87点 [100点満点中]
言葉は武器だ!
国民性とか人の性格とかは使用する言語に左右される、という説がある。
それだけで決まるはずはないけど、全く影響していないこともないだろう。
中国人の考えが全く理解できない、と思ったら、中国語を学ぶというのも、相手を理解するためには必要かもしれない。
アメリカ人の思考の体系も英語に強く影響されてんのでは
いや、でも同じ英語を使うって言っても、アメリカ人と . . . 本文を読む
90点 [100点満点中]
めっちゃくちゃ面白かったぜ
フランス発のカーアクション家族映画。
夫と妻、その娘と息子(小学生くらい)、夫の父。なりゆきで道連れになる若い女
6人をのせたワゴンカーでシステムの不具合が発生。160km/hで高速道路を暴走する車。ブレーキは効かず燃料は満タン。行く手に待ち受けるは大渋滞。そんな危機的状況の中にも関わらず、幸せな家族を揺るがすあれやこれやの事件が発生し . . . 本文を読む
恵比寿の東京都写真美術館にて鑑賞。
写真家ソール・ライターへのインタビューを主としたドキュメンタリー映画
ソール・ライターをあまり知らない人が見ても面白くないかもしれない。
ソール・ライターの写真展なり、写真集買うなりした上で見ると、彼の写真がまた違った魅力を発揮してくる。
私は今年(2017)の4月に渋谷のBunkamuraのソール・ライター展に行き、初めて知った
この写真の左側の赤い傘 . . . 本文を読む
90点 [100点満点中]
心をえぐる傑作ドラマだ。サスペンスの傑作などとも言われるが、そうしたジャンル括りはかえってこの作品を正当な評価から遠ざける気がする。
イランの映画界は才人が多く、しかもキアロスタミ以降途切れることがない。イラン映画と聞いただけである種のワクワクがある。
イランの映画人は戦っている。映画を撮らねばならない切実さが伝わってくる。そして私たち日本の映画ファンはイラン映画を . . . 本文を読む
ものすごい映画力
映画脚本としての構成力(戦場シーンの無い序盤で、血、崖、信仰、という映画の三大要素をこれでもかと見せるところ)
アメリカも沖縄では地獄を見たということ
組織に従わない男のはぐれもの感
アンドリュー・ガーフィールドの信仰で苦労してる感(また、神の声聞いちゃってるよー)
などなど、ああ、やっぱり強い映画作家だなと思う
が、しかし
この映画は本当にこれで良かったのか
アメリカ軍の公 . . . 本文を読む
85点[100点満点中]
オープニングのスタッフのクレジットで、音楽がジェームズ・ニュートン・ハワードではなかった事に寂しさを感じた。
ここ2作品は見ていないが、「シックスセンス」以降シャマラン映画をいつも彩ってきたハワードの音楽が聴けないなんて
しかもハワードという人は、明らかにシャマラン映画の時は気合いが入っているのだ。今回も見終わったらサントラを買いに行こうくらいに思っていたのに。
音楽 . . . 本文を読む
マンチェスターと聞くと、つい先日痛ましいテロ事件のあったイギリスの都市を思い出す。
でもこの映画の舞台となる街は、アメリカ東海岸の北部、ニューヨークより北のボストンからさらに車で1時間の距離のマンチェスター・バイ・ザ・シー
「海辺のマンチェスター」くらいの意味かと思ってたら、どうやら「マンチェスター・バイ・ザ・シー」というのが街の名前になっているようだ(グーグルマップ調べ)
駅名も「マンチェ . . . 本文を読む
85点 (5点はマイケル・ルーカーさんに敬意を表して)
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、マイケル・ルーカー、カート・ラッセル
5/20 TOHOシネマズ六本木で鑑賞
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前作と同じ監督キャストで、きっちり面白く作られていてまずは満足。
今回はシリーズにおけるつなぎのエピソードという印象。
それでも、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はそれぞれ個性を発 . . . 本文を読む
STOP
[86点]100点満点
監督・脚本・撮影・照明・録音・編集 キム・ギドク
制作 キム・ギドク、合アレン
出演 中江翼、堀夏子、田代大悟、合アレン
5/13 キネカ大森にて鑑賞 . . . 本文を読む
舞台発映画行きのミュージカルではなく、映画発のミュージカル映画を作ろうという気概が炸裂する圧巻のオープニング
ミュージカル映画の名作といえば、舞台でヒットしたものを映画化したものが多く(古くは「ウエストサイド物語」とか、最近だと「シカゴ」とか「レ・ミゼラブル」とか)、また映画オリジナルの企画であっても歌われるのは既成曲だったりすることが多い(比較的最近だと「世界中がアイラブユー」とか「ムーラン . . . 本文を読む
実を言えば黒澤映画で一番好きなのは「乱」である。
そして、「黒澤映画とやらを観てみるか〜」っと意識して観た初めての黒澤映画も「乱」である。中学のころ、テレビで。
じつはそれより前の小学校のころに、誰のなんて映画かも知らないで観ていたモノクロの誘拐事件を描いた映画が実は「天国と地獄」だったことを大学生の頃映画館で知ることになるのだが、それは別の話。
しかし思えば自分の意識的黒澤初体験が「乱」だ . . . 本文を読む
こいつらで銀行強盗やったらすげー面白い映画になりそう…って思いながら観てた。
ストーリー上の何故?がほぼ語られないので、なかなか難解
けどこれはストーリーで語らない映画
顔で語る映画
アップと切り返しばかりの映画
すぐ怒る長男
すぐ怒る妹
女神のように中立な長男の嫁
現在を見ず昔のままの母
訳ありなのになかなか切り出せない次男
カナダ版「家族はつらいよ」
でも実は父の不在がこの家族を作って . . . 本文を読む
スコセッシ映画でこんなにグッときたのはいつ以来だろう。個人的にはタクシー・ドライバー、グッド・フェローズ級だった。褒めすぎ?いやいや
深く感銘を受けたので今まで読んだことなかった原作も買って読んでみた。
聞くところによるとスコセッシは遠藤周作の原作にほれ込み、撮影中は脚本の横に原作の該当する部分の英訳を並べて置いて、遠藤がどう描いたかを常にチェックしながら撮り進めたのだという。
それだったら . . . 本文を読む
さすがはリングの中田監督といいますか、終盤のポルノホラーな感じの異様さ、恐怖感、しかしエロい感じは異常な迫力で惹きつける。
とはいえ、脚本的には10分に一度の濡れ場という制約と十分に戦い切れていない印象も受けた。
いくらなんでもあの後であの男のキスを受け入れないだろう。その理由は早くあのクライマックスに持って行きたかっただけなのでは、と思ってしまう。
「はるかちゃんの気持ちはどうなの?」
「私の . . . 本文を読む