という訳で日曜に行なわれた第9回『吉祥寺聖戦』の、
予選第1試合のレポートをお送りします。
その前にお約束の予選でのキャラ使用分布を紹介です。
今回はほぼ全キャラが均等に使用されるという、
珍しい展開となりました。
カルノ **
イーノ *
ローザ **
シズマ **
コッペ **
アリュ ***
ダグリ **
デアラ **
----
予選第1試合(おのっち、Kimberly、カルノ、ルドルフ)
小雨が降り、若干過ごしやすさの増した8月17日、
吉祥寺アメリカンゲームにて第9回となる大会『吉祥寺聖戦』が開催された。
最近は定員割れが続いていたこの大会だが、
今回はお盆休みということもあって定員一杯の16名の参加となった。
今大会では特別ルールとして、
《光の盾》必須、反射無効をはじめとするアンチカード禁止、
という非常に偏ったレギュレーションが採用されている。
これは防衛側が《光の盾》を使っている限り、
侵略側が『確殺』を取れる可能性はほぼ無いということを意味し、
従ってドローと育成でアドバンテージを稼ぐ『パーミッション』が多数を占め、
祠1つを争う『泥試合』が頻発するであろうことが予想される。
果たして『パーミッション』が環境を支配するのか、
それとも予想外のデッキが勝ち上がるのか、
その辺りにも注目しておきたい。
前置きが長くなったが本題に入ろう。
予選第1試合ではご存知『皆のマスコット』おのっちと、
第7回大会での優勝経験を持つ『褐色の稲妻』ルドルフが激突。
前回準優勝に終わったルドルフにとっては、
ここを勝ち上がって雪辱を果たしたいところだ。
『赤い剣』でお馴染みKimberly、
そして今回が大会初出場というカルノの動向にも注目だ。
<<<試合開始>>>
マップは図書館(夕方)、東スタート。
誰が《天女の羽衣》を唱えるかに注目が集まる開幕だが、
おのっちが《天女》を唱えるのとほぼ同時に、
何とKimが《便利なポケット》を詠唱。
その後Kimはもう一度《ポケット》を使って祠へ先回り、
《バルキリー》+手札青緑白で祠待ち――した所に狙い澄ましたおのっちの《審判の石像》。
その間にルドルフは祠横に《メタル・ハーン》を置いて待ち構え、
大会初出場のカルノは十分な先回りが出来ずに立ち往生、
という立ち上がりとなった。
Kimの出鼻を挫いたおのっちだが、
運悪く祠は遠ざかる方向に移動。
うめきながらもワープゾーンからの《キラーレディー》を駆使し、
ひとまずは祠1つを獲得。
《モグタン》配置、手札黄でチェイサー達を待ち受ける。
続くチェイサーターン。
祠横のルドルフが素早く駆け出す一方、
Kimは《異形の力》を唱えてから2番で戦闘を予約。
そのルドルフの侵略モンスターは、《メタル・ハーン》で攻撃値が27になった《チャイリン》。
これに《トリックスター》を付けて、
ほぼ完璧という形で鍵を取ることに成功する。
1大会ぶりの優勝に向けて幸先の良い駆け出しとなったルドルフ。
しかし《石像》の効果で更に離れてしまった祠に辿り着くのは至難の業であった。
結局祠に着くのは諦め、
手札に黄2白1を残したまま《アライクパ》を配置。
試合開始から5分経過にして、早くも暗雲が立ち込めてきてしまった。
前ターンは先回りに徹したカルノにとっては挽回のチャンスだったが、
やはり移動を重ねて耐久値の上がった《アライクパ》へのソリューションが無かったか、
祠横で待機。
その間におのっちは《ジラクリムゾン》+白で祠の守りを固め、
そしてKimは――移動できるカードが無くその場で立ち往生。
結局このターンは、
いずれのチェイサーもホルダーとの戦闘を挑むことなく終わったのだった。
ひとまず1ターンの猶予を得たルドルフだが、
目的の祠にはおのっちの《ジラクリムゾン》が待ち構えている。
これに対しルドルフは《チャリオ》+《アンデッドソード》で勝負に出るが、
対するおのっちは渾身の《フィールドアーマ》を繰り出す。
その結果――何とわずか1点差でおのっちが耐え切り、
ルドルフを返り討ちにしたのだった。
これで勢い付いたおのっちは、
4マス歩いてから《シータンク》で白を戻し、
そのまま引き返して祠2つ目を獲得。
最終的な手札は緑1魔法1白2となったのだった。
マップはそのままで迎えたチェイサーターン。
ホルダーから一番近いカルノは、
