文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです

2018年12月10日 22時56分37秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。

中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。

宮脇淳子


なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

2018年12月10日 22時55分17秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。

中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。

宮脇淳子


中国に大波瀾が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

2018年12月10日 22時53分53秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。

中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。

宮脇淳子


でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

2018年12月10日 22時52分06秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。

中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。

宮脇淳子


宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから

2018年12月10日 22時50分37秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。

中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。

宮脇淳子


でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

2018年12月10日 22時44分55秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。

中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。

宮脇淳子


政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

2018年12月10日 22時41分38秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見、が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾、が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。                                     宮脇淳子


なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

2018年12月10日 22時40分07秒 | 日記

宮脇淳子さんの存在を教えてくれたのは高山正之氏だったと思う。

伊勢高校~京都大学~大阪大学大学院で、モンゴル語を専門として学んだ宮脇淳子の学識が世界有数であることは、それぞれの高校、大学の同窓生は大いに誇りに思わなければならないだろう。

以下は先日、新聞の下段広告で知って早速購読している本の前書きである。

文中強調は私。

はじめに

2011年11月にビジネス社から刊行した拙著『真実の中国史【1840-1949】』(岡田英弘監修、李自社発行)は、著者である私自身も驚くほど評判がよく、2014年10月には9刷りを重ねました。

しかも、2015年11月と続いて2016年1月には台湾から、拙著『真実の満洲史【1894-1956】』(岡田英弘監修、ビジネス社、2013年刊行)とともに、繁体字に翻訳された華字本が刊行されました。 

『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。

だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにはビックリしました。 

孫文を国父と仰ぐ台湾の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。

台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。

政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。 

右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。

私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。

それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満洲史や朝鮮史に興味が拡がり、19世紀末から朝鮮や満洲に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。

もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。 

でも、現代中国はわけのわからない厄介な存在ですから、手を出すつもりはありませんでした。

私が続編を固辞したので、ビジネス社は主人の岡田英弘の旧友の黄文雄先生に続編をお願いして、『真実の中国史[1949-2013]』が2013年に刊行され、私はほっとして、黄先生に感謝したのでした。

けれども、拙著の読者からは私の続編も期待する声があったということで、ビジネス社はあきらめることなく、続編執筆を私に依頼し続けました。

私は苦し紛れに、宮崎正弘先生にいろいろ教えていただけば、私にでも現代中国史が書けるかもしれないとつい言ってしまったのが、本書の企画の始まりです。 

ビジネス社の唐津隆社長は宮崎先生と懇意で、すぐに企画会議が設定され、『真実の現代中国史』は将来のこととして、とりあえず中国に関する対談本を出そうと、あれよあれよといううちに話が進みました。 

宮崎先生は、無料のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を毎日更新されて、2018年10月には通算5870号余にもなっており、私は毎日これを拝読することによって大手マスコミの報道しない中国の現況を知り、判断の根拠にしていますから、私が先生に何か寄与できるとはとても思えません。

宮崎先生は、他人の書いたものをそのまま信用することなく、あらゆる現地はすべてご自分で踏破して判断する、ジャーナリストの鑑のような方ですから、現状で知らないことはなく、私に聞かなくてはならないことなど何もないでしょうから、さて困つたな、と私は思いました。 

でも、本書を読んでくださればおわかりのように、宮崎先生とはもともと西尾幹二先生の主宰する「路の会」でかなり前からのお知り合いだし、誰にでも親切な紳士でいらっしゃるから、私が答えやすい質問をしてくださったので、話がはずんで、とても楽しい対談になりました。私は宮崎先生のメルマガだけでなく、最近のご著書はだいたい拝読しています。

30年前の『中国の悲劇』も20年前の『中国大分裂』も、今回の対談のためにネット購入して拝読しました。

『出身地でわかる中国人』(2006年、PHP新書)も再読しました。中国の文化やその他の諸事情に関する先生の見方は、私と完全に一致します。 

意見、が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかもしれませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。

でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。

中国に大波瀾、が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えておいてほしいと思うのです。 

宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分は無理ということです。

なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたもののなかに真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。

歴史学というのは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。

もちろん、これからも興味を持って現代中国をウォッチするつもりですが、『真実の中国史』の続編は、中国共産党が終焉を迎えたあとでなくては書けないと思ってくだされば幸いです。

宮脇淳子


for building houses of red-light district installers, the cultivation land is crushed more and more

2018年12月10日 22時26分19秒 | 日記

The following is the continuation of the previous chapter.

