東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

インターンシップ 始めます

2007-06-22 | Weblog
開始が少し早いと懸念されながら、2月からインターンシップの準備を試験的に始めた。4月からは本格的にプログラムをスタートした。他のキャンパスや他大学でも実施されているので参考にはなるが、新設の学部のため手探り、暗中模索だった。

さて、ポイントは何でしょう。学生はアルバイトで社会の一部に組み込まれて仕事をし報酬を得ている人も多いので、何となく理解しているが、やはり、そこで「学ぶ、考える」ことが必要でしょう。

最も必要なことは企業や団体に関して、その経営基盤を知ることでしょうか。社会や業界の中で占める位置や財務の基盤、何で儲かっているのか税金か寄付か、技術なら何が強いか、将来はどうなりそうか、伸びそうか縮小するのか予測する、その中で自分を生かすことができるか、満足できそうか、もちろん生きるための給料や報酬を獲得できそうか。簡単には解答は得られなくても、インターンシップの準備と実施で、できる限り多くを引き出せれば良しとしましょう。

売上げや利益、資金、正規の従業員数、臨時雇用の従業員数、もちろん仕事の内容と種類、企業や団体の社会での位置付けを、ご担当の先生と相談しながら勉強するといいでしょう。財務の専門家は、公表されている貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の財務3表などを活用し読みとる。本学部は文理融合をキャッチフレーズにしており、幸い、財務や経営の専門家も多い。一度お話を伺うといいかな。

アルバイトと自分の職業とは共通の部分もあるが、主体性など全く違うところが多い。ただ、将来の進路や職業選択は一種の賭けの要素があるので、躊躇していても始まらない。やはり、時期が来れば決断をしなければならない。どこかでジャンプが必要でしょう。判断の基準やきっかけは多様である。渾身の力で引いた弓から放たれる矢の如く、あるいは目の前のニンジンを追う馬車ウマの如く・・・。閃光の如く、というのが理想であるが、現実は混沌とした状況の中から拾い出すことになる。

まずは、自分のチャンス。飛び出してみよう。
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サミット終了 温暖化ガス削減 世界の方向は?

2007-06-11 | Weblog
ドイツのハイリゲンダムで開催されたサミット(主要国首脳会議)が終了した。地球温暖化ガス削減は主要なテーマだった。北朝鮮とイランの核開発、拉致、イラクとアフガニスタンの復興、貿易自由化なども大きなテーマだった。

温暖化ガス削減、結果はご承知の報道のとおり。「各国が長期目標の必要性で一致した。2050年までに主要国が温暖化ガス排出量の半減を真剣に検討する」。主要国とはG8、かつてのG7(米、英、ドイツ、フランス、日本、カナダ、イタリア)にロシアを加えた8ヵ国。例年のサミットでは、日本の首相は端っこにいて、提案も目立たなかったが、今回の着目点は、50%削減という日本の原案が受け入れられたこと。安部首相の存在感があった。議長国ドイツのメルケル首相の粘り強い調整力が大きかったようだ。彼女は1997年の京都議定書合意のときの環境大臣だった。余談だが、小生もそのとき学会で京都にいた。今回も1ヶ月前はベルリンにいた。

今回の大きな成果は米国が加わったこと。米国は京都議定書の調印を離脱しており、今回も不参加となると、世界から孤立する恐れはあった。問題点は50%削減の基準年が決まっていないこと、参加国も未定、これから排出量が増加する2つの新興市場国、世界第2位の排出量の中国、およびインドは当初から否定的であることなどがある。会議は踊る、といわれるがまずは温暖化ガス50%削減が合意に達したことは大きな成果だった。今後は各国の駆け引きが盛んになる。

日本は環境立国を宣言した。50%削減は半端な量ではない。情緒的な環境ではなく、根源的な技術と定量的な評価をしないと達成できない。幾つかの解答は用意されている。日本はそこに生きる道がある。研究開発やビジネスのチャンスがある。

環境の世紀が始まる。
次のパラダイムシフトがある。
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温暖化ガス削減

2007-06-05 | Weblog
明日からドイツでサミット(主要国首脳会議)が開催される。温暖化ガス削減に関する協議も主要なテーマとなる。

日本は2050年までに世界全体で50%削減を提案する。骨子となるのは「革新的技術開発」と「低炭素社会づくり」となっている。日本は資源がないことから、一滴の石油も無駄にしない、いわゆる省エネルギー技術は得意だった。世界で生き残るには技術的な先進性が常に必要である。一見、自転車操業的な研究開発も、幾つかのブレークスルーを生み出す。一般的にはライフスタイルを変革する必要があるが、やはり突出した先端技術を支える人と組織を常に活性化しておかないと全体が没落する危惧はある。個人レベルの規制も一段と進む。

米国は中国、インドを巻き込んで提案するようだ。米国は石炭から水素を抽出し、炭酸ガスは隔離して地中処分する方式を以前から提案しており、技術的な蓄積や特許を十分に抑えている。また官民が一体となった戦略的な提案をするのが得意であり、展開によれば世界市場を一蹴する可能性もある。火力発電所の二酸化炭素の分離貯留、原子力発電所の利用なども俎上にある。第2世代の技術、セルロース系の燃料化、遺伝子組替えの酵母、食料とエタノールの問題も出る。ガス化などのバイオマスリファイナリーも大規模に進める。再生可能エネルギーはもちろん視野にある。

EUはバイオマスと天然ガス転換、地域密着型のエネルギー供給などを粛々と進める。新しい化学物質規制「REACH(リーチ)規制」など環境規制を全面に押出し、新たな世界基準へと進める。再生可能エネルギーには多くの蓄積がある。排出権取引市場もある。

まずはこの数日間の動きに注目しましょう。
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