ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

庭でくつろぐ二羽の鳩

2013-03-11 08:34:32 | 日記





陽だまり ほっこり 二羽の鳩

フェンスの上に並んでる

仲良くそろって 毛づくろい


まだまだ風は冷たいね

もっとしっかり くっつこう


あそこで人が 鍬(くわ)持って

畑の土を掘り出した


きっと 小さな虫たちが

ひょっこり 顔を出すだろう


おいしいエサにありつける

ここで しばらく様子見(ようすみ)だ


ほらほら 出てきた ミミズだよ

ひとっ飛びして 捕まえろ


あらら すばやいジョウビタキ

あっという間に 先を越し

ごちそう くわえて 行っちゃった
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仲良し3人組 テレビに登場

2013-03-07 08:24:21 | 日記



 NHKのテレビ番組「里山シリーズ」で、岩手県遠野の「馬搬道」が紹介されました。

撮影場所は雪に覆われた杉林。伐採した杉の丸太を馬に引かせて、林の間を縫うように

進んで行く人馬一体の姿。これを「馬搬(ばはん)」と言うそうです。

そして、この馬搬によってできた道が「馬搬道」。この馬搬が近年見直されているとか。

重機に劣らぬ馬力。一度に数本の丸太を運びます。馬の身幅の広さがあれば、樹木の

間を上手にすり抜け、小さな倒木やガレキも平気でまたいで歩きます。

重機を使うには樹木を伐採しなくてはなりませんが、馬搬ならばその必要がありませ

ん。森をむやみに傷つけずに済むのです。

 定点カメラによって、良く手入れされた杉林の中を、多くの動物たちが行き来している

状況が映し出されていました。

最初に現れたのは「ウサギ」。おやっ、動物村の「ミミ」?ピョンピョンとうさぎ跳びを

しながら通り抜けて行きました。次に現れたのは「タヌキ」。もしかして「ポン吉」?

トボトボと道の端を歩きながら通り過ぎていました。最後に映し出されたのは

「キツネ」。これはもう「コン太」に違いない。馬搬道の真ん中をキョロキョロしながら

歩いて行きました。テレビを見終えた時の私の気持ちを想像してみてください。

まるで愛しい人にひょっこりと出会えたような、ほんわかと暖かい気分に浸りました。



ミミ :私がテレビに映ったらしいわよ。人間には見つからないようにしているのに、

    テレビって怖いわね。

ポン吉:僕も映っていたそうだね。馬搬道は雪がしっかり固まっているから、とても歩き

    やすいんだよ。でも、これからは気を付けなきゃいけないな。

コン太:テレビで撮影しているなら、もっと堂々と歩けば良かったな。でも、あの道が

    人間と馬が作ったものだとは知らなかったよ。

ミミ :何であの日、私たちは馬搬道を歩いたんだっけ?

ポン吉:確か、長老の家に集まったんじゃなかったかな。

コン太:そうだ、長老の家だ。ポン吉が言うように雪の時は馬搬道が一番歩きやすい

    から、ついついあそこを通ってしまうよね。

ミミ :そうよ、長老のお誕生日だったんだわ。あの日はいっぱいお話を聞かせてもらっ

    て楽しかったね。

    でもテレビに映ったことは長老に話しておいた方がいいと思うよ。

ポン吉:もう、あの道は通るなと言われるかもしれないね。

コン太:やっぱり、堂々と歩かず、注意してキョロキョロと周りを見て歩くことにする。

ミミ :でも、こんなに住みやすい森は人間が手入れをしてくれるから存在するのよね。

    だから、少しは感謝しなけりゃいけないのかな。

ポン吉:確かにそうだよ。良く整備された杉林は僕たちにとっても嬉しいことだね。

    でも人間には会いたくないな。

コン太:ウン、その通り。
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 「春が近い」と告げる花

2013-03-04 08:10:34 | 日記





 春まだ浅い鄙(ひな)の里。

 雑木林の片隅で

 白く清楚に咲く花に

 マンサクの木がつぶやいた。



「お互い、こんな寒空で

 なんで咲かなきゃならないの」



 それに答える白い花。

「おやおや、今日はどうしたの?

 春が近いと告げるため

 ほかの花に先駆けて

 まだまだ寒いこの時期に

 きれいに咲くのがお役目よ。



 あなたも私と同じはず。



 あなたの黄色いその花は

 可愛く縮れて素敵だわ。


 私は小さな花だけど

 冷たい風など気にしない。


 私が咲くのを待ちわびる

 里びとたちが付けた名は

 季節を区切るセツブンソウ。



 たまには雪も降るけれど

 そんなのちっとも構わない。

 ほ~ら、足音、聞こえるわ。

 春の足音、聞こえるわ。」


 健気な森の妖精に

 光よ、やさしく降り注げ!
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