法案が通ったのでもう法案とは呼ばなくなってしまったねえ。
既定路線だし、戦争が起きたとして、死んでゆくのは元気な若者であって、病気のおいらではないのだ。
取材できなくて困るのは、反対の声が高まるまで空気を読んでおとなしくしていたおバカメディアさんだし。
まあ、フジと日テレは報道機関ではなく、正直に政府機関と名乗りましょう。
それはともかく、特定秘密保護法の12条をいじってみた。
まったく違った内容の予定だったんですが、12条の中のある1文、前から気になってたんですが、これで2~3回かけそうなぐらい変なので。
まあ、1回でやめますけど。
12条にこういうのがあるんですよね。
「テロリズム(政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。同表第四号において同じ。)
12条というのは、適性検査について書いてあるんですが、その中でのテロリズムの説明がこれ。
なんとも酷い文ですね。ポイントは2つの「又は」。
一応、かなり良心的に解釈してみることにしました。
「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し」・・・・(1)
「社会に不安若しくは恐怖を与える」・・・・(2)
この二つが目的1なんだろうと。その上で、
「人を殺傷し」・・・・(A)
「重要な施設その他の物を破壊する」・・・・(B)
あとに、「するための(活動)」とありますから、この2つが目的2なのでしょうね。
上記のような2段階の目的をもった活動が即ち「テロリズム」、ということのようです。
殺傷や破壊をするための活動ってことは、計画するだけでテロですよね。
上のような形で読めば、これはまぎれようがないですね。目的が当てはまれば、計画するだけでテロになると。
上の形っていうのは、2つの「又は」が、目的1の2項目の間に1個、目的2の2項目の間にもう1個入るという読み方ですね。
違う読み方もできます。「又は」が二つあることから、
「(政治上その他の主義主張に基づき、)国家若しくは他人にこれを強要し」
・・・・1
「社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し」・・・・2
「重要な施設その他の物を破壊するための活動」・・・・3
このような3つの部分に分ける方法。
これなら、デモもテロですね。選挙もテロですよ。1番目はどっさり当てはまる例があるでしょ。
まあ、内容的にやや無理があるけど、最初の解釈だってしっくりこないんだから。
これ、「政治上その他の主義主張に基づき」が邪魔なんですよ。特に「基づき」が。ここからはじまってるので、あとの「これ」をいれなければならず、それでものすごく読みにくい。
あとは、「目的」を1個ケチってる。
だから分かりにくい。
「国家若しくは他人に政治上その他の主義主張を強要する目的、又は、社会に不安若しくは恐怖を与える目的で、
人を殺傷する、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動。」
こうすると、目的が2回出てきてくどいけど、まぎれはなくなるでそ。
というか、この条文を考えたやつはどういうつもりでこんな文にしたのか。国民に不安を与える目的?
たった1文でこれ。
難しい単語は一つもない。そういう文は、普通に読めばすっと意味がわかるはずです。
なのに、ものすごくわかりにくい。
だいたい、悪文というと中身の薄さをごまかすために難解な言葉を駆使して、煙に巻く類のものと思っていましたが、こんな変なのは初めて見ました。
おバカがろくに努力もせず、てきとーに作ったんだろうなあ。
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