銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

松の湯(東京・志村三丁目)

2022-02-15 06:31:00 | 銭湯
#松の湯






都営地下鉄三田線
#志村三丁目駅

▲志村三丁目駅


▲三田線の終点に近い駅である






▲階段をおりて




▲改札口


▲地図でみると目的地は、志村ショッピングセンターの裏手(地図だと左側)にある


▲出口東側(左)に向かう


▲横断歩道を渡り






▲ここで立ち止まって左折する


▲この時点ですでにみえている




▲左を向けば志村ショッピングセンターの裏側にきたところ


▲右に松の湯がある


▲あなたならどのお風呂から…。うーん、迷うな


▲到着


エントランスに入ると下足箱はほとんど埋まっており、人気店のようだ。
左に進むとちょっとしたロビーになっていて、テーブルと椅子が並ぶ。
右側にフロントがあり、対応してくれたのは2人の女性。おそらく両人とも60代ぐらいのお姉さんたちか。
「貸しタオルありますか?」とたずねると、「はい」と出してくれて「使ったらこちらに戻してください、無料なので」と言われる。コロナ渦ということで受付は透明シートで覆われ、やりとりはグリーンの受け皿を介しておこなわれる。
男湯は右側で、女湯は左側。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると、手前の左奥のほうにロッカーが並び、鍵には番号の振られたプラスチックカードがぶら下がっている。これを足に付けるとジャラジャラするのでちょっと邪魔くさい。


脱衣場のスペースは三角形になっていて、左奥に洗面台がある。
ドライヤーはひとつで、1回10円とある。肝心の時間は書いていない。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉には、湯船に入る前に腕や足、おまた(強調点がついてる)を洗って入ってくださいと注意書きがあった。
中に入ると、左手前には立ちシャワーが2つ。右手前がサウナで、ここは入浴料含めて900円と結構お高めである。サウナは中をのぞくと6人ぐらいが入れる広さだった。規模としては適正だろう。


真ん中に島カラン、間仕切り側にもカランが並び、右には浴槽がL字になって奥まで続く。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽をみていくと、最初の手前が水風呂。
水風呂は思ったよりも冷たくて16度前後あたりだろうか。排水口が仕切り部分にあるので、みんなそこで顔を洗ったり口を注いだりしていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


水風呂の奥が主浴槽で、手前に電気風呂、奥に掛けて深浴槽となり、右側がボディジェット、ハイパージェット、座湯、そして最後は寝湯と続く。ジェット関連は充実していた。
最後の左端は薬湯で、こちらも深浴槽だった。けっこう落差があるので短足の自分はウワッとなった。この日はイングリッシュローズのフレグランスということで、甘い香りがほのかに漂う。
主浴槽の温度は42℃ほど。薬湯は43℃あたりとそんなに変わらなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


壁絵は赤富士で、真ん中に描かれている。興味深いのは屋根で、通常の銭湯と違って八角形の形をしている。これは文京区の大黒湯とおなじだから、富山の伝統を引き継いだものだろう。
客層はほぼ高齢者。全身刺青の人もいたりと、いかにも銭湯らしい光景だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体的にとても綺麗で、設備もしっかりしており、完成度の高い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 志村三丁目
経路 ショッピングセンターの裏手
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 赤富士
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭いが綺麗
シャワーの出 幅は狭いが勢いがある
浴槽の種類 水風呂、電気風呂、ボディジェット、ハイパージェット、座湯、薬湯
サウナ なし
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 良かった
清潔さ 綺麗
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の女性ふたり
客層 高齢者


【案内】

住所
〒174-0056
板橋区志村3−28−6

電話番号
03-3966-3911

アクセス
都営三田線「志村3丁目」駅下車、徒歩2分

休日
金曜、隔週土曜

営業時間
14:00−22:00

※東京銭湯ホームページ転載

富山湯(東京・大島)

