東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

母成峠古戦場跡

2024-10-26 | バイク・山歩き





母成峠古戦場碑


母成峠(ボナリ峠)は安達太良山中腹の西南方向にある。母成峠の標高は972m、安達太良山頂上の標高 1,728 m。

ここで1868年10月6日に幕府方と朝廷方の戦闘があった。両軍合わせて百余名が戦死。多勢に無勢と装備の差で、幕府方は奮闘するも敗走し、その後、会津城も陥落する。

・幕府方 東軍:大鳥圭介(幕府)、田中源之進(会津)、丹羽丹波(二本松)、土方歳三(新撰組)以下800名
・朝廷方 西軍:板垣退助(土佐)、 伊地知正治(薩摩)、谷干城(土佐)、川村純義(薩摩) 以下3,000名



・王政復古 明治維新 1868年1月3日(慶応3年12月9日)

・戊辰戦争〈1868年1月27日〉 鳥羽・伏見ー 阿波沖ー 甲州勝沼ー 梁田ー 江戸開城ー 宇都宮城ー 市川・船橋ー 五井ー 今市ー 三国峠ー 鯨波ー 上野ー 飯能ー北越戦争(ー 寺泊沖ー 八丁沖)ー 会津戦争(ー 白河口ー 磐城ー 二本松ー 母成峠 〈1868年10月6日〉 ー 会津城攻略)ー 旗巻峠ー 秋田戦争(ー 長岡山)ー 弘道館ー 松山ー 宮古湾ー 箱館戦争(ー 二股口ー 箱館湾) 〈1869年6月27日〉    ウィキペディアより


母成峠古戦場碑は地元の方々ほか多数の寄付により昭和57年(1982年)に建立された。会津、二本松ほか両軍ともに、亡くなった兵士の親族には深い思いが残っていたのだろう。





母成峠から見える吾妻連峰は近い


























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大谷翔平さんと水沢緯度観測所

2024-10-23 | バイク・山歩き

国立天文台水沢VLBI観測所(旧:水沢緯度観測所)

VLBI: Very Long Baseline Interferometry(超長基線電波干渉法) 
電波天文学における天文干渉法の一種である。宇宙のかなたにある天体から届く電波を利用して、離れたアンテナで観測したデータを、原子時計などで計測したタイミング情報とセットにして磁気テープなどに保存し、郵送などにより1か所に集約して相関させることで像を得る手法である。 解像度は、アレイを構成するアンテナのうち、最も離れた二つの間の距離に比例する。(ウィキペディア)

今をときめくロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平さんは岩手県水沢(現、奥州市水沢)の出身だ。奥州市立姉体小学校、水沢南中学校を経て菊地雄星投手(ヒューストン・アストロズ所属 )に憧れて花巻東高校に進学した 。大谷翔平の名前は平泉ゆかりの源義経の八艘翔びから由来しているらしい。日本から太平洋を越え(表現が少し古いが)、トントン拍子に米国メジャーリーグのトップ選手になったのは、心意気は如何にも義経の八艘飛びに似ているではないか。ご本人は意識しておられたかどうかは判らないが、高校時代からメジャーリーグ志向で投打の二刀流を表明していたのは、水沢緯度観測所の設置が織りなす宇宙スケールの気質が心底にあったのではないか、というのは私的で勝手な想像です。

そういえば菊地雄星は盛岡出身、名前も星とヒューストン・アストロズと言えば宇宙そのものではないか。



さて今回は八幡平の紅葉狩りにでもと、いそいそとバイクソロで旅立ったが、少し時間があったので、野次馬気分で、途中にあり以前から気になっていた水沢緯度観測所に立ち寄った。緯度観測とは地味なイメージだったがこれは過ちで、訪問の結果は紅葉以上の思わぬ収穫がありました。写真撮影はOKとのことでした。





国立天文台水沢VLBI観測所内にある奥州宇宙遊学館



子午儀




水沢に緯度観測所が設置されたのは、1895年(明治28年)万国測地学協会において、地球の極が周期的に変動する極運動を調べるため北緯39度8分線上にある米国、イタリア、ロシアなどとともに水沢が候補地となったことに由来する。




