こんにちは。ニューヨーク校です。
国が違えば言語が違いますが,算数・数学の式は万国共通ですよね、
と思っていたのですが,最近少し違うことを知りました。
中学1年生のはじめに,正負の数を勉強します。
3-(−5)をみなさんはどのように考えるでしょうか。
「-(マイナス)の-(マイナス)は+になる」から
3+5=8とする人が多いのではないかと思います。
この,「-(マイナス)の-(マイナス)は+になる」こと
の説明にはいろいろあると思いますが,
アメリカの教え方(英語の表現の仕方)を聞いて,なるほど!と腑に落ちました。
まず英語では
3−(−5)を「3マイナス(マイナス5)」と読むのではなく,
「3マイナス(ネガティブ5)」と読むのだそうです。
ネガティブは「否定」ですから,
-(マイナス)が「否定」されて,+(プラス)になると考えるようです。
他に,
3+(−5)は「3プラス(ネガティブ5)」なので,
+(プラス)が「否定」されて,−(マイナス)になり,
3-5=−2(ネガティブ2),
3-(+5)は「3マイナス(ポジティブ5)」なので,
-(マイナス)が「肯定」されて,-(マイナス)のままで,
3-5=−2(ネガティブ2)となります。
「足すはプラス」,「引くはマイナス」,
「正負の符号の+はポジティブ」,「正負の符号の-はネガティブ」
区別して読むことで,
足し算の+(プラス)と正の符号の+(ポジティブ),
引き算の-(マイナス)と負の符号の+(ネガティブ)を区別して考える
ことができます。
言語が違えば,考え方が異なることがあるのだなと実感しました。
他の国の言語を学ぶことは,考え方を広げることにもつながりそうです。
みなさんの国ではどのように読む(=考える)でしょうか。
ちなみに分数の読み方は,
英語では,12/13は「12 over 13」(見たままの表現)
日本語では,「13分の12」(12を13等分)となりますので,
日本の読み方の勝ちだと思いました。
駿台ニューヨーク校 S.H