2022-02-12 07:25:00 | 銭湯
#富山湯






都営新宿線
#大島駅

▲大島駅


▲皇居から右にまっすぐのところだ






▲階段をのぼり




▲改札口


▲改札口を抜けた先の地図


▲首都高を抜けてすぐ左の公園手前のところにある。ちょうど49というところ


▲改札口をでて右のA4に向かう


▲奥まで行ったら


▲左折する


▲エレベーターであがったところ


▲左にまがり


▲さらに左




▲写真ではわかりづらいが、奥に首都高がみえている


▲とりあえずまっすぐ進む








▲首都高


▲右には伊藤園のおーいお茶がある


▲首都高の下をくぐり


▲抜けたら


▲すぐ左に進む


▲左折したところ




▲ここらへんでみえてくる


▲“ゆ”が目印






▲到着


中に入ると右が男湯で左が女湯。
明らかに古い建物で、床がベコッと凹むのはビックリした。老朽化した銭湯でたまにある洗礼だ。
下足箱に靴をあずけて扉をあけると、すぐ目の前が番台になっていて、手前に体温計のセンサーとアルコールジェルが置いてある。近寄らないと反応しないタイプなので、何度もエラーを食らった。
受付に座るのは40代半ばぐらいの女性。
「貸しタオルありますか?」とたずねると「うちはやってないんですよ」とのことで、250円のタオルを購入。
受付に立った段階で、ロッカーの鍵が出される。おそらくロッカーは選べないだろう。
入店と同時に、ちょうど高齢者が後ろから入ってきて、「体温を計ってください」と受付の女性に言われていたが無視して中に入っていった。基本的に高齢者は面倒なことはやりたがらないので、ルールに従わないことが多い。


脱衣場は手前の壁側と真ん中の島が基本で、全体を見渡すとかなり古びている。よく言えばレトロ。悪く言えば雑然としている。ポスターなんかみても何重に張り付けて適当にガムテープで止めてあったり、注意書きは余白に手書きだったり、経営者の感性もむかしのまんまという感じだ。


浴室の扉は左右にあって、中に入るとやはり浴室内は古典的なレイアウトになっている。
真ん中に島カランがあり、左右の壁にもカランが続き、左手前に一つだけ立ちシャワーがある。
カランのシャワーは基本的にみんなしっかりしてて勢いがあり使いやすい。


シャワーを浴びていると、端っこのほうでカランの場所を移動する人がいて、入ってきたばかりの人がそれを見ると「いいよいいよ」と気兼ねし、移動した人は「もうあがるからさ」と返答していた。
おそらく暗黙の了解でそれぞれの決まった場所(好みのテリトリー)があるのだろう。
ここの話ではないが、たまに「ここは○○さんの場所だから使っちゃダメだろ!」と文句を言う常連さんがいるらしく、幸いなことに自分はそうしたことは言われたことはないのだが、一見さんからしたら知るか!という話である。


浴槽は奥にあって2つに分かれている。
右側が主浴槽で、白湯の部分が半分と、その残り半分の左側が座湯(だったと思う。結局、空くことがなかったので確かめられなかった)。
温度は43℃か44℃ぐらい。まあまあ熱かったけど、基本的に大半の人は入れる温度かなと思われる。


出典:ことみせホームページ引用


左が薬湯で、この日は緑茶。通常だといろんなものをブレンドした薬湯であるが、ここはストレートに本物の緑茶だった。しかも半端なく濃厚。むせ返るほど緑茶の匂いが漂っていて、色は緑じゃなくてすでに茶褐色になってた。
ここの温度は少し低めで、42℃ほどか。


出典:ことみせホームページ引用


こんな感じでむかしながらの銭湯だから熱いかと思ったけど、そこそこ熱い程度なので、長湯を楽しむことができた。


壁絵は富士山の絵で、間仕切り壁のところは豆タイルの絵。
天井は高く、ペンキは結構綺麗だった。 


出典:ことみせホームページ引用


出典:ことみせホームページ引用
▲間仕切りのタイル絵


客層はほぼ高齢者。一人だけ30代ぐらいの男性がいたぐらいだった。
ここは珍しいことに「全身入れ墨の人はお断り」と書かれてある。この手の老舗銭湯で入れ墨禁止は記憶にない。


富山湯は創業がなんと大正時代らしく、東京の中でも指折りの古い歴史をもつ。建物はおそらく昭和後期あたりなのか、かなり老朽化した印象だ
ただ設備はきちんと管理されており、シンプルなのもよかった。たとえ古くても設備の精度が高ければとても快適で、人気なのもうなずける銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大島
経路 首都高を渡る
周辺の環境 住宅、首都高

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 タイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 雑然としてる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、薬湯
サウナ なし
温度 42~44℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入250円)
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒136-0071
江東区亀戸6−49−14