恐らく《フィールドアーマ》を抱えているであろうおのっち相手に直ぐには攻め込めず、
《異形の力》を唱えてから長考。
その間にルドルフが1番、Kimが2番で戦闘を予約し、
結局カルノは3番手ということに。
そして戦闘が始まる。
1番手ルドルフの侵略モンスターは、最早彼の代名詞といっても良いであろう《スカルマン》。
しかし引き戻した支援《アンデッドソード》はまたしても《フィールドアーマ》に止められ、
ルドルフは早くもライフアウトを喫してしまう。
そして2番手Kimの侵略モンスターが現れた時、
おのっちは悲鳴を上げ、ギャラリーは大歓声を上げた――Kimの侵略モンスターは、何と59/59のクワガドスだったのだ。
このレギュレーションでは『ありえない』筈の特大モンスターに、
Kimは追い討ちをかける様に《魔王の鼓動》を付ける。
手札に《心眼》しか無かったおのっちは、細切れになった。
この『ありえない』侵略戦闘で鍵を奪ったKimだが、
移動面では今一つ恵まれない。
《人魚の涙》を唱えても事態は好転せず、
結局手札に黄赤白を残したまま《ブレスト伯爵》を置いて立ち往生。
試合時間も既に10分が過ぎているだけに、
ここでの停滞は痛いところだ。
とはいえ止まった場所がワープゾーン側ということで行き辛かったか、
《鼓動》による強化分に対処できなかったか、
おのっち、カルノは攻め込むことが出来ずにライフアウト。
残るルドルフも侵略を諦めて祠横に付けるのみ。
今度はKimが『不戦防衛』を果たしたのだった。
ひとまず首の繋がったKimは、
《天女》の力を借りて漸く1つ目の祠へ。
《ブルホーン》配置、手札白でチェイサー達を迎え撃つ。
これに対しておのっちが《シータンク》+緑1白2で祠待ちする一方、
祠横のルドルフが1番、続いてカルノが2番で戦闘を予約。
そしてそのルドルフの侵略モンスターは――何とまたしても《クワガドス》
ギャラリーがまたしても歓声を上げる中、
Kimの支援は――漸く登場という感じの今大会の主役、《光の盾》。
これを警戒してかルドルフは無支援で戦闘を挑んだのだが――無情にも反射発動。
これで決勝進出の目がほぼ無くなったルドルフは、
残念そうに肩を落とすのだった。
結局鍵は《セイレーン》+《ウォーリアー》で攻め込んだカルノに渡るのだが、
残り時間は5分を切っており逆転は厳しい状況。
そのカルノだが移動が厳しいのかなかなか動き出せない。
《盗賊の手》を唱えるも事態は好転せず、
手札に青1赤1白2を残したまま立ち往生するのだが――置いたモンスターは何と《イビルポセイドン》。
まさかの60/60モンスター祭りに、ギャラリーは再三の大歓声を上げるのだった。
残り時間が3分程となり、
ルドルフが2度目のライフアウトを喫する中、
祠待ち中のおのっちが動く。
ここでKimが鍵を取って祠入りしてしまうと、
ライフアウトの差で逆転の可能性も出てくるだけに、
おのっちにとっては正念場だ。
そのおのっちの侵略モンスターは、即死能力を持つ《アサシン》。
そして両者の支援が『ほぼ同時に』公開される――どちらも《光の盾》。
完全に確率勝負となったこの戦闘は――何と《アサシン》の即死発動。
お約束とばかりにギャラリーからは一斉にブーイングの嵐が巻き起こるのだった。
結局Kimの戦闘が訪れる前に鍵を取ったおのっちが、
3つ目の祠に戻って入城。
ギャラリー達は拍手の代わりにブーイングを送り、
司会のセトは、おのっちを張り倒した。
<<<試合終了>>>
全般的に大荒れとなりがちな予選第1試合は、
《光の盾》の存在感が希薄になる程に巨大モンスターが暴れ回る、
予想外の展開となった。
そんな中で防衛戦闘をうまくこなしたおのっちが、
時間内に入城を決めて予選通過1番乗りを果たしたのだった。
1大会ぶりの優勝が懸かっていたルドルフは、
序盤の失調を取り戻せずに3位で終了。
雪辱は次回に持ち越された。
大会初参加のカルノは、
序盤からペースを掴めずに最下位に終わった。
《イビルポセイドン》がメインから入っていたのか、
それとも複製か何かで手に入れたのか気になるところではあるが、
ともあれこれに懲りずにまた参加してもらえれば幸いである。
<<<最終結果>>>
1位: おのっち
2位: Kimberly
3位: ルドルフ
4位: カルノ
予選第1試合のレポートをお送りします。
