防衛大綱が発表されたようだが、タイミングが少し遅かったのではないかと言う声がある。「昨年実施されていれば尖閣問題は起きなかったのでは」との声には疑問があるが、遅かったことは確かである。潜水艦が現在の16隻体制から18隻体制につい最近なったはずだが、今回の大綱では22隻体制となった。しかしこの増設分は「そうりゅう級」なのだろうか。しかし、ROEの改定も忘れてはならない。幾ら体制が整ってもスクランブルで4機で対処している時、僚機が攻撃されても他の機が反撃できない状況だ。現在はミサイルの時代である。機関砲時代のROEがそのまま生きていることに、現場自衛官の命は軽いのだなと思える。さらに未だに駐屯地に弾薬がない。事故を恐れて北海道の弾薬庫に集中管理である。訓練時は事前申請で弾薬をこの北海道の弾薬庫から輸送している。現場の駐屯地で即応体制が可能なのだろうか?大きな疑問である。最もこの滑稽な仕組みにした左翼議員の多くが現在の与党民主党にいる。
その自衛隊不要論を野党時代に展開してきた方々が現実問題の当事者となり、あわてて作成したのがこの防衛大綱である。しかし、中国海軍が空母4隻を3年以内に配備し始める計画を報道したのはサンケイ新聞だけではなかったか?この脅威を報道するマスコミはごく少数でしかない。
沖縄の地政学的立場による軍事的価値をもっと広報すべきである。沖縄で反対してデモをしている方は本当に沖縄県人であろうか?沖縄の友人曰く「彼らは沖縄県外の人間が殆ど」だと。