これで終了？

以前、札幌市豊平区で化学物質過敏症の
症状が出ている問題のことを書きました。

http://blog.goo.ne.jp/suzu-rin_2005/e/2e48629d342cd86eb9066a7a31b71fdb

この後、札幌市は先月の２２日までに、
周辺の家屋や大気の精密測定を終えて、
「１世帯で国の基準を上回る物質が検出されたものの、
原因物質は特定できない」との結果を出しました。

でも、住民を診断した医師は、
付近の住宅工事の過程で建材や薬品に含まれる
物質による可能性を指摘して、
「化学物質は２００種以上あるのに、
この程度の検査では意味がない」
と国の基準を踏襲した市の対応を批判しています。

札幌市が行った測定は、
化学物質過敏症と診断されるなどした、
計３世帯の家屋や空気、土壌中のアセトアルデヒドなど、
国が規制する３５種の物質が対象で、いずれも、
住宅建材の塗料や接着剤などに含まれるものですが、
１世帯の室内でアセトアルデヒドが国の基準値を
約３倍上回る０．１ｐｐｍが検出された以外は、
ごく微量しか検出されなかったとのことです。

今でも周辺の住民は、頭痛や鼻水、のどや目の痛み、
全身のけん怠感などを訴えていて、
日常生活も満足に送れず苦しんでいる人もいます。

たぶん札幌市にしたら、
この問題はこれで終了なんでしょうね。
「調べろと言われたから、やるだけはやった」、
誰が見てもそういうふうにしか見えませんよね。
後は個人で調べろ、ってことですか？
個人じゃできないから行政を頼ったのに。

役所の人間本人とかその家族が
この被害者の中に居ても同じ対応ができる、
というなら話は別ですけど、
けっして他人事で済ませられないニュースの１つです。