その前にお約束の予選でのキャラ使用分布を紹介です。
今回はほぼ全キャラが均等に使用されるという、
珍しい展開となりました。
カルノ **
イーノ *
ローザ **
シズマ **
コッペ **
アリュ ***
ダグリ **
デアラ **
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予選第1試合(おのっち、Kimberly、カルノ、ルドルフ)
小雨が降り、若干過ごしやすさの増した8月17日、
吉祥寺アメリカンゲームにて第9回となる大会『吉祥寺聖戦』が開催された。
最近は定員割れが続いていたこの大会だが、
今回はお盆休みということもあって定員一杯の16名の参加となった。
今大会では特別ルールとして、
《光の盾》必須、反射無効をはじめとするアンチカード禁止、
という非常に偏ったレギュレーションが採用されている。
これは防衛側が《光の盾》を使っている限り、
侵略側が『確殺』を取れる可能性はほぼ無いということを意味し、
従ってドローと育成でアドバンテージを稼ぐ『パーミッション』が多数を占め、
祠1つを争う『泥試合』が頻発するであろうことが予想される。
果たして『パーミッション』が環境を支配するのか、
それとも予想外のデッキが勝ち上がるのか、
その辺りにも注目しておきたい。
前置きが長くなったが本題に入ろう。
予選第1試合ではご存知『皆のマスコット』おのっちと、
第7回大会での優勝経験を持つ『褐色の稲妻』ルドルフが激突。
前回準優勝に終わったルドルフにとっては、
ここを勝ち上がって雪辱を果たしたいところだ。
『赤い剣』でお馴染みKimberly、
そして今回が大会初出場というカルノの動向にも注目だ。
<<<試合開始>>>
マップは図書館(夕方)、東スタート。
誰が《天女の羽衣》を唱えるかに注目が集まる開幕だが、
おのっちが《天女》を唱えるのとほぼ同時に、
何とKimが《便利なポケット》を詠唱。
その後Kimはもう一度《ポケット》を使って祠へ先回り、
《バルキリー》+手札青緑白で祠待ち――した所に狙い澄ましたおのっちの《審判の石像》。
その間にルドルフは祠横に《メタル・ハーン》を置いて待ち構え、
大会初出場のカルノは十分な先回りが出来ずに立ち往生、
という立ち上がりとなった。
Kimの出鼻を挫いたおのっちだが、
運悪く祠は遠ざかる方向に移動。
うめきながらもワープゾーンからの《キラーレディー》を駆使し、
ひとまずは祠1つを獲得。
《モグタン》配置、手札黄でチェイサー達を待ち受ける。
続くチェイサーターン。
祠横のルドルフが素早く駆け出す一方、
Kimは《異形の力》を唱えてから2番で戦闘を予約。
そのルドルフの侵略モンスターは、《メタル・ハーン》で攻撃値が27になった《チャイリン》。
これに《トリックスター》を付けて、
ほぼ完璧という形で鍵を取ることに成功する。
1大会ぶりの優勝に向けて幸先の良い駆け出しとなったルドルフ。
しかし《石像》の効果で更に離れてしまった祠に辿り着くのは至難の業であった。
結局祠に着くのは諦め、
手札に黄2白1を残したまま《アライクパ》を配置。
試合開始から5分経過にして、早くも暗雲が立ち込めてきてしまった。
前ターンは先回りに徹したカルノにとっては挽回のチャンスだったが、
やはり移動を重ねて耐久値の上がった《アライクパ》へのソリューションが無かったか、
祠横で待機。
その間におのっちは《ジラクリムゾン》+白で祠の守りを固め、
そしてKimは――移動できるカードが無くその場で立ち往生。
結局このターンは、
いずれのチェイサーもホルダーとの戦闘を挑むことなく終わったのだった。
ひとまず1ターンの猶予を得たルドルフだが、
目的の祠にはおのっちの《ジラクリムゾン》が待ち構えている。
これに対しルドルフは《チャリオ》+《アンデッドソード》で勝負に出るが、
対するおのっちは渾身の《フィールドアーマ》を繰り出す。
その結果――何とわずか1点差でおのっちが耐え切り、
ルドルフを返り討ちにしたのだった。
これで勢い付いたおのっちは、
4マス歩いてから《シータンク》で白を戻し、
そのまま引き返して祠2つ目を獲得。
最終的な手札は緑1魔法1白2となったのだった。
マップはそのままで迎えたチェイサーターン。
