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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「オンリー・ゴッド」意味深なシーンの多用で意味不明

2014-02-11 10:53:50 | ミニシアター系映画
映画「オンリー・ゴッド」★★☆
ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス、
ヴィタヤ・パンスリンガム出演

ニコラス・ウィンディング・レフン監督
90分、2014年1月25日公開
013,デンマーク、フランス,クロックワークス、コムストック・グループ
(原題/原作:ONLY GOD FORGIVES)



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前作の映画の感想はコチラ↓
映画「ドライヴ」寡黙な男の最後の決心、まさにクール!
2012年04月15日(日) ★100点満点で80点★



「前作がちょっと変わってて
面白かったので、期待していた作品。
しかし意味不明なシーンが多く
当惑するっていうか、
『何がしたかったんだろう?』
そんな映画だった」



映画のコピーは
「その復讐は神への挑戦」
このコピーも意味不明だし、
内容としても神への挑戦って
どこがそうなの?という印象だ。



バンコクでボクシング・クラブを経営する
ジュリアン(ライアン・ゴズリング)が、
惨殺された兄の復讐に乗り出すが、
自分を神と名乗る謎の男が現れ、
壮絶な日々が幕を開ける。

完全の頭がどうかしちゃってる母親は、
溺愛していた息子の復讐を
ジュリアンに命じると共に
自らも別の手立ても駆使して
息子を殺した組織を追いかけるが
当然ながら共感できる訳もなく、
この映画は何を言いたいんだろ?
そればっかり



主人公にしても
結局は何を考えているのか
よく伝わらないし
思わせぶりな
妙に間延びした時間が
これをきっとスタイリッシュと言うんだろうけど
それってうまく言いあてられない時の
逃げ文句の様なもので、

「結局、何だよ」と問えば
中身の無い、でもちょっと映像はカッコイイ
そんなものを指しているだけだ。


好きなタイのバンコクが舞台であり
監督と主演の前作も結構良かったので
期待していた分だけ
大きく裏切られた、
でもそんなものだ、
多くは期待値に届かず
でもどこか期待して次を待つ。


今回もそんな感じ、
ナイフを使ったエグイシーンが結構あって、
随分前の香港映画のテイスト、
でもあの熱いエネルギーは全く無く
だからなんか無念な気分だ。



★100点満点で60点

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直木賞「昭和の犬 /姫野カオルコ 著」何気ない日常の幸せは確かにあるけどね

2014-02-09 19:09:41 | 読書の時間
書籍「昭和の犬 /姫野カオルコ著」★★★
姫野カオルコ著 ,
文藝春秋 、2013/9/10
(307ページ , 1.680円)


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第150回直木賞受賞作品


「犬から透けて見える飼い主の事情、
柏木イク、昭和33年生まれ。
いつも傍らに犬。

戦争の跡が残る昭和30年代から
平成19年の現代までを描いた作品」



シベリア抑留から戻った父親と
精神が不安定な母親
そんなふたりの子供イク、
バランスを取るみたいに
いつも傍らには犬がいた。

高校を卒業したイクは上京する、
バブル景気で賑わう東京でも
彼女は貸間に住み
その家の犬を散歩に連れ出し
読書と映画を見るくらいが楽しみな
毎日を過ごし、
やがて親の介護という現実も受け入れる。


昭和を「激動の時代」とも言える、
しかし主人公の周囲では
劇的な「何か」は起こらない

誰の身にも起こりそうな些細な出来事、
あったかないか誰も忘れてしまうような
日常があるだけだ。


だからここにこそ「確かな」
生きた日々の手触りが
あるのかもしれないが
自分はそこまで優しい読者じゃないので
この内容で307ページは不満だ、
物足りないのだ


「スーパーマーケットの袋をぶらさげて
買い物から帰れるという日常。
それがどうしたという日常。
(ありがとう)
イクは感謝するのである。」
(本書より抜粋)


確かにね、
そういう小さな確かな幸せのようなもの、
それは時々そのこと自体より
大きな幸せに感じる事もある、
でもな、日常の中の些細で
でも確実に此処じゃない何処かを
読ませてくれないと。



ということで直木賞の一冊ですが
フツーの出来でしたね。


★100点満点で70点


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映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」壮大な物語も、つまりは兄弟の内輪揉め?