電話番号
03-3681-5912

アクセス
総武線「亀戸」駅下車、徒歩8分

休日
土曜

営業時間
15:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

銭湯談義ー玉袋筋太郎さんと稲荷湯

2022-02-08 06:28:00 | 銭湯考





タレントの玉袋筋太郎さんが日本の文化を紹介するGetNavi Web「玉袋筋太郎の万事往来」の中で稲荷湯が紹介されていた。
西巣鴨にある稲荷湯(滝野川稲荷湯)といえば映画テルマエロマエのロケ地として有名であるが、数多くのCMにも使われるなどクリエーター達から一目置かれる老舗銭湯である。
玉袋さんもここではないがたまにご近所の銭湯には行かれるようで、話の引き出しの多さに驚いた。
銭湯にまつわる知らなかった話も沢山あり、色々と勉強になる対談だった。



稲荷湯は、大正3年(1914年)に創業。建物自体は昭和5年(1930年)に建てられたという。あともう少しで100年は経つという古い歴史を持つ。
創業者は石川県出身で、玉袋さんは銭湯経営者に新潟出身が多いと聞くらしいが、横浜歴史博物館によると富山や石川出身者が多数を占めるとあった。だいたい日本海側の雪国育ちが多いと考えれば間違いなさそうだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用

稲荷湯は以前だと熱いお湯(43℃)か、ものすごい熱いお湯(46.5℃)しかなかったが、最近はぬるいお湯(38℃)も用意するようになった。それによって子ども連れが増えたそうである。
こうした時代にあわせた試みは銭湯文化を次世代に引き渡すうえで大切なことだろう。子どもの時に楽しかった記憶というのは大人になったときにかけがえのない宝物になるし、ふとしたキッカケで思い出す瞬間がある。

銭湯を語るうえで忘れていけないのが入れ墨問題。店主の土本さんは電話などで入れ墨があっても大丈夫かたびたび聞かれるようだ。そういう問い合わせる人はたいてい小さな入れ墨(タトゥー)なのだとか。
入れ墨があろうがなかろうが、マナーを守ってくれれば問題ないはずだ。

稲荷湯は昨今だとめずらしく木製の桶を使っている。木製だと1年でたいがいはダメになり、毎年1月2日になると変えるという。
玉袋さんは、風呂桶のカラーンというサウンドがいいんだよなと言われていて、同感だ。あの独特な響きはいかにも銭湯らしいし、不思議な郷愁をさそう。


出典:東京銭湯ホームページ引用

以前だと薪だったが、最近はガスに変えたようである。薪は手間暇が掛かって大変なのと、やはり煙突から出てくる煤が周辺の住民に嫌われる。火力は薪の方が強いが、ガスでも冬場なら1時間半ほどで沸くから問題ない。
意外だったのが、最近は銭湯巡りのブームが起きているらしくて、若い人の来客も増えたそうだ。銭湯のブログを3~4年前からやってるが、そんなブームがあるとは知らなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用

お湯は井戸水を使っているが、最近はマンション建設が原因で井戸水の水質が落ちてきたらしい。水が黒く濁って困るという。地下水というと綺麗な水を勝手に想像していたが、現実は濾過しなければ使えないもののようで、この話で地下水のイメージが悪くなってしまった。

玉袋さんは銭湯に入るときに、太陽の光が射す時間帯に入る時が幸せだと言っていたが、これもウンウンと頷く。
自分も午後2時ぐらいの湯気に囲まれながら明るい日差しの中で過ごす銭湯が好きだ。UNIQLO創業者の柳井正さんも似たようなことを言われていて、みんな感じることは同じなんだなぁと思った。


出典:東京銭湯ホームページ引用

玉袋さんの話で驚いたのは、昔は洗髪代という別料金があったというくだり。
今だと髪を洗うのが当たり前であるが、古い頃だと髪を洗うのが当たり前じゃなかった時(たぶん1960年代あたりまでは今ほど髪を洗わなかったはず)は追加料金が必要だったとか(女湯のみ)。
現在から考えるとありえない話だが、時代によって商習慣が違ったのは当然だろう。粉のシャンプーもあったという。
時代が変われば色々と変わるものである。

第二寿湯(東京・瑞江)

