは「こうかもな」とか
思いあぐねるしかないのだ。

「真実」は重い、
果たして自分にとってあまり嬉しくないことでも
本当のことなら知りたいだろうか、
それとも曖昧なままがいいか、
知りたい
知りたくない。


本来分からないことなら
真相は自分の考える「真実」として
胸に閉まっておくのがいいのだろう。

「今を生きる」
当然のことながら、かけがえのないことだ、
結局何が分かろうと、
経験を積もうと
自分の範囲を見極め、関わる人々を
思いやりただひたすら自分らしくあることくらい。

もっと単純で何もないような映画かと思ったら
結構アレコレ考えさせられた、
見逃しならレンタルで是非、
損はしない出来だ。

★100点満点で65点

soramove
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サンドラ・ブロックも時々主演作が公開されるが
演技派というわけでもなく、これからのキャリアは
難しそうだ。

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