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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「ナイトクローラー 」過激を求めるのはメディアなのか、大衆か?

2016-03-24 01:09:41 | ミニシアター系映画
映画「ナイトクローラー 」★★★★DVD鑑賞
ジェイク・ギレンホール、
レネ・ルッソ、ビル・パクストン 出演

ダン・ギルロイ 監督、
92分、2015年8月22日公開
2014,アメリカ,ギャガ
(原題/原作:NIGHTCRAWLER)



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第87回アカデミー賞脚本賞にノミネート

「『ボーン・レガシー』などの脚本を
手掛けてきたダン・ギルロイの初監督作で、
『複製された男』のジェイク・ギレンホールが
主演を務めるクライム・スリラー。
事故現場の生々しい映像を撮影し、
テレビ局に高値で買い取られた主人公が、
さらに刺激的な映像を求めて行動を
エスカレートさせていく姿を描く。」

ぴあHPより

主演のジェイク・ギレンホールは
彼を最初に見た
99年の「遠い空の向こうに」に以来
注目している俳優のひとり

イケメンではないが
その分、色んな役で楽しませてくれている。


今回も彼の顔が映ったとたん
主人公の持つ狂気が見てとれる

貪欲なのし上がりたいという
気持ちをさらけ出しながらも
どこか静かな印象で
彼のトンデモナイ行動との対比が
余計と内に秘めた狂気をあぶり出す。

スゴイ演技。

学歴もコネもなく、
仕事にあぶれたル主人公は
偶然出くわした事故現場で
生々しい映像をテレビ局に売る
パパラッチの姿に刺激され
見よう見まねで始めてみる。

高値で売るには
過激な映像を求められ
事件現場に手を加えるという
禁断の一歩を踏み出してしまう。



より過激な映像を撮影することが
自分を高めてくれる、
高値で売れることは
自分自身もそれなりの人間となる、
そんな錯覚に囚われたように
彼の行動はエスカレートする。


自分達はその行動に
行き過ぎた過剰な正義を見るが
彼を駆り立てているのは
「見たい」という
人間の欲求が
彼と言う人間として具現化した結果

その事を薄々感じながら
「怖いな」と、どこか
少し離れた場所から見てる自分を
意識せざるを得ないのだ。

怖いことだ。

人間の欲望は計り知れない
時々こんなふうに見せられると
ぞっとするけど、
それも一瞬に過ぎない、
そんな狂気をすぐに忘れて
自分以外の誰かを怖いと思うのだ。


怖い映画が見たいならオススメ。

★100点満点で85点

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映画「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 」いちまでたっても色恋から抜けられない

2016-03-22 10:58:34 | ミニシアター系映画
映画「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 」★★★☆
ジュディ・デンチ、マギー・スミス、
ビル・ナイ、デヴ・パテル、
リチャード・ギア 出演

ジョン・マッデン 監督、
92分、2016年3月4日公開
2014,イギリス、アメリカ, 20世紀フォックス映画
(原題/原作:THE SECOND BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL)



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「インドのリゾートホテルを訪れた
男女7人の物語を綴ったヒット作
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。
前作に続きジョン・マッデンが監督を務め、
新しい宿泊客を迎えたマリーゴールド・ホテルで
巻き起こる人間模様をユーモラスに描く。
ジュディ・デンチ、ビル・ナイら
おなじみのメンバーに加え、
新たにリチャード・ギアが参加する。」

ぴあHPより

前作の感想はコチラ↓
映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう 」★★★★
夢と現実は違うけれど、願わないと進まない


前作と主要な登場人物は変わらない、
色んな事情で老後を過ごす人たち、
前作は、何故彼らはここに来たのか、
それぞれの事情を描いて
色々あったけど
まあ、ここで暮らしましょう
というところが描かれた。



このホテルは朝は全員の点呼から始まる、
部屋で夜中に死んでないか
確かめるためだ

そんな幕開け
今回はホテルライフはもう
落ち着いているので
新たなゲストと第二のホテル誕生か!
そんな内容。

文化の違いに驚き
それでも何とか折り合いをつける
人間のたくましさみたいなものが
この映画の面白さの一つだけど
今回は、彼らの恋愛事情が
とても多く描かれ
80近い年齢で、もう色恋は良いだろうと
感じるのは自分が日本人だからか。