On the one hand, there are many causes of women's falls in Japan, but I think that living difficulties and desperation are especially popular.

In addition, as a US military base, the National Safety Forces site, when the narrow territory is being picked up by the willy-nilly field of food shortage,

Council measures outlined by the above-mentioned commander's command and in the written letter,

Not to mention the department manager of the prefecture, the chief education chief, the county council members, and the Diet assembly are consulted as consultants, it is prescribed, for example, to arrange land for dealers, to cooperate in attracting companies, for building houses of red-light district installers, the cultivation land is crushed more and more without voting by the agricultural committee, and it is a fact that it pays buy black-market rice for allocation of the issued rice indeed I would like to ask you what kind of measures are taken by the Minister of Agriculture and Forests under what view.

If we do not take appropriate measures for the above points, the people are increasingly shrinking or desperate and finally going out of fashion moral, I think that it cannot help becoming like an anti-American necessitous.

Japan 's laws are strictly protected by Japanese hands.

America also believes that world peace can be truly realized only by practicing the Universal Declaration of Human Rights as a country of democracy and freedom as we say.

I sincerely hope for this answer with a thought of this from my heart and would like to end the question. (applause)

[Secretary of State Minister Ogata Taketora, clapping]


though it is a defeated warrior, keeping a woman in an independent country forever 'plaything'

2018年12月10日 16時12分37秒 | 日記

'urgent questions on assault cases and prostitution of forces armed forces stationed for young women and police officers ...

House of Councilors meeting No. 28 Friday, February 17, 1953 (Friday) is the continuation of the chapter.

Just as we consider Japan's daughter and young people, I think that the mother of America is also distantly concerned about her son.

I want the US military authorities to encourage the military discipline to truly protect the youth instead of the mother just as they are staying in the French country.

If it cannot be done by any means, if they cannot do it, it will not overrun Japanese women any more, at this time they will call for the necessary number of women to be covered from home country and make a request for sexual resolution by their own women, I want to demand sincerely. (applause)

Even though it is a defeated warrior, keeping a woman in an independent country forever 'plaything', it harms the state of the gentleman's country.

I would like to ask the foreign minister's findings on this.

This draft continues.


be covered from home country and make a request for sexual resolution by their own women

2018年12月10日 16時11分15秒 | 日記

'urgent questions on assault cases and prostitution of forces armed forces stationed for young women and police officers ...

House of Councilors meeting No. 28 Friday, February 17, 1953 (Friday) is the continuation of the chapter.

Just as we consider Japan's daughter and young people, I think that the mother of America is also distantly concerned about her son.

I want the US military authorities to encourage the military discipline to truly protect the youth instead of the mother just as they are staying in the French country.

If it cannot be done by any means, if they cannot do it, it will not overrun Japanese women any more, at this time they will call for the necessary number of women to be covered from home country and make a request for sexual resolution by their own women, I want to demand sincerely. (applause)

Even though it is a defeated warrior, keeping a woman in an independent country forever 'plaything', it harms the state of the gentleman's country.

I would like to ask the foreign minister's findings on this.

This draft continues.


not overrun Japanese women any more, they will call for the necessary number of women

2018年12月10日 16時10分15秒 | 日記

'urgent questions on assault cases and prostitution of forces armed forces stationed for young women and police officers ...

House of Councilors meeting No. 28 Friday, February 17, 1953 (Friday) is the continuation of the chapter.

Just as we consider Japan's daughter and young people, I think that the mother of America is also distantly concerned about her son.

I want the US military authorities to encourage the military discipline to truly protect the youth instead of the mother just as they are staying in the French country.

If it cannot be done by any means, if they cannot do it, it will not overrun Japanese women any more, at this time they will call for the necessary number of women to be covered from home country and make a request for sexual resolution by their own women, I want to demand sincerely. (applause)

Even though it is a defeated warrior, keeping a woman in an independent country forever 'plaything', it harms the state of the gentleman's country.

I would like to ask the foreign minister's findings on this.

This draft continues.


If it cannot be done by any means, if they cannot do it,

2018年12月10日 16時07分12秒 | 日記

'urgent questions on assault cases and prostitution of forces armed forces stationed for young women and police officers ...

House of Councilors meeting No. 28 Friday, February 17, 1953 (Friday) is the continuation of the chapter.

