オイルの話

こんにちは。ついに雨期に突入しました、駿台バンコク校です。
私は国をまたぐと必ず「油」でお腹を痛めます。「タイ油用」の脂肪酸分解酵素が、まだ作られていないんですね。そしてお腹を痛めるたびに、「ロレンツォのオイル」という映画を思い出します。「ALD」という難病をもった子の実話で、とても感動しました。

ALDとは、脂肪酸分解酵素を持たずに生まれてくる先天性遺伝子疾患です。そのため脳に脂肪酸がたまって神経細胞を壊し、徐々に体が動かなくなり、数年で亡くなる難病です。当時は「脂肪酸を与えない」食事療法が主流でしたが、ロレンツォの容態は悪化しつづけました。見かねた両親が知識０の状態から図書館などで独自研究を始め、約２年半で治療法を見つけてしまいます。しかも、脂肪酸を「与える」という方法でした。無害な脂肪酸を人より多く与えることで、有害な脂肪酸がたまるのを防ぐという拮抗作用に注目したのです。

今でこそ、交感神経と副交感神経のような「拮抗関係」は教科書に載っていますが、当時は大きな反感を生みました。その後、正式な論文が発表され、「ロレンツォのオイル」と名付けた薬が出回り、ロレンツォは３０歳まで生きたのです。

（受験勉強に疲れ）毎日映画をみていた私はこれと出会い、人体に興味がわき、大学では動物生理学を専攻し、いくつも薬を作りました。そのころから「好きなことへのエネルギーは何よりも勝る」と信じています。受験においても、お子さまの好きなことを大事にしてあげてください。

またバンコク校では現在、保護者面談を実施しております。日本や近隣諸国の方含め、学習相談に関わらず様々なご相談をいただきます。
何かあればご家庭だけで悩まず、お声掛けくださいね。お待ちしております。
駿台バンコク校ＮＭ