宮澤賢治も水沢に設置された緯度観測所に触発されて宇宙に興味を持ち「銀河鉄道の夜」などの作品を書いたと言う。








国立天文台水沢VLBI観測所の電波望遠鏡



原理的には水沢(岩手県)、入来(鹿児島県)、小笠原、石垣島(沖縄県)の4か所の電波望遠鏡を合わせて直径2,300km ! の電波望遠鏡となる。


そういえば昨年2023年2月に石垣島へ行った。その時は原付バイクを借りて石垣島全島を巡ってみた。狭い急坂を上り石垣島の天文台にも行った。なんで離島の山の上に天文台があるのだろうと思ったことがある。
ちなみにその時に石垣島でプロ野球ロッテの春期キャンプがあり、陸前高田出身の佐々木朗希本人の身近に行って見ていた。彼も米国メジャーへの移籍を希望していて、今年のストーブリーグでも話題を提供することでしょう。

故人曰く「転石苔を生ぜず」A rolling stone gathers no moss. の如く、近年ボクの精神には苔が生えそうなので、流体が身体を直撃して洗浄する苔飛ばしのバイク旅を好む。国内も面白いところが多いです。






天文学専用のスーパーコンピュータも設置されている。これに「アテルイ」と命名されている。坂上田村麻呂と同時代人で、朝廷軍との戦いに遊撃戦を仕掛けて連戦連勝した戦の天才、奥州蝦夷の英雄アテルイの名前が付けられている。これも水沢らしい名前だ。

















木村栄先生は明治時代の水沢緯度観測所の所長、地球の内部が液体でマントル対流が影響しているとZ項を発見し学問的成果を上げたことで有名だそうだ。凄いなあ!


木村栄先生は金沢の生まれ、四校、東京帝大卒で水沢の所長を務めながら、子供の教育のために家族を一時は仙台に住まわせたこともあるようだ。



話題も盛りだくさんあるようですが、今日はこのくらいで!











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エネルギー安全保障

2024-10-10 | 安全保障


先週は久しぶりに代々木公園近くの参宮橋にある国立オリンピック記念青少年総合センターに行った。ここは前回の1964年東京オリンピックのときの選手村跡地を整備して造られた施設だ。主に青少年を対象にした宿泊施設も併設されている。海外から来た若い人達が宿泊していた。











今回はこの総合センターにて日本原子力学会の分科会が主催するシンポジウムに参加した。

お目当ては東京大学の有馬純教授の基調講演「地球温暖化・エネルギー安全保障をめぐる国際情勢と日本の課題」。有馬先生はCOP3京都議定書の時代から日本政府代表団の一員として交渉に参加しており、筋金入りの温暖化対策とエネルギーの専門家で日本の第一人者だと思う。

有馬先生の温暖化対策国際交渉の現状とエネルギー安全保障に関する鋭い切り口と明快な分析に、いつもながら感銘を受け、聴講していて知的好奇心を刺激され有益な方向性が示されることに心地良さを感じる。

エネルギー・温暖化をめぐる国際情勢と原子力の役割 – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)
https://ieei.or.jp/2024/08/arima_20240802/



それを受け手が行動に移し一般化し波及させる必要があるが、マイナスイメージを持つ大衆の質量が大きく、初動を促し次の段階まで動かすことに苦労する。


国際交渉の現状を見れば、太陽光や風力などの限られた再生可能エネルギーのみの一辺倒だけでは到底実現出来ず、つい最近の国際交渉では原子力の活用を3倍にする必要があるとの合意も実現されつつある。原子力抜きに温暖化対策とエネルギー安全保障は成立しない。

現実の世界はマスコミや環境原理主義者が麗賛する太陽光などの再生可能エネルギーのみで問題は解決しないということだ。我が国のマスコミが環境とエネルギーに関して大きく欠損している部分が多いことを知る必要がある。

コロナ禍で会議や活動が制限されてきた中で、環境とエネルギーに関して多くの方々が継続して取組んでこられたことに敬意を表します。


季節は巡るが時間は確実に積み重ねて経過し発散する。
先週は北海道大雪山の紅葉を見た。代々木参宮橋付近のイチョウが鮮やかな黄色に色付くのは11月半ば以降でしょうか。










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大雪山紅葉

2024-10-07 | 北海道

北海道大雪山系 旭岳の紅葉




巡りめく季節の先駆け
9月末は大雪山の旭岳へ行った
紅葉を出迎えに行った

紅葉は中腹あたりが最盛期
標高のある位置の草もみじは既に終わっている

旭岳に登るのは一昨年6月に続いて2回目
左右の足の不調に体力の低下
自分の体をなだめながら登高する

天気に恵まれて頂上へ
季節は秋
もうすぐ冬が巡ってくる

また一年を生き延びたことに感謝する

















































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