医学部編に続き、今回は薬学部編をご紹介します。(2.7一部加筆修正)
まず、帰国生を受け入れる主な大学は、下記のとおりです。(2013年度入試)
【国立大】北海道・千葉・東京・富山・金沢・九州 【公立大】静岡県立 【私立大】高崎福祉健康・慶應義塾・東京薬科・東京理科・明治薬科・愛知学院・同志社女子・大阪薬科・福岡 等
また、各大学の受験科目は、以下のとおりとなります。
北海道:小論文 面接(口頭試問;物化生の履修した2科目の理解度)
千葉:総合テスト(化学に関する事柄を中心に英語を含めて出題)、面接
東京:小論文(日本語、外国語)、数学、理科(物化生地より2科目)、面接
富山:小論文、適性検査、面接
金沢:英語、数学、物理、化学、面接
九州:小論文、数学、理科(物化生より2科目)、面接
静岡県立:英語、物理、化学、面接
高崎福祉健康:基礎学力(英語、化学Ⅰ)、面接
慶應義塾:英語、化学、面接
東京薬科:小論文、適正能力検査(化学(I)の理解度と英語読解力を問うもの)、面接
東京理科:小論文、面接(口頭試問)
※2014年度から
センター試験【外国語(英語選択はリスニング含む)、数学、理科(物化生地から1科目)、国語】
愛知学院:英語、国語(必要に応じて日本語の筆記試験を行う)、理科(物化生から1科目)、面接(日本語会話力の口頭試問を含む)
同志社女子:小論文、英語、化学、面接
大阪薬科:英語、理科(化生から1科目)、面接
福岡:英語、数学、面接
※変更となる場合があるため、必ず、大学の要項でご確認ください。
このように大学によって、受験科目が異なります。その中で、物理を必須科目として課す大学として、金沢、静岡県立があります。また、国立大の多くは小論文を課しており、文章理解力と文章表現力をみています。
薬学部は、2006年から4年制と6年制に分かれました。薬学部を志望する方は、この6年制、4年制の違いをしっかりと理解した上での出願が必要となります。
ここでは6年制と4年制の違いについて、簡単ですが触れておきます。まず、6年制の主な目的は、薬剤師育成です。私大は、薬剤師育成に力を入れている大学が多くなっています。一方、4年制の主な目的は、研究者育成から民間企業への就職と多種多様な分野に進む人材育成です。
では、4年制では、薬剤師になれないかというとそうではなく、新課程4年生入学者の方でも、平成29年までの入学者は、薬剤師の免許が取得可能です。ちなみに4年制で薬剤師免許を取得するためには、大学院薬科学研究科修士または博士課程に進学し、国家試験に必要な科目の履修、共用試験の受験と長期実務実習などをします。そしてそれらの要件を満たした場合に個別審査があり、受験資格が得られるかが決定します。そのため6年制に比べて、大学院での研究と国家試験受験のための科目の履修は、時間的に厳しいと言われています。
薬学部志望の方は、自分の将来を受験前にしっかりと決める必要があります。
安易な選択は、自分に必ず返ってきて後悔することになります。
(ots)