先週の金曜日というか一昨日8/26にドイツのフライブルグにあるフフラウンホファー研究所・太陽エネルギー部門を訪問した。フフラウンホファー研究所は数万人が所属するドイツでも最大の研究機関です。日本の産業技術総合研究所やNEDO(新エネルギー技術総合研究開発機構)などを合わせたよりも大規模だと思う。
ドイツ国内が夏休みにもかかわらず研究者に対応して頂いた。Martin Rolletschek氏は水処理の膜技術の専門家で、研究所の紹介やご自分の専門分野を詳しく説明して頂いた。彼らのグループはMD(Menbrane Distilation) の基礎研究から開始し、海水淡水化を中心に現在はスパイラル方式の実用化に取組んでいる。カナリア諸島のデモ実験からスタートしアフリカを中心に展開している。
今週からISES (The International Solar Energy Society)やドイツ政府の主催で太陽国際会議 SWC (Solar World Congress) 2011がカッセルで開催される。そこで小生が発表する内容 ”SMART HEAT AND POWER (SHP) AGAINST DISASTER BY SOLAR AND BIOMASS COMBINATION UTILIZING THERMOELECTRIC CONVERTER”についてパワーポイントで紹介した。JAST財団、JAXA、4年の卒論学生と一緒に取組んでいるテーマです。我々も海水淡水化や水処理に取組み国へプロジェクト提案すると話をした。大変興味を持たれた。
フフラウンホファー研究所の他部門ではミラー型の太陽熱発電、ミクロな集光式の太陽電池、太陽電池と熱回収のデモなど、小生が取組んでいる興味あるテーマが目白押しだった。「ドイツの底力を感じますよ」と話すと「我々は国を挙げて取り組んでいます。その一翼を担っているのです。」と若い研究者のまじめな答えがかえってきた。
小生が最近気になっている再生可能エネルギーの研究開発と電力のコスト負担は別問題であること、原子力の今後の展開を明確にする必要がありますが、これは別の機会に話をしましょう。
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