すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

結局、寝てないんですが・・・私

2008-07-25 18:29:28 | ひとりごと
 あまりに長く感じたので、昨日のことかと思ったが、ブログを更新したのは今朝だった。
 3時の出来事から、結局眠れずブログを更新し、少しだけうとうとした。洗濯物を干したりしながら、父の状態を見た。もし、昨日の点滴の効果がなければ県立病院に連れていこうと決めていた。何しろ主治医は今日から夏休み。そして土日を挟むことを考えると、どうしても今日の点滴は外せなかった。
 朝食の時間になっても起きられない。
 「嫌じゃ。飯いらん。」
 「病院行かん。ここで寝よる。」
とただ目を閉じたままだだっ子のように言うだけ。これはまずい。
 病院に父に分かるように電話する。それから着替えをさせて、いざ車に乗せようとしたが、全く足に力が入らない。それどころか、座位を保つことも難しかった。
 「これは救急車じゃなあ・・・。」
そう判断して、結局救急車で搬送した。先日母を運んだ人たちが、今度は父を運ぶ。嫌な常連さんである。
 病院では、血液検査やその他の検査結果は普段と変わらなかった。結局脱水と栄養不足である。病院としては入院するほどではないとの判断だったが、ナースが心配した。
 「この状態で帰っても、また来るようになりませんか?通院は体力的にも辛くないですか?」
 それは私も考えた。毎日点滴に通うのは父にはきついだろう。入院すれば、安心ではあるが、透析の問題もあって部屋が確保できるか分からなかった。
 しかし、父は
 「嫌じゃ。家に帰る。」
と言う。そこで、ドクターやナースやらがあれこれと考えてくれた。
 「訪問看護はどうだろう。」
実はそれを考えなかったわけではないが、果たしてこんなに急で大丈夫なのか?指示書はここから出して貰うとしても、ステーションは町内なので隣町の医師の指示書でいいのだろうか?
 結局、主治医がいてくれればそこで指示書を書いて貰えば話は早かったのだが、何しろお休みである。県立病院の指示書では、隣町まで毎日点滴液を取りに来ることになり、それは無理とのことだった。
 それならば、ステーションの本部にあたる病院にかかれば、そこから直接薬が届くので、日参する必要がない。ただ、父はそこにかかったことがないので、診察を受ける必要がある。そうなると、この状態の父をさらに隣の町まで搬送することになり、それはかなり辛いことだ。
 結局、ケアマネージャーやナースやドクターやたくさんの人が、苦労してくださり、ドクター同士の連携と紹介状で、私が代わりに問診を受ける形で受けてくれた。
 ようやくややこしい話が決着を見た頃、点滴で少し元気になった父が私を呼んだ。
 「なんか・・・大変そうなけん。父ちゃん、入院しよか?」
・・・・・。私はその場で倒れるかと思った。あなたが嫌や言うから、こんなにたくさんの人が骨を折ってくれたのに。
 「ごじゃごじゃ言われん。やっと話ついたのに。」 
 家に戻って、点滴が効いたのと、人情が効いたので父に「がんばらなきゃ」って気持が芽生えていた。夕飯は粥とみそ汁を久しぶりに完食した。
 

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へここをクリックしてお立ち寄りください。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まことに、ほんまに、頼むわ、どないぞして!

2008-07-25 04:49:14 | ひとりごと
 昨日の朝は、父はぐだぐだだった。安定剤を飲んでいるわけでもない。血糖値も普通、血圧も問題ない。なのに睡魔が襲っている。
 意識混濁・・・という感じではないので、単に体力が落ちているのだろう。食事がこれ以上摂れないと怖いので、何とか食べて貰おうと思うが声を掛けるだけで不機嫌になる。
 横になったままでいいから、せめてエンシュアを飲んで貰おうとストローをくわえさせるが、口まで吸えない。そこで、まるでひなに餌をやるように、スポイドにして口に50ccほど運んだ。
 今週金曜から一週間近く主治医が(診療所)休みである。夏休みだろうか?とにかくそんなわけだから、点滴を頼める最終日である。朝出掛けに頼んでいく。キヨちゃんも食べてないので二人頼んだが、並んで点滴すると針を抜く人がいない。また、時間によっては透析準備が出来ない。
 「お母さんは夜でもしてあげるよ。」
と親切に看護師さんが言った。
 それでも心配なので、出勤後上司に両親が体調不良であると話し、昼の状態によって半日年休を取らせて欲しいと頼んだ。
 大急ぎで午前中仕事に走り回る。昼に電話したら案の定二人とも食べていない。かろうじてキヨちゃんは、エンシュアや牛乳が飲めていた。年休を取ることにして、昼ご飯をパスして仕事を片づけ14時すぎに職場を出た。
 ドクターの往診の時、キヨちゃんの病気がカンジダであると判明した。体力が下がっているときにかかる日和見感染症である。滅多にうつるものではないが、体力のない父とカップなどを共有するのは避けたい。急いで水のペットボトルを変えた。
 ふたり並んで点滴した後、父が便意を催した。少し間に合わず下着を汚す。排便は体力がいるので酸素をアップする。紙パンツに替え、それから臀部を清拭したら、点滴も良かったのかお粥は半分くらい食べ、おかずも少しだが食べた。
 朝3時、物音に気づいて離れに行くと、父が排便に起きていた。緩かったので間に合わなかったらしく紙パンツに結構な量が出ていた。キヨちゃんとふたりで清拭する。汚れたお尻拭きタオルを手洗いし、消毒して洗濯しながら、
 「ああ、外の方が涼しいんだ・・・」
などとひとりごちた。
 さて、体力戻るかなあ。週末の病人は大変だ。往診がないからと、連れていくのもかえってしんどい。キヨちゃんにしても、まさかという感じである。カンジダのお年寄りは見たことがある。確かにあんな口内だった。ひどく痛がって、うがいが欠かせなかった。でも、キヨちゃんのようにぼってり腫れたり、喋られないほどではなかったし、少しは食べていた。だとすると、かなり頑張ってうがいを続けなければ長引く・・・か?
 まことに!ほんまに!頼むわ!誰ぞ、どないぞしてくれんかえ?
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする