春に雪 近くの宇宙へ ウォーキング 桃太郎
地球の周回軌道上にあるハッブル衛星の望遠鏡がリユースで新しく蘇えっている。NHKで放映された。衛星の望遠鏡レンズは交換され解析装置も分解能を上げた。宇宙のビッグバンは小生が学生のころ既にガモフの本に載っていた。最近の科学情報で宇宙の誕生は137億年前だ。宇宙は膨張し続けているので遠ければ遠いほど速度が大きく膨張し遠ざかる。遠い方がドップラー効果で波長が長くなり赤にシフトする。宇宙で赤色フィルターを使えば現在は131億年前の宇宙を見ることができる。地球の誕生は46億年前だ。
宇宙ステーションが今、地球のまわりを飛んでいる。地上からも宇宙ステーションが見える。宇宙飛行士の野口聡一さんと山崎直子さんがステーションの中で忙しく宇宙実験をしていた。野口さんは小生と同じ企業の出身だ。確か航空宇宙事業本部でジェットエンジンの開発設計部門の出身で、学生時代はアメリカンフットボール選手だったようだ。山崎さんはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の前身の一つでNASDA(宇宙開発事業団)の出身で、我々の発注元のお客さまとして、技術検討会か検収で工場に来られ小生も同席してお話をした。山崎さんの当時は結婚前で旧姓は角野さん、10数年前に工場の会議室でお会いしたが、聡明でしなやかなしっかりしたお嬢さんという感じだった。そうですね、この3月に卒業した学生と雰囲気が似ていましたね。
宇宙ステーションの日本モジュール「きぼう」はNASDAを中心に我々日本の企業が20年以上前から取り組み、10年前には基本的なところは既にできていた。宇宙ステーションの暴露部や宇宙での実験装置と基礎実験は、我々の先輩方と仲間が先陣をきり、それを引き継いできた血と汗と涙の結晶だ。
さて宇宙の誕生後、下天137億年の内を比べると、人間わずか五十年、夢幻の極短いこの一瞬に、自分は一体何をしてきたのだろう、次に何を残せるのだろう。働いている間にそんなことは考えない。今日の雨、傘がない・・・ 名言!
悠久の宇宙に比べれば人生は短いのだ。さて、次は何をしますか?