大学に入ってすぐのころは受験の反動で小説をよく読みました。世界の文学といわれるジョンスタインベック、サマセットモームなど世界の文学全集が流行でした。ビスコンティのこの映画は、トーマスマンの原作であったことも知らず、何しろ前衛映画というだけで見に行ったものです。主人公が海岸のビーチチェアに座り眺めていた美少年のことをボクは少女だったと勘違いしていたほどのいい加減さでした。何と退屈な映画だと見ながらもベネチアの退廃的な雰囲気、砂浜の海岸、コレラ、老作曲家の崩れゆく最後など40年以上も経過した現在でもこれが前衛なのかと鮮明に覚えています。
エピローグ ボクは大学のシネマクラブをもじったシマネクブの名前だけの顧問だったのだ。みんな元気そうです。
エピローグ ボクは大学のシネマクラブをもじったシマネクブの名前だけの顧問だったのだ。みんな元気そうです。