文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

不思議なことに彼らは人種偏見が強く日本嫌いで嘘つきが多い…そんな国からわざわざいかがわしい先生を呼ぶこともあるまいに。

2019年12月19日 15時27分45秒 | 全般
以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾るや高山正之の論文からである。
この論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を実証している。
豪州人の癖
日本人嫌いの九州大准教授ショーン・オドワイアが「シンガポールのシンドラー篠崎護」を英字紙で紹介していた。
篠崎某とは明治生まれの九州人で、結構けったいな人生を歩んでいる。 
流行りの社会主義に染まって高校を追われ、大学も中退して同盟通信記者になった。
あのころの記者は安っぽかったらしい。 
支那で記事を書いていたら外務省嘱託に任用されてべルリンに赴任した。
外交官も安っぽかった。 
彼は任地で鴎外みたいに女性問題を起こしシンガポールに左遷される。 
オドワイアによれば、そこでも外人女に言い寄って歩き、それで英軍の機密を探っていたと疑われて3年半の実刑を食いチャンギー刑務所に入れられた。 
たまたまその時期、日本は英米に宣戦布告し、間もなく監獄の中にも砲声が聞こえてきた。 
昭和17年2月シンガポールは落ち、スパイ篠崎は刑期半ばで出所できた。 
彼は警備隊司令部付きになるが、ここであの敵性華人狩りが始まる。 
マレー半島の華人は悪者ぞろいだった。彼らは英国人の手先になってプランテーションを仕切り、マレー人に阿片を売ってぼろ儲けしていた。
戦争が始まると彼らは当然のように英国側につく。
抗日ゲリラ部隊を組織して日本軍の背後から襲ってきたと朝日新聞従軍記者酒井寅吉が書いている。 
シンガポールでも、ジョン・ダレー中佐がお尋ね者扱いだった共産系華人4000人を集めて部隊を編成した。女性や服役中の共産ゲリラも含まれていた。 
それが「グレーのならず者部隊」あるいは「ダルフォース」と呼ばれるゲリラ部隊だった。 
武装は銃と手榴弾。
軍服を着ない、いわゆる便衣隊で目印は首に巻いた黄色いバンダナだった。 
旅団規模のゲリラ部隊は上陸日本軍の周辺に出没し、134人が戦死し160人余が捕まっている。
残りはバンダナを捨てて街のどこかに隠れた。
阿片を商い蒋介石を援助してきた華僑や、半島でテロを仕掛けた抗日ゲリラの残党も、同様に善良な華人の仮面をかぶって市民の海に紛れ込んでいった。 
日本軍はこうした敵性華人や卑劣なゲリラ兵の割り出しにかかった。 
ダルフォースの残党ら数百人が捕らえられて国際法規に従って処理された。
女ゲリラの存在は知りながら目こぼしされた。 
篠崎はこのとき華人の分別を担当した。
蒋介石と通じていた怪しげな華僑もいたが、日本側に協力する条件で善良な市民であることを示す「安居証」を出してやった。
華人の知り合いに頼まれれば憲兵隊本部にまで出向いて拘車中の若者を釈放させたこともあった。 
この限りでは篠崎はまだまともだった。 
ただオドワイアが篠崎をシンドラーに擬したのは彼が無記名の「安居証」を千単位で乱発していたことを指している。
それが卑劣なゲリラたちに渡っていた可能性は限りなく高い。 
篠崎は戦争という現実を理解できずに、その場その場でいい顔をしたがる無責任男に見えてくる。 
それは措いて、オドワイアは先の戦争を語りながらダルフォースや華人ゲリラは一切触れようとしない。 
華人はみな無辜のユダヤ人風に描いて、日本軍をナチス同然と断じる。 
彼は太地町のイルカ漁でも白人動物保護団体にくっついて日本を誹謗した。 
日本で教鞭をとりながら偽りと偏見に満ちた侮日をずっと語り続ける。 
で、出自を調べたら豪州の出身だった。
不思議なことに彼らは人種偏見が強く日本嫌いで嘘つきが多い。 
南京大虐殺を創作したティンパーリ、売春婦を「性奴隷」と訳したG・ヒックス、英文毎日で日本人を腐したライアン・コネル。 
古くは日本の人種平等案をウッドロー・ウィルソンと組んで葬り去ったビリー・ヒューズもそうだ。 
そんな国からわざわざいかがわしい先生を呼ぶこともあるまいに。


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