知人の飲食店にテレビの取材の問い合わせが来たそうだ。その知人は毎回断っているそうだ。理由を聞いてみると、テレビの放映直後のみお客が増加し、常連客は店に入れなくなるそうだ。そのためブームが過ぎると常連客も戻ってはこなくなる店が多いそうだ。商品販売の店ならばそれで良いだろうが飲食店は難しいそうだ。
また、テレビのスタッフが「・・・・・さんが出演する番組ですよ、すごいことですよ」と言って勧誘しようとするのだが、「そうですか、興味ないですね」と応えると「変わっていますね」と返答するそうだ。そこで「あなたがたの世界ではそうでしょう」と切り返すそうだ。他に「私も命がけでこの番組を作ろうとしている、おチャらけた番組ではないのです」と最もらしいことを言いながら料理を食べるお箸はメタヤクチャな持ち方だそうだ、更に左手だそうだ。お箸をまともに持てない方が、「命がけでこの番組を作る」といわれても説得力がない。彼の店は、多少は格式がある老舗だ。別にテレビに取り上げてもらう必要もない。逆にお箸も持てないタレントが出演する方が店の評判を下げるそうだ。
また、別の知人の店はテレビのスタッフがタバコの灰を床に落とすので、途中で追い返したそうだ。今はこのような番組制作会社はないだろうが。
テレビによる効果の良し悪しを多くの国民が知ることになり、自分で判断するようになってきたということである。