東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

役立つ物理 量子物理から生命科学へ

2010-11-25 | Weblog
 大学では共通教育と称し1、2年の学生に物理概論を教えている。小生はオムニバスで原子分子、ミクロから宇宙まで、熱、エネルギーと地球、流れる物体、波と光を担当している。授業概要は身近な物理現象からその不思議さ、楽しさ、意外性を学習し、目標は物理の基礎的な考え方を身に着けること。理科といえば高校時代に生物や化学を選択している学生が多く、物理を履修した学生は少ない。我々がはるか昔に物理、化学、生物から地学まで履修した時代とは異なる。

 物理に興味を持つには一流の研究者から話を伺うのが一番効果的である。その昔、新分野研究開発の開拓ということで以前からつきあいのあるDr.江口晴樹さんにお願いした。現在、横浜市立大学大学院医学研究科客員准教授で㈱IHI基盤技術研究所主幹研究員ということなので部長待遇です。タイトルは「量子物理から生命科学への道、創薬と薬剤送達(DDS)」、せっかく来られたので大和キャンパスと太白キャンパスの2か所で講義をお願いした。

 お話の内容は量子力学の第一原理によるタンパク質と薬剤の結合を解析する創薬と、有機物薬剤の磁性体を体内の患部に集中させ薬剤による副作用を極力抑えるという薬剤送達(DDS: Drug Delivery System)である。江口さんのお話は知的レベルが高く刺激的な内容で非常に良かった。創薬ではシュレジンガー方程式を幾つかの近似を入れて最外殻電子の結合力を直接解くのだが、実験も合わせて行っているので、大学でもこれくらいの高いレベルの研究は殆んどない。テーマをうまく選択して合致すればノーベル賞も可能でしょう。

 小生もご紹介方々2回の講義を伺い、波動関数の近似解法、電子の取り扱い、有機物のスピン、グラフェンなど好奇心を痛く刺激された。研究も体力勝負だがもっと頭を使う局面があると人間らしい特徴が生かせる。このような人材がいる民間の底力は凄い。本当に大学は民間に優るのか?
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オークランド・アスレチックスと仙台の楽天イーグルス

2010-11-14 | Weblog
来年のシーズンに向けてストーブリーグが動き出した。仙台のイーグルスも例外ではない。

 オークランド・アスレチックスと東北楽天ゴールデンイーグルスは提携関係になっている。楽天の岩隈久志投手は大リーグ行きを以前から希望していた。岩隈は来シーズンからオークランド・アスレチックスへ行きそうだ。楽天の監督は星野仙一に決まり、阪神タイガースから来る。今日のニュースでは大リーグの岩村明憲内野手が楽天に来るようだ。岩村は怪我が響きデビルレイズからパイレーツ、最後は今シーズン終盤にアスレチックスに移籍していた。岩村さんは宇和島東高校の出身、仙台と宇和島は姉妹都市、伊達政宗の息子が宇和島藩の藩主だったのでなじみがあるというエピソードを語った。大政奉還の前の前、江戸時代の初め、何百年も前から強い絆の歴史があるのだ。



 さて2年前の夏休み、小生は友人の娘さんの結婚式に出席するため、サンフランシスコからパロアルト近郊、マウンテンビューのワイナリーに行った。帰りにアスレチックスのホームであるオークランドの球場にベースボール観戦に行った。アスレチックスは1970年代と80年代にワールドシリーズで4回チャンピオンになっている。球場には名選手の偉業を称え永久欠番をスタンドに記してある。大リーグは選手の名誉を称え尊重する。いいことだなあ。

 今回のキーワードはアスレチックス、楽天、阪神タイガース。行く人、来る人、みんなの健闘を祈る!


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