ホルダーから一番近いカルノは、
恐らく《フィールドアーマ》を抱えているであろうおのっち相手に直ぐには攻め込めず、
《異形の力》を唱えてから長考。
その間にルドルフが1番、Kimが2番で戦闘を予約し、
結局カルノは3番手ということに。
そして戦闘が始まる。
1番手ルドルフの侵略モンスターは、最早彼の代名詞といっても良いであろう《スカルマン》。
しかし引き戻した支援《アンデッドソード》はまたしても《フィールドアーマ》に止められ、
ルドルフは早くもライフアウトを喫してしまう。
そして2番手Kimの侵略モンスターが現れた時、
おのっちは悲鳴を上げ、ギャラリーは大歓声を上げた――Kimの侵略モンスターは、何と59/59のクワガドスだったのだ。
このレギュレーションでは『ありえない』筈の特大モンスターに、
Kimは追い討ちをかける様に《魔王の鼓動》を付ける。
手札に《心眼》しか無かったおのっちは、細切れになった。
この『ありえない』侵略戦闘で鍵を奪ったKimだが、
移動面では今一つ恵まれない。
《人魚の涙》を唱えても事態は好転せず、
結局手札に黄赤白を残したまま《ブレスト伯爵》を置いて立ち往生。
試合時間も既に10分が過ぎているだけに、
ここでの停滞は痛いところだ。
とはいえ止まった場所がワープゾーン側ということで行き辛かったか、
《鼓動》による強化分に対処できなかったか、
おのっち、カルノは攻め込むことが出来ずにライフアウト。
残るルドルフも侵略を諦めて祠横に付けるのみ。
今度はKimが『不戦防衛』を果たしたのだった。
ひとまず首の繋がったKimは、
《天女》の力を借りて漸く1つ目の祠へ。
《ブルホーン》配置、手札白でチェイサー達を迎え撃つ。
これに対しておのっちが《シータンク》+緑1白2で祠待ちする一方、
祠横のルドルフが1番、続いてカルノが2番で戦闘を予約。
そしてそのルドルフの侵略モンスターは――何とまたしても《クワガドス》
ギャラリーがまたしても歓声を上げる中、
Kimの支援は――漸く登場という感じの今大会の主役、《光の盾》。
これを警戒してかルドルフは無支援で戦闘を挑んだのだが――無情にも反射発動。
これで決勝進出の目がほぼ無くなったルドルフは、
残念そうに肩を落とすのだった。
結局鍵は《セイレーン》+《ウォーリアー》で攻め込んだカルノに渡るのだが、
残り時間は5分を切っており逆転は厳しい状況。
そのカルノだが移動が厳しいのかなかなか動き出せない。
《盗賊の手》を唱えるも事態は好転せず、
手札に青1赤1白2を残したまま立ち往生するのだが――置いたモンスターは何と《イビルポセイドン》。
まさかの60/60モンスター祭りに、ギャラリーは再三の大歓声を上げるのだった。
残り時間が3分程となり、
ルドルフが2度目のライフアウトを喫する中、
祠待ち中のおのっちが動く。
ここでKimが鍵を取って祠入りしてしまうと、
ライフアウトの差で逆転の可能性も出てくるだけに、
おのっちにとっては正念場だ。
そのおのっちの侵略モンスターは、即死能力を持つ《アサシン》。
そして両者の支援が『ほぼ同時に』公開される――どちらも《光の盾》。
完全に確率勝負となったこの戦闘は――何と《アサシン》の即死発動。
お約束とばかりにギャラリーからは一斉にブーイングの嵐が巻き起こるのだった。
結局Kimの戦闘が訪れる前に鍵を取ったおのっちが、
3つ目の祠に戻って入城。
ギャラリー達は拍手の代わりにブーイングを送り、
司会のセトは、おのっちを張り倒した。
<<<試合終了>>>
全般的に大荒れとなりがちな予選第1試合は、
《光の盾》の存在感が希薄になる程に巨大モンスターが暴れ回る、
予想外の展開となった。
そんな中で防衛戦闘をうまくこなしたおのっちが、
時間内に入城を決めて予選通過1番乗りを果たしたのだった。
1大会ぶりの優勝が懸かっていたルドルフは、
序盤の失調を取り戻せずに3位で終了。
雪辱は次回に持ち越された。
大会初参加のカルノは、
序盤からペースを掴めずに最下位に終わった。
《イビルポセイドン》がメインから入っていたのか、
それとも複製か何かで手に入れたのか気になるところではあるが、
ともあれこれに懲りずにまた参加してもらえれば幸いである。
<<<最終結果>>>
1位: おのっち
2位: Kimberly
3位: ルドルフ
4位: カルノ