2022-02-05 06:41:00 | 銭湯
#第二寿湯





都営地下鉄新宿線
#瑞江駅

▲都営新宿線の終点手前の駅






▲新宿あたりからはるばるやってきた


▲階段をのぼり


▲改札口


▲改札口を抜けて階段をのぼる


▲かなりあるのでエレベーターを使う


▲うえに上ると地図があった。右が現在地で、目的地は左端にある


▲南口から出て


▲ターミナル沿いに歩き


▲奥の横断歩道を渡る


▲渡ったら左


▲洋服の青山がみえてくるので


▲洋服の青山のところを右折する


▲曲がったところ


▲そのまましばらく真っ直ぐ歩く








▲左に鉄塔と右にスーパーのヤマイチがみえてくる






▲横断歩道を渡り


▲右に向いて


▲すぐ左の細い道を歩く。そうしたらもう見えてくる








▲立派な煙突






▲昭和らしい注意書き。むかしは立ちしょんべんが多かったのだろう。今はまず見かけない


▲グルッと右にまわり


▲第二寿湯の全景




▲到着








中に入ると男女に分かれている。左が男湯で右が女湯だった。
扉をあける前からずいぶんと賑やかな声が聞こえており、中に入ればすごい人でいっぱいだった。地元では超人気店らしく、みんなでワイワイ話していた。
番台に座るのは、90代ぐらいの女性。耳に補聴器をつけてるのが見えたので、少し大きめの声で「貸しタオルありますか?」と訊ねると「ないです」ということで、販売してるタオルを頂くことに。
ガラス戸をあけると、なんと使い捨てバスタオルなるものが100円で売っていた。こんなものがあるんだとビックリ。たぶん厚紙かなと思った。


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場はそんなに広くなく、湯上がりの客たちが左右に用意された椅子に座ってびっしりいる上に、着替えてる人、上がってきて涼んでる人などで立錐(りっすい)の余地もないほどだった。
とりあえず何とか空いているロッカーを確保すると服を押し込んだ。
トイレは小さな庭がある手前側で、高齢者が多いせいか多目的トイレになっていた。トイレに近づくと勝手に蓋が開いてくれる優れモノ。
間仕切り側にはお湯の富士のぬいぐるみが置いてある。


第二寿湯の店主は江戸川区の銭湯組合に「お湯の富士」のゆるキャラを提案した人だという。


出典:江戸川区ホームページ引用
▲相撲取りで趣味は銭湯に行くこと。美術大生のデザインを叩き台にしてブラッシュアップして作ってきたそうだ


銭湯業界ではゆっポくんと比肩する有名キャラであるが、このキャラクターが定着するまでは紆余曲折を経ている。
そうした経緯はwedge onlineの記事で紹介されていた。



店主は元々アパレルや印刷会社につとめていた人だが、色々とあって義父が経営する銭湯を引き継ぐことになった。実際に働きはじめてみると殿様商売をしている銭湯業界に疑問を感じ、その後色々と企画を立案、組合に提案してきたという。そのひとつがお湯の富士だった。
たしかに客の立場でみても、いくら装置産業とはいえ受付に座る人がテレビをみてたりスマホをいじってたり、ほかの業界だとありえないなと思う。
お湯の富士の事例はどんな組織であれ、異なる視点をもった人が声をあげれば大きな前進が見られるという好例だろう。
ちなみに記事を書いた人は溝口敦さんで、暴力団の記事をライフワークにしてきた人である。ご本人は玄関先で背中を刺されたり、通勤途中の息子さんは太ももを刺されるなんてこともあったが、溝口さんは怯まなかったという(息子さんはどう思ったか知らないけど)。まさかそういう人が銭湯の経営者(脱サラリーマンがテーマ)を題材に書いてるとは思ってもみなかった。
話が脱線してしまったが、店主が提案したキャラクターだから、第二寿湯はお湯の富士のオンパレードになっている。


浴室の扉を開けると、作りはいたってシンプル。というか昔ながらの古典的な作りである。
真ん中にカランがあり、左右の壁にもカランが並ぶ。手前右側に立ちシャワーが一つ。
真ん中のカランはシャワーがなくて、右がハンドシャワーで、左が固定シャワー。立ちシャワーを含めてみんな設備がしっかりしてるのは素晴らしい。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


浴槽は奥にあって、2つに分かれている。
左が狭い湯船で、通常だと2人ほどのスペースなのだが、人が多くて4人も入っていた。一部岩盤泉という名称で岩盤を砕いて作ったタイルが張ってある。お湯は薬湯で、この日はじっこう。温度は44℃ぐらいと熱めだ。


