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ボン・ボヤージュ〜家族旅行は大暴走〜

2017-07-31 18:44:59 | 映評 2013~
90点 [100点満点中]
めっちゃくちゃ面白かったぜ


フランス発のカーアクション家族映画。
夫と妻、その娘と息子(小学生くらい)、夫の父。なりゆきで道連れになる若い女
6人をのせたワゴンカーでシステムの不具合が発生。160km/hで高速道路を暴走する車。ブレーキは効かず燃料は満タン。行く手に待ち受けるは大渋滞。そんな危機的状況の中にも関わらず、幸せな家族を揺るがすあれやこれやの事件が発生し、家族はいろんな意味で危機を迎える。そんなストーリー


何がすごいって映像の大部分を占めるカースタントシーンの本気感が半端ないというか、高速道路を暴走する車のスピード感と危険な本物感。映像面でゆるさゼロ。そのくせシナリオはゆるゆるのギャップ萌え。
次々出てくる奴らがみんなどっかいかれていて、なかでも触ったもの全部壊して人間的にはゲスの極みなおじいさんのトラブルメーカーっぷりが笑える
映像のスピード感に負けず劣らず、いろんなエピソードが高速で駆け抜けていく。おおむね伏線は回収されていく作劇もうまい。
そんでラストの救出劇もかなり手に汗に握りつつの、見事な飛翔を決めてカタルシスMAX!
そうだよ。こういう映画はちゃんと金かけなきゃ。わかってるね。
密室コメディの傑作でありロードムービーの傑作であり、カーアクション映画の傑作だ。

すごく久しぶりに、単に物語が面白そうだからという理由だけで観た映画が凄まじく面白かった時の幸福感。
(監督が誰それとか、主演が誰それとか、ナントカ賞とったとか、◯◯の続編だからとか、そういう理由でしか映画を見なくなってる気がするこの頃の自分に喝)


余談
フランスは距離やスピードの単位系が日本と同じkm系なので、この種のアメリカ映画よりも感覚がつかみやすくてイイね

『ボン・ボヤージュ〜家族旅行は大暴走〜』
監督 ニコラ・ブナム
出演 ジョゼ・ガルシア、アンドレ・デュソリエ、カロリーヌ・ヴィニョ
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