社会科学上の不満

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外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

世論調査

2007-06-28 21:36:43 | マスコミ批判
 マスコミの世論調査は余程注意しなければなりません。
例としてよくある設問に「大人は何歳からですか?」と言うのがあります。これは、「大人をXとし何歳からをYとするとX+Y=5を求めよ」言う設問と同じです。大人がどういうものか、それにふさわしい年齢は幾つかというのでは何通りもの答がでます。この設問の正しい例は「二十歳は大人すか?」というと問いです。世論調査の目的は統計的なデータの収拾及び分析にあります。分析は数学の公式を利用して行ないます。これでは分析はできません。
 同様に、「在日米軍は賛成ですか?」と言う設問も怪しいものです。これでは反対に、軍隊自身反対と言う意見の方と自国は自らで守るのが当然だあると言う意見の方が混在します。それでは調査の意味がありません。しかし、ベクトルをかけるには都合がよい方法です。
 このようにマスコミの世論調査とその記事には信憑性を疑うものが多数あります。社会調査の専門家谷岡一郎氏がマスコミの社会調査方法に疑問を投げかけています。朝日新聞1999年6月30日の記事の見出しに、『「君が代」法制化、必要47%、不要45%、議論を充分尽くせ66%そして小さなもじで法制化賛成58%』とありました。ここでは他の新聞より優秀で「問い」を記載していて、「今の国会で成立させるのがよい」23%、「議論を尽くすべきだ」66%、「その他・回答がない」、という具合に。しかし、この問いに2つの意味が重なっていたようです。
 世論調査は余程注意しなければなりません。
コメント
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