
第5話 招待旅行に当選
妹 :お姉さま事件です!スーパーのクイズに当たって、バス旅行に行けるのよ。
私、何を着て行ったらいいのかしら。お土産は何がいい?
姉 :何、言ってるの!まず、招待券か優待券かを確かめてごらん。優待券ならお金
を払わなくてはいけないのよ。
妹 :そっか!ありゃ?!2割引きの優待券だった。旅行は夢と消えたか。あ~ぁ!
第6話:神隠し
妹 :お姉さま事件です!今までそこにいた猫のタマが急にいなくなっちゃった。
どうしよう。神隠しにでもあったのかな?
姉 :何、言ってるの!また大げさなんだから。部屋から出て行っただけじゃないの?
妹 :違う。部屋は閉めてあるから出られないわ。どこ探してもいないの。
どうしよう。
姉 :しっかり探してみようよ。何か変わった所はないの?
妹 :きゃ~!リュックが動いている。恐い!
姉 :ちょっと待って。タマをリュックに入れたままチャックを閉めたんじゃないの。
ほら、鳴き声が聞こえるわ。タマが怒ってるわよ。
妹 :そっか!タマ、ごめんなさい。すぐに出してあげるね。
第7話 泥棒さん
妹 :お姉さま事件です!庭の虫が急に鳴きやみました。誰かが家に近づいて来たんだ
わ。泥棒かもしれない。バットを持って戦いましょう。
姉 :何、言ってるの!虫の音が止まっただけで少しおおげさじゃない。
きっと犬か猫が通ったのよ。
妹 :違います。絶対に泥棒さんです。最近、近所の家に空き巣が入ったって、回覧板
が来てたでしょう。それに今、ガサゴソって音が聞こえたもん。
姉 :泥棒さんは音をたてないわよ。さっきお父さんが出て行ったから、お父さんじゃ
ないの?
妹 :そっか!お父さんね、きっと。静かな住宅地にいると、音に対して敏感になっ
ちゃうのが欠点ね。ヘヘヘ・・・
第8話 家の鍵
妹 :お姉さま事件です!家の鍵が見つからないの。警察に紛失届けを出した方がいい
のかな?それとも盗難届けの方かな?
姉 :何、言ってるの!きっとあなたの置き忘れよ。鍵はすぐ近くにあるわ。
妹 :お姉さまはどうして自信たっぷりに近くにあると言えるの?失くしたのは私よ。
姉 :じゃ~ん。これでしょ。玄関の鍵穴にさしっぱなしだったわよ。
妹 :そっか!ありがとう。自信たっぷりに言える理由がわかった。まずい、まずい。