Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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オートアート スカイラインR33 GTーRの修理

2023-02-10 19:34:11 | 修理

本日の山陰は雨でした。
出勤の時には結構な勢いで降っていましてCafeの駐車場に停めて荷物を運びましたが何往復かしましたので結構濡れちゃいました。
まあそれでも私は建物の中で仕事ですから屋外でお仕事の方は大変ですね。
雨の中屋外でお仕事の方風邪をひかれませんように・・・。

さてまた週末が近くなってきましたね、来週は軽トラックが車検なので基本的な動作に故障がないのか確認しておくことにしました。
そう言えば、助手席側のウインドウが動かなかった・・・
普通の軽トラックは手でグルグル回すレギュレターですよね・・・あの窓ガラスを下ろすやつです。
私の軽トラックは何故かパワーウインドウなんです。

なぜ隣の畑のおじさんがパワーウインドウを選択されたのかは?です・・・お墓で聞いても答えてくれないでしょうし・・・・。
譲ってもらってからもう2年近くになりますが一度も動いたことがなかったんですね〜まあ普段は誰も助手席には乗りませんから・・・。
マニュアルを見ますと助手席側のパワーウインドウの電源を切るスイッチがあることに気がつきました。
(うちは小さな子供がいないのでこんなスイッチを使ったことがなかったんです)
それを解除したら普通に動きました・・・なんとあっけない・・・。

まあ車検で助手席のパワーウインドウまで検査するのかは?ですが・・・
ちなみに運転席は検査します。
そしてメーターパネルの警告灯の点滅は厳しく見られますよ(笑)
まあうちの軽トラックはまだ3万キロですから警告灯がつくことは無いと思います。

さて今日は溜まった修理の方をご紹介ですね。
F2007は接着剤の硬化が遅くて待ち時間が多いので微速前進なんですがその間に修理や加工を進めています。
何せ遊んでいる暇は無いんでね〜。

今日の患者さんはこちらです。
オートアートのスカイラインR33GT-RでVスペックです、色は珍しい!?ブルーです。
伺ったところによりますと地震で棚から落下してボンネットにチッピングができたらしい。



点検してみますとフロントのウインドウの下側の取り付けピンが1箇所折れているらしく少しぐらつきます。
またリアウイングの取り付けも怪しい・・・ついでなので一緒に修理しておきましょう。

早速外しました。

ボンネットの傷はこんな感じ・・・
白くなっている部分が塗料がチップした部分です。
よくみますと他にも屋根の上とかに何箇所かありますね。
まあそうでしょう地震で棚から落下して周囲のケースは大丈夫だったのにシャーシとベース板に取り付け部分がバラバラになっていますから結構な勢いで落下したと思われます。

まずは塗料の調色です。
ブルーって言ったってそう簡単じゃありません、ありったけのブルーを出してきまして比較してみます。

中でも近いのが・・タミヤのブルーです。
しかし、少し薄い感じ・・・と言うか大人しい感じかな〜!?

クレオスのブルーはタミヤに比べると少し紫が混じったような感じです。
そして少し濃い感じかな〜。

ちょうど中間くらいの感じなので・・・混ぜてみることにしました。
同じラッカー系なんですが混じるのか・・・そして使えるのか・・・。

ボディを良くみますと屋根にもこんなチップの跡がありますね。
多少すり傷もあります。

チップしている部分は塗料が無くなって凹んでいますのでとりあえずタッチアップで様子をみます。
凹んだ部分に調色した塗料を入れて硬化するのを待ちます。

よく見ますと右のライト脇のマーカーランプの上側にもすり傷が見えますね。
まあ落下したんですからあちこちに傷があっても不思議ではありません。

塗料が硬化するまでに外箱を直します。
落下の衝撃か古くなったからか・・・わかりませんが、透明なフィルムが剥がれていますので両面テープを使って補修します。

そしてもう一台の33GT-Rは脱落した部品の欠品がありまして修理不能でした。
と言うかブルーの33から部品をコピーすれば直せるのですが今だと買ったほうが安いと言う判断になりました。サスペンションの大きめの部品を2〜3個コピーしたら結構かかりますからね。
このお客様は他にも33GT-Rをお持ちなのでその部品どりにされるそうです。