2014-02-08 11:19:20 | 大作映画ハリウッド系
映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」★★★
クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、
ナタリー・ポートマン、ジェレミー・レナー、
クラーク・グレッグ、浅野忠信出演

アラン・テイラー監督
112分、2014年2月1日公開
2013,アメリカ,ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(原題/原作:THOR: THE DARK WORLD)



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前作の評価はコチラ↓
映画「マイティ・ソー」★★★
神話の世界と現実の融合の映像はスゴイがストーリーは薄い
2011年07月11日(月)



「劇場の予告編も光が眩しいほどの演出、
過剰なくらいのVFX映像、
美しいし異次元を感じさせてくれるけど
視覚効果ってヤリ過ぎると
ちょっとうるさい、
やはり内容で勝負して欲しかったが
兄弟の確執とその顛末や
親子の関係も見どころはあった
でも『それだけ?』って気にもなったな」



マーベルコミックスの人気作をの実写化、
ほぼ全て成功していて
観客として充分に楽しませてもらっている、
ストーリーが弱い!とか言いつつも
ハリウッド大作はやはり好き

映画館で見るべき作品、
見終わってそこに何かしらの
教訓とか、目からウロコなんて無くて良い、
その時間楽しめるんだからね。

とは言っても。
せっかくなら、そこに何か新しいもの
知らなかった世界は見たい、
お金も出すから、要望くらい言っても良いだろう。



朝、窓からの光が明るいので
ブラインドを開けてみると雪が積もってた、
いつもと全く違う世界
こんなふうに映画にも日常から
どこかへ連れて行ってくれる楽しさがある、
その点ではこの映画は神話の世界と
現代を慌ただしく行き来し
次第にその世界がグニャリと繋がって
奇妙な感覚になる、とても面白い



いかにもヒーロー然とした兄と
上昇志向しかないような弟
彼らの確執はさらに深まり
意外な方向へと展開していく。




全く関係ない所で感じたのは
ロンドンの大学の図書館らしき建物の
絢爛たる内装、
ゆるやかなカーブの天井には
これまた歴史を感じさせる天井画があり
映画とは関係ないけど
文化ってこういうものだよなーと。


でも今は機能や費用対効果なんかが
重視されてるから
このような建物や内装はムリなんだろうな、
まあ、せめて映画であり得ない映像を
見る事で壮大な無駄遣いを楽しもう



映画の内容としては前作と同様
心躍るものは無かったが
でもやはり劇場でみれば
単純に楽しめる、
まあそれで十分なんじゃないかな。


★100点満点で70点

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映画「アメリカン・ハッスル」詐欺師の起死回生の一矢

2014-02-05 16:44:53 | ミニシアター系映画
映画「アメリカン・ハッスル」★★★★
クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、
エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス、
ジェレミー・レナー、ロバート・デ・ニーロ出演

デヴィッド・O・ラッセル 監督
138分、2014年1月31日公開
2013,アメリカ,ファントム・フィルム
(原題/原作:AMERICAN HUSTLE)

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アカデミー商作品賞を含む
最多部門にノミネートの話題作



「1970年代後半のアメリカを揺るがした
政治家などの収賄スキャンダル、
実話をベースに詐欺師が
政治家やマフイアを狙ったFBIの
おとり捜査に協力させられる姿を
スリリングに描いた傑作!」



こういう映画を待っていた!
洗練され過ぎて無くて
どうひいき目に見ても
魅力的には見えない主人公が
輝く一瞬、
「やったー!」って感じ、
良い気分で劇場を後にした。



天才的詐欺師といえどヘマはする、
無罪放免を条件にFBIに協力することになるが、
同様な詐欺師を突き出すハズが
大物政治家が罠にかかりそうになり
そこからカジノの話が展開して
利権の絡んだ政治家や伝説のマフィアのボスまで
芋づる式に逮捕できそうな状況に発展していく。


FBI捜査官の常軌を逸したような行動、
話がでかくなり過ぎることに
不安を訴える詐欺師
彼のパートナーや妻まで絡んで
この映画はどこに決着を持って行くんだろう?と

本当の自分になる。


詐欺師の相棒で愛人の
シドニー(エイミー・アダムス)が
何度か自問する
今の自分とは全く違う、本当の自分。


現状に満足しつつも
どこかに空虚なものを抱え

主人公のアーヴィン(クリスチャン・ベイル)に
似たような部分を見つけて
彼女はそこに新しい自分を見つけるチャンスを
見出そうとしていたのかもしれない。


鏡に映る自分
戸惑いつつも、ドアを開けて一歩外へ出れば
今の自分でしかない

出会いがあって、その先が気になりながらも
これじゃない、これも違う
そんなふうにも感じている。

追い込まれながらも
最後には「自分らしさ」を貫いた主人公達、
巨悪は倒せなかったが
新しい自分達を掴む事が出来た、
そんな彼らの笑顔が印象的だった。


現実はこうも巧くはいかないだろう
だから映画の魔法にかかったフリをするんだ。

しっかしクリスチャン・ベイルの
変貌ぶりには驚いた
役者も大変だ、今度はブヨブヨの腹を見せてたが
以前はアバラが浮き出るくらい
痩せてたもんな、
やっぱ、太ってる方が笑えるし
ほっとする。

ということで、アカデミー有力なこの作品、
ふさわしいかはともかく
面白い作品だった。


★100点満点で80点

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