識者のご指摘の通り、F1(福島第一)の北西方向に ホットスポットが存在する原因は、水素爆発に伴うFP(核分裂生成物)放出の直後の風向と、雨滴に付着したFPが少し遅れて地上に落下した時間と位置で決まります。あとは線量レベルの評価です。
公表された時系列データを見ると水素爆発の日時と気流、雨のシミュレーションで解析ができるはずですね。今回は風の向きから直接的には南東方向の風が影響しますが、その後の雨の影響から言えることは、あらゆる方向のFPを含んだ風が低気圧に流れ込み、低気圧付近あるいは前線付近で雨滴となって落下したと考えられます。
残存するFPの線量は風の影響と雨の影響のどちらが大きかったのかは専門家なら判断できるはずです。気象の解析はかなり進んでいます。気象関係者であればある程度は予測可能と思われます。当然のことですがこれ以上FPの放出を増やさないことが前提ですので、現在は格納容器内に如何に閉じ込めるかが最優先です。次のバリアも必要です。
我々は電気を空気の如く享受してきました。日本の評価はこの事故への対応と修復で決まります。英知を集めて事故の拡大防止と修復、線量の予測予防と風評被害の防止に集中しましょう。関係者は全力で対応されています。何とか閉じ込めましょう。