ごはんやパンなどの炭水化物は、消化管を経て血液中に吸収されて血糖になり、インスリンによって筋肉・肝臓・脳・心臓などに取り込まれて利用されます。
インスリンの量が足りなかったり、効きが悪くなったりすると、血液中にブドウ糖が残り、慢性的に高血糖の状態になります。血糖値が異常に高い状態が続くのが糖尿病です。
この状態が続くと徐々に血管が傷ついてもろくなったり免疫能が低下するなどの症状が起こります。しかし、糖尿病と診断されても、食事療法、運動療法、薬物療法を行うことにより適切な血糖コントロールを続けられれば、健康な人とほとんど変わらない生活を送ることができます。
【防ごう高血糖!食生活改善のポイント】
★エネルギーをとりすぎない。
インシュリンの働きを悪くする元凶は肥満です。
★1日3食規則的に食べる。特に朝食をきちんと食べる。
空腹の時間が長くなると、その後に食事した際に血糖値が急上昇します。この急上昇は血管を傷つけるだけではなく、インスリンを作る細胞を傷つけてしまいます。
★間食を控える。
食事と食事の合間に間食をとると、血糖値が高い状態がズルズル続いてしまうため注意が必要です。
★ラーメンとチャーハンのセットなど、主食の重ね食べをしない。
吸収の早い炭水化物が多い主食の重ね食べは、血糖値を急上昇させます。
★早食いしない。
早食いは食べる速さにインスリンの働きが追い付かず高血糖につながるといわれています。
★野菜をしっかりとる。
食物繊維を多く含み血糖値の上昇を緩やかにする野菜のおかずを食事のたびにとりましょう。まずは野菜からです。