Just as we consider Japan's daughter and young people, I think that the mother of America is also distantly concerned about her son.

I want the US military authorities to encourage the military discipline to truly protect the youth instead of the mother just as they are staying in the French country.

If it cannot be done by any means, if they cannot do it, it will not overrun Japanese women any more, at this time they will call for the necessary number of women to be covered from home country and make a request for sexual resolution by their own women, I want to demand sincerely. (applause)

Even though it is a defeated warrior, keeping a woman in an independent country forever 'plaything', it harms the state of the gentleman's country.

I would like to ask the foreign minister's findings on this.

This draft continues.


Just as we consider Japan's daughter and young people, I think that the mother of America

2018年12月10日 16時03分16秒 | 日記

'urgent questions on assault cases and prostitution of forces armed forces stationed for young women and police officers ...

House of Councilors meeting No. 28 Friday, February 17, 1953 (Friday) is the continuation of the chapter.

Just as we consider Japan's daughter and young people, I think that the mother of America is also distantly concerned about her son.

I want the US military authorities to encourage the military discipline to truly protect the youth instead of the mother just as they are staying in the French country.

If it cannot be done by any means, if we cannot do it, we will not overrun Japanese women any more, at this time we will call for the necessary number of women to be covered from home country and make a request for sexual resolution by our women I would like to do it. (applause)

They will not overrun Japanese women any more, at this time they will call for the necessary number of women to be covered from home country and make a request for sexual resolution by their own women, I want to demand sincerely. (applause)

Even though it is a defeated warrior, keeping a woman in an independent country forever 'plaything', it harms the state of the gentleman's country.

I would like to ask the foreign minister's findings on this.

This draft continues.


敗戦国とは言え、独立国の女性をいつまでも「おもちや」にしていては、紳士の国の体面にもかかわることでございましよう。

2018年12月10日 15時45分17秒 | 日記

以下は駐留軍軍人の子女及び警察官に対する暴行事件と売春行為対策に関する緊急質問

参議院会議録第二十八号 昭和二十八年二月二十七日(金曜日)の続きである。

我々が日本の娘と青年の上を案ずると同じように、アメリカの母も又遠く息子の上を気遣つていることと思う。

アメリカ軍当局は、仏国進駐のときと同様、真に青年を母に代つて守るべく軍紀の励行を望みたい。

どうしてもそれができないならば、日本の女性をこれ以上蹂躙することなく、この際、本国から対象となるべき必要数の女性を呼び寄せて自国の女性によつて性の解決をされるよう切に要望したいのであります。(拍手)

敗戦国とは言え、独立国の女性をいつまでも「おもちや」にしていては、紳士の国の体面にもかかわることでございましよう。

外相のこれに対する御所見を伺いたいと存じます。

一面、日本におきまして女性転落の原因も多くあるが、生活難と自暴自棄が特に多いと思う。女子労働者の低賃金、手内職に対する中間搾取による余りにも過少な収入等々も挙げられると思いますが、転落婦人の保護更生施設と併せ、これについて労働問題等も十分考えられなければならないと思いますが、労働大臣は如何にお考えでございましようか。

なお、米軍基地、保安隊用地として、狭隘な領土が、食糧難の耕地が有無を言わさず取上げられているとき、前述の司令官の命令と見る手紙によつて生れた協議会対策要綱中には、県の部局長は申すに及ばず、教育長や県会議員、又国会議会までが顧問として名を連ね、業者のために土地の斡旋、業者の誘致に協力する旨等が規定され、歓楽街設置業者の家屋建築のために、農業委員会の議も経ずに耕地はどんどん潰され、供出米の割当に対しましては闇米を買つて納めているという実情でございますが、これらに対して農林大臣は如何なる見解の下に如何なる処置をとられているかを伺いたい。

以上の点につき適切なる対策を今にしてとらざる限り、国民はますます萎縮するか、又は自暴自棄となり、いよいよ道義はすたれ、必然的に反米的にならざるを得ないと思う。

日本の法律は厳然として日本人の手で守る。

アメリカは又、言うごとく民主主義の国、自由の国として、世界人権宣言を実践されてこそ、真に世界平和は実現されると信ずるものでございます。
私は、以上、心からこれを念じつつ、責任ある御答弁を期待いたしまして質問を終りたいと存じます。(拍手)

〔国務大臣緒方竹虎君登壇、拍手〕