なんかもっとあっさり生きてて欲しいのに
どうしても好きだ嫌いが
彼らにはとても重要なことらしく
そのあたりは、なんか素直に楽しめない
もっとサラリと描いて欲しいものだ。


そうは言っても
老後、暑過ぎるのは困るが
景色の良い所で
日がな一日、本を読んだり
のんびり出来たら理想的だろうな

日本では物価が高過ぎて
優雅な老後は望めそうもないから
これから、彼らのような人って
増えるのかもしれない。

今回はピンクシティーと呼ばれる
ジャイプールの観光名所も案内され
ちょっとした旅行気分も。

楽しい時間。
なんかまたあの、濃厚な空間に
短い時間で良いから行ってみたくなった。

映画としては前作の方が良かったな。

★100点満点で80点

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書籍「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後/三浦 英之 著」かつて18歳は国の行くへを想っていた

2016-03-19 21:49:37 | 読書の時間
書籍「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後/三浦 英之 著」★★★★☆
三浦 英之 著 ,
集英社 (2015/12/15)
336ページ、1.620円



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第13回開高健ノンフィクション賞受賞作。


「日中戦争の最中、
旧満州(現・中国東北部)に
存在した最高学府「満州建国大学」。
日本、中国、朝鮮、モンゴル、ロシア──。
「五族協和」の実践をめざし
特殊な教育が施される中、
激しい議論を戦わせる学生たち。
彼らが夢見たものとは何だったのか。
そして、どのような戦後を生き抜いたのか──。
スーパーエリートたちの人生を綴る、
渾身のドキュメント。」

(Bookデータ HPより)


「満州建国大学」という名前すら
この本で初めて知った、

開高健ノンフィクション賞を受賞したと知って
興味を持った、以前、角幡唯介もこの賞を
受賞して、読んだことの無い作家には
手を出しづらいが、こういう賞は
目安になるから意義がある。


著者はこの学校の出身者を探し
インタビューをする、
彼らはすでに80台を超え
早くしなければ、歴史に埋もれてしまう・・・。


当時18歳の日本人が
将来を真剣に考えていた
「この国は何処へいくのか?」

その志の違いに驚くと共に
彼らが今の日本を見たら
どう感じるだろうかと
ふと、思った。


敗戦により、満州建国大学は崩壊し
その後、この大学の出身者は
時代に翻弄され、
生きにくい時代を生き抜いたようだ、
人間の強さと
運命の惨さを感じた。



「何かを成したい」
そんな大それたことを
多くの人はもう望まなくなった、
フツーが良い
そしてその普通さえ
基準はひどく曖昧だ。


戦争という狂気の中
僅かに均衡を保った
希有な場所が満州にあり
奇跡のように若者が自由で
議論を重ねた時間

それらは敗戦で瞬時に失われてしまった、
自分達は教科書ですら
載ることのない、
先人の確かに生きた時代を。


人生は長い、でも一瞬にも思える。
人は死んでも国は残る、
でもその意味が自分には分からない、
ただ、国の行くへを
真剣に考えた若者たちが
多くの人に知られること無く
ひっそりと消えていくのは
とても残念なことだ。


貴重な近代史の1ページを見た。
とても大切な時間だった。


★100点満点で90点

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映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」売る売らないのドタバタ軽騒動

2016-03-08 19:29:11 | ミニシアター系映画
映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」★★★☆
モーガン・フリーマン、ダイアン・キートン、
シンシア・ニクソン、クレア・ヴァン・ダー・ブーム 出演

リチャード・ロンクレイン 監督、
92分、2016年1月30日公開
2014,アメリカ,スターサンズ
(原題/原作:5 FLIGHTS UP)



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「ジル・シメントのベストセラー小説を、
モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの
豪華共演で映画化。
住み慣れた我が家を手放し、
エレベーターのある部屋に
引っ越すことを決めた夫婦が、
愛犬の体調不良や近所でのテロ騒動、
不動産相場の大荒れなど
様々なトラブルに巻き込まれる様を描く。」

