東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

ハッブル衛星 宇宙の誕生 野口さん山崎さん

2010-04-18 | バイク・山歩き


   春に雪 近くの宇宙へ ウォーキング    桃太郎


 地球の周回軌道上にあるハッブル衛星の望遠鏡がリユースで新しく蘇えっている。NHKで放映された。衛星の望遠鏡レンズは交換され解析装置も分解能を上げた。宇宙のビッグバンは小生が学生のころ既にガモフの本に載っていた。最近の科学情報で宇宙の誕生は137億年前だ。宇宙は膨張し続けているので遠ければ遠いほど速度が大きく膨張し遠ざかる。遠い方がドップラー効果で波長が長くなり赤にシフトする。宇宙で赤色フィルターを使えば現在は131億年前の宇宙を見ることができる。地球の誕生は46億年前だ。

 宇宙ステーションが今、地球のまわりを飛んでいる。地上からも宇宙ステーションが見える。宇宙飛行士の野口聡一さんと山崎直子さんがステーションの中で忙しく宇宙実験をしていた。野口さんは小生と同じ企業の出身だ。確か航空宇宙事業本部でジェットエンジンの開発設計部門の出身で、学生時代はアメリカンフットボール選手だったようだ。山崎さんはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の前身の一つでNASDA(宇宙開発事業団)の出身で、我々の発注元のお客さまとして、技術検討会か検収で工場に来られ小生も同席してお話をした。山崎さんの当時は結婚前で旧姓は角野さん、10数年前に工場の会議室でお会いしたが、聡明でしなやかなしっかりしたお嬢さんという感じだった。そうですね、この3月に卒業した学生と雰囲気が似ていましたね。

 宇宙ステーションの日本モジュール「きぼう」はNASDAを中心に我々日本の企業が20年以上前から取り組み、10年前には基本的なところは既にできていた。宇宙ステーションの暴露部や宇宙での実験装置と基礎実験は、我々の先輩方と仲間が先陣をきり、それを引き継いできた血と汗と涙の結晶だ。

 さて宇宙の誕生後、下天137億年の内を比べると、人間わずか五十年、夢幻の極短いこの一瞬に、自分は一体何をしてきたのだろう、次に何を残せるのだろう。働いている間にそんなことは考えない。今日の雨、傘がない・・・ 名言!

 悠久の宇宙に比べれば人生は短いのだ。さて、次は何をしますか?

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蔵王と松島 散歩と至福のひととき

2010-04-04 | Weblog
 原稿もひと段落、昨日は久し振りの休日で蔵王へ行った。高気圧が張り出すちょっと前に小さな気圧の谷ができるのか、午後から夕方にかけて一時的に小雨が降るとの天気予報だった。朝方から登り始めたが、案の定、一時間半ほど歩き出すと頂上付近は薄雲が掛かり急に風が吹き出した。これは崩れるのが早いなと思い、正午には退却することにした。下山を始めて30分もすると吹雪になった。

 それでは松島へということで、夕刻は日本三景の一つ、そぞろ散歩となった。途中の茶屋で一休み、ツブ貝とサザエを一串ずつ注文する、それに缶ビール、忙中閑あり、至福のひと時だ。我ながら安くついて単純なものだとほくそ笑む。今日の山は寒かった。「もう春なのに今年はまだ寒いね」と主人のおじいさん、問わず語りを伺った。

 戦争が終わって南方の戦線から昭和22年に帰ってきた。そのころの松島には魚が目の前に来た。藻が一杯あった。砂地だった。藻があると小魚がいっぱい来た。魚を手づかみできた。イワシやサバが目の前に来た。その魚を追ってマグロやフカ、クジラもきた。その後、上流で水田の開発が進み、田んぼに水をとられて川の真水が来なくなった。観光船が増えた。藻がなくなった。砂地が泥に変わった。魚がいなくなった。真水が来ないと海はだめになる。
 魚の食物連鎖が身近にあった。真水が来ないと海はダメか。気仙沼のカキの森と同じ話だ、川上の森が海のカキを育てる。川の真水が藻を育て、魚を育てる。経済の発展と自然の調和、持続可能な経済社会と自然の調和はどの局面でも求められる。
 
 さて、天気の崩れは蔵王までだったのか、夕刻、松島では雨が降らなかった。雲はここまで到達しなかった。

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