すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

難病指定の特定疾患・・って・・・。

2008-07-09 21:19:48 | ひとりごと
 今日は父の通院日。泌尿器科と脳外科。キヨちゃんの退院がはっきりしていなかったので、ついでに脳外科受診中に主治医に聞いた。答えは午前中の検査結果を、脳外科の上のドクターが診断してからとのことで(ちなみにキヨちゃんは主治医のことを「目のくりくりしたかわいい先生」もう一方を「ほんまもんの先生」と呼ぶ・・・おいおい。)、とりあえず午後か遅くとも明日の午前中には退院できると説明された。
 最近あまり体調が優れない父なので、泌尿器科の待ち時間にキヨちゃんの病室に連れていったが、受診後は先に連れて帰って出直そうと思っていた。ところが、一旦顔を見たら安心したのか元気が出た。
 「父ちゃん、母ちゃんの病室で天ぷらうどん食べる。」
と言う。昼前に食事を欲しがること自体が珍しい。
 結局天ぷらうどんは味が落ちたと言い、少ししか食べなかったがアンパンと牛乳を飲んだ。
 「父ちゃん、うちおらなんで寂しかった?」
などとキヨちゃんが、かわいいことを聞く。
 「すずがおるけん、別にさみしいなかった。」
素直でない父の辛口。それは、ふたりの顔を見ればすぐに分かった。
 結局ドクターの説明は午後になるとのことなので、父を連れて帰った。14時前に
 「すぐに来てくだされば、説明して退院出来ます。」
との連絡があり、父に告げて病院に向かった。ところが病院までは繰るまで30分、着くまでの間に急患が入ってしまった。結局ドクター待ちは1時間半。途中父が心配していると思い、電話した。当然すぐに退院と思っていたので、自宅のことは何もしてこなかった。透析の準備など急ぐので気が気ではなかったが、幸いぎりぎり間に合う時間にドクターが説明をしてくれた。
 結果、倒れた原因は一過性虚血性脳発作で間違いなかったようだが、歩きぶりがおかしと再検査で分かったのが、「後縦靱帯骨化症」。原因不明の難病で、靱帯が文字通り骨のように固くなり、脊髄を圧迫しているのだ。年齢的に手術はリスクが高く、今後転倒に気を付けながらつきあうしかない。
 とんでもない病名をもらって、大急ぎで家路についた。電話しているとは言え父が心配だった。ところが、家に着くと私は心配どころか腰を抜かしそうになった。
 ちょっとやる気になった父が、透析液を運ぼうと考え物置まで来て座り込んでいたのだ。透析液5リットル2パック入り・・・どうやって運ぶつもりだったのだ。
 「転がしたら運べると思うたけど、まず、出すまでができなんだ。」
 「頼むわ。母ちゃん連れ戻して、代わりに父ちゃん連れていったら私何しよんか分からん。」
 それから二人並べて、とにかくこれからはふたりとも無茶はしないでほしいと繰り返し頼んだ。
 私は・・・どろどろである。

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コメント (6)
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