ぴあHPより


ブルックリンの街を一望できる
アパートメントの最上階、
画家のアレックスと愛妻ルースが
この理想的な我が家に住んで
40年が経った。

しかしエレベーターの無い
このアパートは
彼らが快適に暮らすには
少々無理となり始めたので
彼らはこのアパートを売って
エレベーターのある住居へ
引っ越そうと考え、
売りに出すことを決意した。



40年前、結婚した頃は
黒人と白人の結婚は珍しく
二人はそんな環境の中
ボロボロだったアパートを
二人の使い勝手が良いように
壁を塗ったり
お気に入りの家具を揃えていった、
ふたりの歴史そのものだ。



築80年くらいのエレベーター無しの
物件が1億円を超えると言うのも驚く、
物価が世界一高いとはいえ
犬の手術も100万円!
なんだか違いすぎてる。



そういうのを普通に感じながら
暮らしているのは
どんな感じなんだろう?
だから年を重ねて
大切なものを守っている夫婦の
さりげない日常を扱いながらも
とても普遍的ではないので
共感はできないなぁ。

やはり違いすぎるのだ。

自分だって自宅の3階や屋上へも
行くのが面倒なんだから
70歳過ぎた二人は
そのうちやはりエレベーターのある
アパートへ映る事になるだろう、
そのうち車椅子も必要って考えると
それは仕方ない事。

色々あったけど
とりあえず結論は先延ばしにして
もう少し同じ生活を続けようという
なんとも人騒がせな映画
だけど
大作映画と違って
色々自分と比べたりしながら
ニューヨークの生活事情も
垣間見る事が出来て面白かった。


まさにミニシアター向きの映画

★100点満点で75点

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メキシコ旅行記2015/10/5~12 ⑧メキシコ国立自治大学他

2016-03-01 01:09:30 | 2015メキシコ旅行記
メキシコ旅行記2015/10/5~12 ⑧メキシコ国立自治大学他
メキシコシティ ホテルから散策
メキシコ国立自治大学やフリーダ・カーロの生家を巡る



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3日目は全くのフリーの一日
ということで、ホテルで朝食後
9時前くらいに行動開始、
まずはメトロバスに乗る



ホテルから乗り場までは近い、
小さな道は両脇に
タコス屋さんや雑多な食べ物屋が並び
トルティーヤの独特の香りがする、
遠くからもメトロバスは見えていたので
乗り場には到着したが
切符の買い方が分からない、
オタオタしてると
後ろに人が並んじゃうので
何度か先に譲り
結局駅員さんに聞いてなんとか
カードを手にした。


旅はこんな、切符を買うような些細な事も
結構疲れるものだ。
でもだからこそ、そんな小さな事が
何時までも記憶に残ったりもする。


凄く混んだ車内に
後ろから押しこまれる形で乗車

朝のラッシュに乗り合わせた
コチラが悪い
まさにぎゅうぎゅう詰め
20分らいはその状態だったが
中心からどんどん離れていくので
段々人が少なくなった。

目指す大学は駅と駅の中間あたりだったので
行きすぎて戻る事にして
40分くらいは乗っていたか
やっと最寄り駅に到着。

道路を迂回するための道が
グルグルカーブの変わっていたので
パチリ。
階段じゃなくゆるいループ。



もう既に太陽は高く
すごく暑い

そんな中、15分くらい歩いて到着
世界最大と言われる
壁画に覆われた中央図書館、

遠くからも分かったが
近づくとっさすが大作、
モザイク壁画はアステカ文明や
スペイン植民地時代の圧政
さらに宇宙を表していて圧倒される。



ここの良いところは
大学のキャンパスは
通路と芝生に分かれていて
多くの人が思い思いに
座り込んで何やら話しているので
自分も座って
彼らと同じ風に吹かれながら
大きな壁画やその向こうの
緑の木々をボーッと見た



メトロバスの混雑にはうんざりだが
この景色を見る頃には
そんなことは瞬く間に過去になって
彼らの日常の
自分の非日常を楽しんだ。




さて、次はこれもメキシコで初めての
地下鉄の移動だ、
今度はうまく切符を変えるだろうか。

メキシコの大学生達の
笑い声が暑さを和らげてくれる
自分もたぶん暑さの険しい顔じゃなく
微笑んでいたはずだ。


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