塗料が乾きましたので研磨します。
周囲も少なからず削ってしまいますが、平面をきちんと出したいので研磨です。

2000番のペーパーで研磨後に8000番のラプロスで水研ぎです

この後コンパウンドで研磨しましたが・・・どうも写り込みが変なんです。
どうやら酷く落下したみたいで傷の周囲が凹んでいるのです。
ダイキャストなのにね〜凹むって・・・せっかく直したのに私も凹みます(笑)
もっと早く気がつけば良かったのですがあまりにも微妙な凹みだったので気が付かなかった。
チップした塗装だけではなく周囲にもパテを盛って整形しましょう。

ボンネット部分だけを塗れるように周囲をマスキングします。
フロントウインドウが外れていますから幸いでした・・・マスキングが楽です。
調色した塗料をパテの周囲を中心に塗ってゆきます。

クリアーで仕上げます。

外したリアウイングをよく見ますと・・・わかりますか?
カーボンになっている部分の右から2/5くらいの部分に縦に白い線が薄ら入っています。
これも傷なんでしょうね〜。

マスキングして調色したセミグロスクリアーを塗って補修します。

ここで質問です。
クリアーを塗って傷が消えるか消えないかの判断は皆さんどうしていますか?
私は水の中に少し中性洗剤(コップ一杯に1滴くらい)を入れたものを塗って消えたらクリアー(セミグロスやフラットを含む)で消えると判断しています。
基本的に水もクリアーも透明ですから上からコーティングして消える場合もあります。
でも傷ではなく白い線が入ったものはクリアーでは消えないのです。
その見極めが難しいのです。

白い擦り傷は消えてしまいましたね。
今回の場合はカーボン模様なのでこれで消えなかったらカーボンデカールを貼り直しになってしまいますからかかる手間はかなり違います。

そして・・・ミニカーを固定するためのベース板ですが・・・
ミニカーを支える部分はこんなにバラバラです。
これでも接着剤でかなり直しました(笑)
でもビスが2本しかないのでちょっと使えるビスを探さないといけませんね。
左側の円筒形の部分は粉砕骨折なので接着剤では元に戻りそうにありません。

こちらはもう一方の固定部分です。
こちらの方がまだ被害が少ないです。

ボンネットの補修塗装が完全硬化しました。
多少、埃がついてしまったので削っています。

いつものようにラプロスの水研ぎをしています・・・

最後はコンパウンドで磨きましてボンネットの完成ですね。

リアウイングがついていたトランクもこんな感じで汚れていましたので・・・
ついでに掃除します。

一番細かなコンパウンドで磨きます。
オートアートのミニカーは(多分ソリッドのカラーだけと思います)はクリアーが塗ってないのであまりしつこく磨きますとボディカラーが無くなっちゃいますから・・・注意が必要ですね。

続いてS木さんの仕事です(今日は長いぞ〜!)
レクサスLFAのホイールをメッキの物に交換します、ついでにブレーキキャリパーをレッドからイエローに変更ですね。
まず分解してキャリパーを下塗りです

イエローを塗りました。

キャリパーのデカールを印刷して貼ります
以前に作ったデータがありますので色を変えてブラックで作りました。

ホイールとキャリパーを組み立てましょう。
位置関係を間違えなければ難しいことではないですね。

さてホイールの準備ができましたのでいよいよ車体の登場です。
ボディは赤なんですね。

キャリパーの位置を間違えないように写真を残しておきましょう・・・(笑)

フロントもね・・・

ここからが一番緊張するのです・・・
裏の布をカットしてベースからミニカーを外します・・・ここから分解完了までが一番緊張するのです。
何せ壊してしまうと後がありませんから・・・。

やっと完成ですね〜。

と・・・そこにS木さんが登場です。
いきなり??

追加の仕事と・・・

修理でした・・・先日お渡しした35GTRですが輸送途中でワイパーが外れてしまったらしい・・・

33GT-Rもフロントウインドウを取り付けて完成しました。
後は箱に戻すだけです。

多分、今日のブログは今まで一番長い文章だったと思います・・・7808文字らしいです。

明日は再びF2007に戻ります。