ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」の原作「ノーフォールト」下巻を読んだ。
内容(amazonより)
患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、
患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、遺族側の弁護士から執拗な追及を
受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師たちは懸命に
原因の究明を行なうが…緊急手術、医療事故、裁判、そして苛酷な勤務―現役の医師が医療の
危機の実態を描き出す、感動のヒューマン・ドラマ。
残念ながら、上巻よりつまらなく感じた。
説明調の台詞が増えて、私でも知っていることを登場人物に知らないと言わせて
説明したり、著者が訴えたいテーマがはっきりと表れすぎてる。
下巻では主人公が一歩引いたままで、主人公不在になってしまったような…。
私が冷たいんだろうけど、訴訟で原告代理人から「あなたが殺したんだ!」と
言われたくらいで、あんなに精神的に衝撃を受けて傷つくのが、なんだかなぁと
白けちゃったのがいけなかった。
主人公が傷ついたのは、それだけが原因じゃなく、患者の家族から訴えられて、
患者と信頼関係を築けなくなったのが大きかったんだろうけど…。
主人公は患者に寄り添い、共感する性格という設定だもんね。
主人公が周りから不自然に庇護されすぎなような…。
主人公が男性医師でもこう描いたのか?と思った。
病院側に過失がなかったと立証できたのに、病院から遺族に対して2千万も
払わせる和解案が裁判所から出るのかなぁ。
うーん。
医療訴訟を知らないから分からない…。
ともあれ、医療現場の過酷さがよく分かる。
もっと余裕のある勤務状況になってほしい。
余裕のある勤務状況で働いてる医師に診察されたいよね~。
忙しく働く医療従事者の方々を深く尊敬します。
身を粉にして働く人は、せめて金銭的には十分に報われて欲しい。
せめて当直の翌日には休めるようになってほしいよね~。