すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

裁判員制度に思う

2009-06-11 22:06:45 | ひとりごと
 12人の怒れる男を見たのはいつだったろうか。映画に感動しながらも
 「陪審員制度なんて、外国は普通の人が裁判するなんて大変」
と思っていた。遠い国の絵空事だった。
 ところが日本でも裁判員制度が始まる。ドラマなどでも色々取り上げられているが、まだ実感はない。
 先日、17年半ぶりにえん罪が判明したとテレビや新聞で取りざたされている。えん罪・・・。言葉にすると実感のない言葉だが、よく考えると背筋が凍り付くようだ。
 17年半。その人の人生は取り返しがつかない。えん罪が晴れて良かった・・・では済まない。その人の人生だけを考えてもそうだが、まわりの人の人生もすべて・・・である。
 まず、被害者の家族はどうだろう。17年半である。今になっては真犯人も見つからないかも知れないし、えん罪に振り回されているうちに真犯人は時効になってしまう。家族にとっても取り返しの付かない時間である。
 犯人として扱われた人には、当然家族もいただろう。親や兄弟だけでなく、遠い親戚でさえも十字架を背負わされたに違いない。結婚が破談になった人がいるかもしれない。学校でいじめの対象になった子がいるかもしれない。引っ越しを余儀なくされた人もいるかもしれない。
 私が裁判員に選ばれたとしたら、きちんと見極めることが出来るだろうか。自分の責任に置いて発言する自信がない。

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コメント
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