すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

なかなか回復しない父

2008-07-29 14:53:02 | ひとりごと
 昨日仕事から戻ると、少しゆるめの排便があったらしく、かなり体力を消耗していた。少しは食べたらしいが、嘔気があって何度もえづいたらしい。胃液さえも出ない。
 今朝も全く食べられない。いっそ入院した方がいいのでは?と主治医に電話する。
 弱気になっている父は
 「もう・・・ええ。お前らよう看てくれた。」
などと遺言めいた口調である。人差し指で鼻先をチョンってされて、不覚にも涙が出た。
 「父さんはどうしたい?」
 「家で、こうやってじっと寝ていたい。」
 「でも、寝てても栄養にはならんよ。食べられないなら、ちゃんとたくさん点滴したほうがええんちゃう?」
しばらく考えた後
 「お前の気の済むようにせえや。」
 主治医から電話が入るが、生憎空き部屋がない。入院は無理だった。そこへ訪問看護の看護師さんが心配して、寄り道してくれた。 
 「病院に娘さんが出向いて、点滴の種類を変えてもらったら?栄養が足りないし。」
そう言ってくれたので、病院に行った。ソリタ(生理食塩水)だけでは、食べてないから・・・との説明に
 「紹介状に書いてあるから」
との返事。戻って確認すると、栄養については書いていないという。
 結局ソリタとソリタT1では内容が違うということなのだが、私は医師でもナースでもないのだから、詳しく話をしている中から読みとってくれよ・・・と言いたい。らちがあかない伝言ゲームになるので、訪問看護のナースから説明して貰った。結局、今日はそのままで、明日希望があるならビタミンを追加するという。
 果たして効果はあるのだろうか。それまでに少しでも食べられたらいいのだけれど。アイスが口に気持ちいいと言ったので、ナースの提案でエンシュアを今凍らせてみている。何とか栄養を摂らせたい。
 ちょっと、私も弱っている。ごめんなさい、もう泣きません。辛いのは父だもの。泣き言を言っていても始まらない。かぼちゃでスープでもしてみようか。


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コメント (9)
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