豊臣秀吉の軍は兵が飢えることがなかったそうだ。ゆえに山崎の戦いの天王山への大返しの時、末端の兵が「自分たちの殿様を天下様にするのだ」と言う掛け声で進軍したそうだ。ナポレンも末端の兵の神が如き信頼があり各国の軍隊を打ち破るのである。
先日釈放されたビデオ流出で問題になっている海上保安官の法的な善悪は別として、現在の政権について行く現場はあるのだろうか?現場とは海上保安官、警察官、自衛隊、等の現場で命を張っている方々がついて行くのか。大いに疑問がある。
また事業仕分けはある意味腐敗した官僚制度の綱紀粛正には一時的に効果がある。国民も支持する。しかし官僚側は政府に対抗することに没頭することになる。やり方が中途半端なのだ。本当に綱紀粛正するつもりなら、最初に明確に且つ大胆にそして法的に処分しなければならかったのではないか。
三国志の曹操が官渡の戦いの後に部下が敵に内通していた手紙を部下の前で焼く、光武帝の故事を真似た。しかし民主党政権にはその故事さえ知らないようだ。自他共に優秀と思っている方々だから文字で知っていても実行できなかったわけだ。実行力こそが陽明学の本質であるのだが陽明学は読んだことはあっても実行しない。「学問のすすめ」も現実に役立てこその学問であると書いてあった。しかし現在の政権は実行力が伴わないと国民だけではなく多くの官僚から思われているではないか。
民主党の菅政権の支持率が奇跡的に回復する方法がある。それは景気回復だ。全ての産業においての景気回復であり、リチウム電池関連等の一部の業界の景気回復ではない。