右が主浴槽で、左隅に電気風呂、真ん中付近にジェットバス、右に再び岩盤泉と並んでいる。
全体的に見たら、やはり昔ながらの設備という感じで、温度は41℃ほど。


壁絵は古典的な富士山のペンキ絵であるが、さりげなくお湯の富士が隠れている。
客層はみんな高齢者で、とにかく人でいっぱいだった。すぐにカランが確保できないし、湯船も人でいっぱいで居場所をみつけるのに苦労した。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


設備はしっかりしているがバリエーションにおいては近年の銭湯と比べて劣るかなとは思う。ただ、これだけ人気があるということはほかの銭湯にはない魅力がたくさん詰まっているからなのだろう。
コロナ禍においては非常に活気のあふれる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 瑞江
経路 旧江戸川方面
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 富士山とお湯の富士
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、電気風呂、ジェットバス、岩盤泉
サウナ なし
温度 42~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け なし

◆人
受付 90代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒132-0013
江戸川区江戸川1−46−12

電話番号
03-3670-6195

アクセス
都営新宿線「瑞江」駅下車、徒歩15分

休日
金曜

営業時間
16:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

東京カテドラル聖マリア大聖堂

2022-02-03 06:27:00 | 日記







東京の有楽町線の護国寺駅を最寄り駅として、椿山荘の目の前にあるのが、東京カテドラル聖マリア大聖堂です。
こちらは丹下健三さんが設計した建物で、丹下さんといえば都庁や代々木体育館を設計した人物として知られています。
自身もカトリック信者だったようなので思い入れは強かったのではないでしょうか。大正生まれの方ですが、今みてもすごく斬新で、時代を切り拓く天才だったんだなと改めて思いました。



最寄り駅は護国寺駅。野球部決勝進出おめでとうの垂れ幕がかげられて、高校が目の前にあると思いきや…



講談社でした。



高速道路を渡って坂道をのぼると、住宅の間から鐘塔がみえてきます。それを目印にぐるっと回り込みます。







東京カテドラル聖マリア大聖堂です。



全体の案内図。



左に進めば入り口になります。



立派な鐘塔です。



こちらが入り口。



駐車場の奥には洞窟があります。





ルルドの洞窟。聖母マリアが少女の姿で現れたとされる洞窟を再現したものです。



洞窟の上部にマリア像があります。





さて、大聖堂ですが一般の人も中に入ることができます。内部に限っては撮影禁止なのですが、幸いなことにWikipediaなどでは掲載されているので、そこから引用してご紹介します。

File:StMary'sCathedral-Tokyo-01.jpg - Wikimedia Commons
出典:WikipediaにリンクされたPublic domainから引用

霊妙さをたたえた厳粛な空間で、つねに静寂が支配しています。みんな感化されたようにじっと佇んでいました。


各所には像などが設置されています。
今度はパンフレットで撮影したものを使って紹介します。



洗礼室。入ってすぐ右手にあります。現代美術のような形状をしていて、機能性と芸術性を追求したものになってます。



マリア像とパイプオルガン。キリスト教といえばパイプオルガンですが、ここは特に立派なものがしつらえてありました。一度は聞いてみたいものです。



ピエタ(イタリア語で悲哀)像。聖母マリアが十字架で死んだキリストを抱いた像です。ミケランジェロが作成したもののレプリカになります。
解説によるとキリスト像の身長は175センチだそうです(このピエタでの話です。実際の身長は諸説あります)。現代では普通かやや小柄な方ですが、作られた当時だと少し高めでしょう。

じつは現代のマンガでもドラゴンボールの孫悟空やドカベンの山田太郎、ゲームではストリートファイターのリュウ(主人公のような立場のキャラ)も175センチに設定されてあります。
これは創造物におけるマジックナンバーなのでしょうか?



販売店もあります。



書籍や十字架が多いのですが、なかにはこうした手作りの物も販売していました。絵画展も催されたりと、ほかの観光地にあるお土産屋とは一線を画すところです。




見事な曲線美と、上から俯瞰すれば十字架にみえるなど多元的な見え方ができる建物で、時代を経ても荘厳さを失わず、まさに日本が誇る名建築物だと思いました。