フランスの基幹産業は、武器の輸出です。決してワインやファッションではありません。中東戦争の6日間戦争で名を馳せた「ミラージュ」戦闘機が世界中に市場を持っていました。また、1983年のフォークランド戦争の時、一撃でイギリスの駆逐艦を撃沈したエクゾセミサイルもフランスの大きな輸出品目でした。
しかし、この当事、NATOの戦闘機トライアルでもアメリカのF-16戦闘機にミラージュ戦闘機は大きく溝を開けられたばかりでした。能力の違いが離陸直後のスナップノーズ(急上昇)でハッキリ分かるほどの差がありました。
イラクはフランスのミラージュ戦闘機の顧客でした。しかも従来型のミラージュF1やⅤでは、アメリカの戦闘機には及びません。また理解に苦しむのですが、イラク空軍は、ミラージュとロシアのスホーイやミグも多数配備していました。メンテナンスや訓練の互換がとれないと思いますが、中東はなんでもアリですから。
ゆえにフランスは最初多国籍軍にイラク戦争同様慎重でした。これは何も「平和を愛するため」ではありません。フランス経済はこれら戦闘機やミサイルに支えられているからです。ここでアメリカの戦闘機と空戦を行うと負けがハッキリしているためです。空戦に負ける戦闘機は市場を失います。戦闘機一機30億円相当です。ワイン何本に相当するでしょうか。またメンテナンス部品の市場も同程度以上あります。結果フランスは戦闘機の市場を失いました。それが現在のフランス不況の原因の一つです。日本に例えるなら自動車産業の市場が無くなりましたということになるでしょうか。
しかし、フランスは強かな国です。湾岸戦争の地上戦ではAMX-10Cが目を引きました。6輪装甲車で105mm砲を搭載している、戦闘車両です。キャタピラが無いので戦車(MBT)ではありません。戦車は、キャタピラ走行で砲塔を持ち、自分の砲と同等の砲から撃たれても被弾しない程度の重装甲を施しています。AMX-10はこの定義から外れるため装甲車に分類されます。このAMX-10をフランスは湾岸戦争後世界中の陸軍に売りまくりました。
しかし、日本のマスコミはフランス軍の「戦車」が時速100kmで走行していきました。と、どのテレビ局も報道していました。軍事音痴がハッキリ露呈していました。
この程度の知識も無い方が安全保障についての議論をされているのです。ここにマスコミに対する疑問が生じるわけです。
G8に出席している国で基幹産業が武器の輸出で無い国は日本だけです。このことをもっと世界にアピールすべき思います。
しかし、この当事、NATOの戦闘機トライアルでもアメリカのF-16戦闘機にミラージュ戦闘機は大きく溝を開けられたばかりでした。能力の違いが離陸直後のスナップノーズ(急上昇)でハッキリ分かるほどの差がありました。
イラクはフランスのミラージュ戦闘機の顧客でした。しかも従来型のミラージュF1やⅤでは、アメリカの戦闘機には及びません。また理解に苦しむのですが、イラク空軍は、ミラージュとロシアのスホーイやミグも多数配備していました。メンテナンスや訓練の互換がとれないと思いますが、中東はなんでもアリですから。
ゆえにフランスは最初多国籍軍にイラク戦争同様慎重でした。これは何も「平和を愛するため」ではありません。フランス経済はこれら戦闘機やミサイルに支えられているからです。ここでアメリカの戦闘機と空戦を行うと負けがハッキリしているためです。空戦に負ける戦闘機は市場を失います。戦闘機一機30億円相当です。ワイン何本に相当するでしょうか。またメンテナンス部品の市場も同程度以上あります。結果フランスは戦闘機の市場を失いました。それが現在のフランス不況の原因の一つです。日本に例えるなら自動車産業の市場が無くなりましたということになるでしょうか。
しかし、フランスは強かな国です。湾岸戦争の地上戦ではAMX-10Cが目を引きました。6輪装甲車で105mm砲を搭載している、戦闘車両です。キャタピラが無いので戦車(MBT)ではありません。戦車は、キャタピラ走行で砲塔を持ち、自分の砲と同等の砲から撃たれても被弾しない程度の重装甲を施しています。AMX-10はこの定義から外れるため装甲車に分類されます。このAMX-10をフランスは湾岸戦争後世界中の陸軍に売りまくりました。
しかし、日本のマスコミはフランス軍の「戦車」が時速100kmで走行していきました。と、どのテレビ局も報道していました。軍事音痴がハッキリ露呈していました。
この程度の知識も無い方が安全保障についての議論をされているのです。ここにマスコミに対する疑問が生じるわけです。
G8に出席している国で基幹産業が武器の輸出で無い国は日本だけです。このことをもっと世界にアピールすべき思います。